荒島岳
それではルート案内です。
マイカー利用の方は中休と中出と言う集落を抜けて行くだけなので分かりやすいと思いますが念のためナビに中出の交差点を入れておけば間違いないでしょう。
その辺で登山口の案内看板があります。
公共交通機関を利用される方はJR越美北線の下唯野駅からタクシーを利用してください。
中出からみずごうと言う無料駐車場までかなり距離があるので車の方が便利です。
駐車場は約40台程停めることが出来ますしトイレもあります。
ここで用意を整えたら登山届を提出して目の前の坂道をひたすら上がります。
2〜300m程上がると左側に登山口の道標があるので従い進みます。
ちなみにここまでかなり急坂なのですがここからも結構急なのでゆっくり歩いてください。
最初はまだ緩やかな林道が始まりますが徐々に斜度が厳しくなって行きます。
この辺りから道標が林道と山道を区別するために頻繁に出てくるので必ず従って進んでください。
ちなみに林道は都合4回横切ることになります。
結構急な坂を上って道標に従うと最初の山道に入りますがここからが本当の登山口と言えます。
(駐車場にある登山マップです、簡易ではありますが特徴は捉えているので参考にしましょう。)
(最初の5~10分はこのようなコンクリートの道を進むのでゆっくり登りましょう。)
(ここからやっと山道に入れますが登山口と呼ぶよりはアプローチの入口と考えたほうがいいです。)
(道幅はほぼこのくらいから変わらず進むのですが林道と考えておいたほうが後々無難です。)
(林道から外れるといきなり急になるのと道からして私はここが本当の登山口と考えます。)
(本格的な山道になりますが休憩的所は皆無ですのでペース配分に注意しましょう。)
(このように何回か林道と交わる場所があります、実はこれが休憩適所なので見つけたら迷わず休憩しておきましょう、都合5回ほど出合いますが間隔が広いので見つけたら休憩でも構わないと思います。つまりはそれほど本線に余裕がないので本線では立ち休憩もできないということです。)
(道標は適所にあるので道迷いの心配はほとんどないですが道は常にこの道幅です。)
また、立ち休憩も出来ないほどなので林道と交差する場所を目安にして疲れたら林道を利用して休憩を取ると良いでしょう。
5回目の林道は荒廃した林道ですがここを逃すともう小荒島岳まで休憩適所がありません。
なので休憩は計画的に取るようにしてください。
ちなみにここまでずっと樹林帯で景色を楽しむことも出来ないため、精神的にも肉体的にも一番キツイ時間帯と言えます。
ここから細い山道を神経をすり減らしながら進みます。
ある程度嫌気がさしたくらいで其れこそ本当にいきなり小荒島岳の分岐に出くわします。
何でもない場所にあるため、へっ?って感じですがこの分岐を左に約2分程上がると小荒島岳の山頂に到着します。
ここは結構広くて休憩適所ですがそれよりも目の前に聳える荒島岳に目を奪われる事でしょう。
確かに深田久弥さんが絶賛した景色が広がります。
また周囲360°のパノラマなので小荒島岳を目的地に登る方がいることもうなずけます。
我々も景色を満喫して休憩させていただきました。
コースに戻り、しばらく平坦な道を進むと約20分程でシャクナゲ平に着きます。
(小荒島岳への分岐です、左へ2~5分ほど進めば着きます。)
(小荒島岳山頂です、そこそこ広いので休憩もできます。)
(小荒島岳からはほぼ360°の景色を楽しむことができます。)
ここは勝原コースとのターミナルにもなっているのですがそこそこ広いのでここでも休憩を取ると良いでしょう。ここから荒島岳までは約一時間なのですがここからが最大の難所であるもちがかべが待ち受けているのでシャクナゲ平で少しでも体力を回復しておく事をオススメします。
シャクナゲ平を過ぎてすぐに下りとなり、一旦鞍部まで下ります。
ここから登り返すわけですがここからは段差のある木製の階段が延々と続きます。
