うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

大日越えから大斎原を経て熊野本宮へ

イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3

GWの熊野古道特集第二弾です。
前日に大峰奥駆道結願の地である玉置山をクリアした我々は帰る日でもあるので軽く歩けるところを計画していました。
そこで目をつけたのが大日越えで熊野本宮を目指す道でした。
ただ、湯の峰温泉からだとそれこそあっという間だったのでわたらせ温泉から歩き、東光寺に参詣してから熊野本宮を目指しました。
それではコース案内です。
本宮大社前のバス停で龍神バス(紀南病院行き)に乗り込み、わたらせ温泉で降ります。
ちなみに本宮大社前のバス停とは消防署の横にある大きなターミナルの方です。
本当に本宮前にあるバス停は十津川温泉行きなので間違えないようにしてください。
時間も5時50分と8時10分しかなく、それを逃すとお昼すぎまでありません。
特に車を観光センターに置かせていただき、滝尻を目指す方は時間厳守です。
我々は8時10分に間に合うように宿を出て観光センターに向かいます。
無事にバスに乗り込んだ我々はわたらせ温泉で下車します。
イメージ 4
(わたらせ温泉のバス停で降りたらまずは周辺図で位置関係を把握しましょう。)
イメージ 5
(この橋を渡って集落を左へ抜けていきます。)
イメージ 6
(このあたりには道標が一切ないので下調べをしておかないと道がわかりません。)
イメージ 7
(山の中に入るとやっとツボ湯への道標があります、しばらくはツボ湯を目標に歩いてください。)
イメージ 8
(堰堤の先の駐車場がツボ湯や湯の峰温泉を観光するための駐車場です、トイレもあります。)

わたらせ温泉のバス停で降りたらバスの進行方向に進みます。
少し進むと右へ下っていく道があるので右へ下ります。
ちなみにですがこのあたりは一切の道標がないので不安な方は湯の峰温泉からトライするといいでしょう。
下りきった先は橋になっています。(熊野瀬橋といいます。)
橋を渡ったら道なりに進みます。左に大きくカーブしたぐらいから集落を抜けて味のある道になります。(アスファルトですが)
右側にお地蔵様や金毘羅宮の鳥居を見送りながら進むと前方に堰堤が見えてきます。
分岐を右へ進むと駐車場が左手にあり、トイレもありますので利用しましょう。
トイレはこの先熊野本宮あたりまでありません。
イメージ 9
(簡易ですが古道入口までは十分にわかるので参考にしてください。)
イメージ 10
(東光寺です、素敵な寺院ですが御住持も素敵な方でした、是非とも訪れていただきたいです。)
イメージ 11
(有名なツボ湯です、一人が入ればそれでいっぱいいっぱいの湯なので順番待ちで入ります。)
イメージ 12
(ツボ湯の先に古道への入口があります。)
イメージ 13
(湯の峰王子です、この王子の歴史は今までの王子の中で一番浅いと思われます。)
イメージ 14
(湯の峰王子のスタンプもあるので集めている方は忘れずに押しておきましょう。)
イメージ 15
(湯の峰王子からすぐに古道が始まります、いきなり急登なのでゆっくり進んでください。)