一応、鎖やロープが設置されているのですが結構コレが邪魔をして登りにくいです。
鞍部から頂上まで高度差が約500m程あるため結構な斜度と言えます。
もちがかべを乗り越えてもまだ中荒島岳なので気を抜かないようにしましょう。
また、マナーが悪い登山客も結構居てもちがかべは狭いのに平気で突っ込んで来る人を多数見かけました。
ここは滑落事故も多発しているので譲り合いの精神で互いの安全を確保して進みましょう。
もちがかべの終点から頂上までは約500m程なので焦らずゆっくり進みましょう。
丘のような小ピークの先に待望の荒島岳山頂が待っています。
ここには荒島大権現奥の院と一等三角点があります。
(もちがかべです、こんな急登が延々と続くのでペース配分に気をつけましょう。)
(小荒島岳があんなに下の方になりました。)
(もちがかべを超えても急登は続きます、危険な箇所を越えたというくらいですので気は抜かないようにしましょう。)
(目の前が中荒島岳なのですがそこにたどり着くまでも急登なのが見て取れます。)
(まあ、ここまでくれば後はそれほどでもありません。)
(しかし、この写真を見てもわかるように荒島岳は幾重もの丘陵を越えていくことになるので疲れやすいです。)
(荒島岳です、手前にあるのは三角点です。)
(方位盤があるので山座同定を楽しみましょう。)
(荒島大権現様に無事に登頂できたことを感謝します。)
(山頂からの景色です、こうして見るとわかるように荒島岳とは峰々が連なった中の最高峰という位置づけで独立した山ではありませんがその分、色々な山々を越えていくことになるので難易度は高いです。)
(こちら方面へは現在行くことができませんので敢えて名前とかは伏せておきます。)
広場で昼食をいただいたらゆっくりと景色を楽しみます。
少しガスがかかって来たので下山を開始します。
さすがに14時を過ぎて居たので上って来る人が少なく安全にもちがかべをクリア出来ました。
ただ、気になったのがもちがかべの始点くらいで年配の方がこれから登ろうとしておられたので時間的に無事に下山出来たのか?心配になりました。
シャクナゲ平、子荒島岳を通り過ぎて駐車場に着いた時には我々と後三組くらいしか人が残って居なかったくらいなのであの時間から頂上まで行き、下山をしたら優に17時は超えていることでしょう。
年配の方が無事に下山出来た事を祈りながら今回の山行を終了した我々は近くの温泉で汗を流してから帰路に着きました。
あとがき
荒島岳は深田久弥さんが夫人を伴われて登られた珍しい山でもあります。
おそらくは深田さんのお姉さんの嫁ぎ先がこの近辺だったことから子供の頃から造詣が深かったとの懐古を読んだ記憶があるので深田さんにとっても思い入れが深い山なのでしょう。
今回我々は深田さんをガイドされた方のガイドブックから深田さんが登られたルートを忠実になぞりましたが距離もあり、アップダウンも結構あるので小荒島岳を無視するなら勝原コースを選択された方がいいでしょう。
誤解の無いようにお願いしますが楽だという意味ではありません。
あくまでも公共交通機関を利用しやすいという意味です。
荒島岳は深田久弥さんが夫人を伴われて登られた珍しい山でもあります。
おそらくは深田さんのお姉さんの嫁ぎ先がこの近辺だったことから子供の頃から造詣が深かったとの懐古を読んだ記憶があるので深田さんにとっても思い入れが深い山なのでしょう。
今回我々は深田さんをガイドされた方のガイドブックから深田さんが登られたルートを忠実になぞりましたが距離もあり、アップダウンも結構あるので小荒島岳を無視するなら勝原コースを選択された方がいいでしょう。
誤解の無いようにお願いしますが楽だという意味ではありません。
あくまでも公共交通機関を利用しやすいという意味です。
我々が選んだ中出コースは公共交通機関では行きにくいのでどうしてもという方はタクシーを利用してください。