駐車場を通り過ぎたら右側に東光寺が見えてきます。
東光寺に参詣し、御朱印を頂いたら本堂の左側から裏手へ進みます。
少し進むと左側に有名なつぼ湯があります。
ここに道標があり、大日越えを示唆しているので従い進みます。
石段を上がるとすぐに湯の峰王子と古道の分岐となるのでまずは湯の峰王子を拝見しに行きます。
分岐からわずか10mほどで湯の峰王子があります。
元々は東光寺のすぐそばにあったそうですが明治時代の火災で現在の場所に移築されたそうです。
そもそも熊野御幸の時代にはこの王子の記録がないことから湯垢離場としてこの地が確定してから王子が設けられたのではないかと言われています。
なので本来のルートは湯の峰温泉で体を清めてから熊野本宮を目指すのですがこれから汗をかきまくるのに温泉に入る気がしないので湯の峰王子に断ってから分岐に戻ります。
分岐からすぐに上へ上がる道と道標がありますので従い、進みます。
ここからは意外とキツめの上りとなりますので短い距離でも舐めないようにしましょう。
観光客がたまに軽装で登ってこられますが正直低山とは言え峠越えなのでやめてほしいです。
まあ、すれ違う人の殆どが我々に「まだ急な下りは続きますか?」と聞いてこられたので相当堪えたはずです。(翌日は間違いなく筋肉痛でしょう。)
木の根道や丸太の階段などを上り詰めた先に鼻欠け地蔵さまが鎮座されています。
左甚五郎が誤って鼻を欠けさせた弟子の身代わりになったという謂れがある地蔵尊の右側には六字名号碑があります。
ご尊顔を拝見したら道なりに進みます。
平坦な場所は少しだけですぐに上りと同じくらいに急な下りが待ち構えていますので足を痛めないように進んでください。
しばらく下っていくと目の前に立派な社が現れます。
ここが月見ケ丘神社なので参詣しておきましょう。
ここからは急な階段が続きますので足を滑らさないようにしてください。
イメージ 16
(木の根道や石畳など古道の雰囲気は満載ですが急登です。)
イメージ 17
(すれ違う観光客がヘトヘトになっているのも頷ける急坂が続きます。)
イメージ 18
(元々、距離が短いのに峠を越えるのですからそれなりの心構えが必要です。)
イメージ 19
(この急坂を越えれば鼻欠け地蔵さまはもうすぐです。)
イメージ 20
(鼻欠け地蔵さまです。)
イメージ 21
(鼻欠け地蔵さまからすぐに急な下りが始まります。)
イメージ 22
(こんな山の中ですが素敵な神社があります、月見ケ丘神社といいます。)
イメージ 23
(月見ケ丘神社からも急な下り坂が続きます。)
イメージ 24
(我々からするととても清々しいいい道なのですが観光客は大変みたいでした。)
イメージ 25
(途中、荒れている箇所もあるので靴はしっかりしたもので訪れて欲しいです。)
イメージ 26
(大齋原が見えてきました、行ってみましょう。)
イメージ 27
(熊野本宮側の入口です、こちらから行って湯の峰温泉で汗を流すのもいいでしょうね。)
イメージ 28
(悪気はないのでしょうがこういう看板が観光客でも気軽に行けると勘違いをさせているんでしょうね。)
イメージ 29
(この石段を上がっていくのですが先ほどの看板のせいですぐそこみたいな錯覚に落ちるのでしょうね。)
イメージ 30
(この鳥居は大齋原の裏鳥居となります。)
イメージ 31
(大齋原入口です、橋を渡った先からは撮影禁止です。)
イメージ 32
(大齋原の有名な大鳥居です。)
イメージ 33
(熊野本宮につきました。)
イメージ 34
(この日はGWの影響もあってすごい人でした。)

しばらく進むと民家の敷地から大斎原が見えます。
廃屋かもしれませんが人の土地なのでずかずか入り込まないように隅っこから景色を堪能しましょう。(もし、誰かいらっしゃったら一言声をかけておきましょう。)
そこからは民家の間を縫うように下に降ります。
石段を降りたら車道を進み大斎原に向かいます。
大斎原の裏側から入ることになりますが境内は許可を得た方しか写真撮影は禁止されていますので注意してください。
元々ここが熊野本宮のあった場所で明治時代に大水害で流出した社殿跡地には2基の石祠があり、旧社殿が合祀されています。
正面の入口から抜けると日本最大と言われる大鳥居をくぐることになります。
大鳥居は敷地を出れば写真撮影しても問題ありません。
ここから熊野本宮までは1kmあるかないかなのでゆっくり進んでください。
本殿まで158段の石段を上がり参拝します。
この日は観光客が多く、初めて見ましたが石段まで長い行列になっていました。
境内はかなり広く社殿の前も相当広いのでおそらくは入口で写真を撮ったりしているから混むのだと思いますが社殿は撮影禁止なのでやめましょう。
我々は中に入るのを断念し、外から参拝してわたらせ温泉で汗を流してから帰路につきました。