うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

玉置山(修験道結願の山)

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今回はGWを利用していつもの友人と大峰奥駆道最終目的地とされる玉置山(玉置神社)に行ってきました。
ここを修験道の方は結願点(けちがんてんと読みます。)と呼び修行の最終日と定めたところから今回のタイトルにさせていただきました。
太古の時代から変わることのない原生林に覆われた山はとても素敵な山でした。
それではコース案内です。
イカーで移動するのが一番良いのですがマイカーでは無理だという方のために行き方を公共交通機関での方法をお伝えしておきます。
ただし、この方法では日数が必要になります。
大和八木駅(近畿鉄道)から新宮行き特急バスに乗り、折立(おりたちと読みます。)バス停下車、南都銀行の左手から舗装路を上がって行きます。(玉置神社の看板があります。)
ただしバスだと約4時間ほどかかるので十津川温泉あたりで前泊してタクシーかバスで折立バス停に朝早く行くほうがいいでしょう。
イカーの場合は同じく南都銀行の左側から入ったすぐ先に駐車場があるので停めさせていただきましょう。(右側に上下2箇所あります。)
ちなみにこのルート、急登続きなのとエスケープルートが一切ないのと山頂からの公共交通機関がないので完全な自己責任になります。
今回は出来るだけ詳細に紹介したいと思いますがガイドブックのコースタイムが7時間30分になっているので足腰に自信のない方は出来るだけ早朝からトライしてください。
駐車場で用意を済ませた我々は9時半頃に出発します。
ちなみにですが京都からならだいたい6時くらいに出れば3時間半ほどで着きます。
(若干の寄り道を含むので休憩しなければもう少し早いかもしれません。)
ただし、このあたりには一切トイレがありませんので手前の道の駅などで済ませておきましょう。(前泊なら宿で必ずです。)
駐車場の前の道(南都銀行からの続きの道)をひたすら上がります。
しばらくはアスファルトの坂道なのでゆっくり進んでください。
しばらく進むと目の前に竜王社と呼ばれる社があります。
山行の安全祈願を済ませ右横にある滝を見学します。(八大竜王様が祀られています。)
竜王社の右側にある橋にここから400mで登山口とあるので従い、橋を渡って進みます。
しばらく道なりに進むと左側に道標とともに登山口が現れます。
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(駐車場からはしばらくアスファルトの道を進みますのでゆっくり進んでください。)
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竜王社が見えてきました。)
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(登山口です、いきなり急登が始まりますのでゆっくり進んでください。)

ちなみにここまでのアスファルトは車で玉置神社に行く人が通るので車には気をつけてください。(ほとんどが観光客なので道になれておられません。)
登山口は狭くて人一人がやっとの道なので一列で歩いてください。
ここからいきなり結構な上り坂になるので気をつけてください。
しばらく進むと車道と交わる地点につきます。
ちゃんと周囲を見ていると木の看板で「登山道は10m右から続く」と書かれているので従い車道を斜めに渡った先にある石段(道標もあります。)を上がります。
ここからさらに道は狭く足場も悪くなるので気をつけてください。
しばらく進むと道標もありますが十津川老人クラブが作成した味のある看板に従い、左に進みます。
ほんの少しだけ林道と交わりますがすぐに道標に導かれ急登が始まります。
ここからはしょっちゅう林道(作業道)と交わったり林道自体を歩いたりしますが基本車は作業車しか来ないような道(それも滅多に来ない)ですし道自体が土の道なので快適に歩くことができます。
ただし、道標も手作りの折立⇔玉置山みたいなものしかないので見落とさないようにしてください。(勘違いもしやすい看板がありますので気をつけてください。)
急登を抜けたらしばらくは林道を歩きます。
ここが唯一気が休まる道かもしれません。
道幅も広いですし歩きやすく斜度もそれほどではありません。
しばらく林道を歩くと大きく右に曲がるところに道標が二つあります。
一つは上側に←玉置山 折立→とあり下側には作業道(玉置山)→とあります。
ここは写真にもアップしておきますが林道ではなく杣道のような上へ上がる道を選択してください。(不安になると思いますがこの道が正解です。)
道は相変わらず狭いですし危なっかしい場所が連続しますが我慢して進んでください。
道標もしっかりありますので(手作りのですが)道標を信じてください。
本当に林業の方の道のような道をひたすらあがります。
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(ここで一旦車道に出ますがすぐに山道に入りますので安心してください。)
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(車道から10mほど進むとすぐに山道に入りますが急なので気をつけてください。)
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(こんな感じの道標に変わっていきますので見落とさないように注意してください。)
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(この林道は森林伐採用ですがしばらく林道とお付き合いしていきます。)
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(山肌にもポツっと道標がありますので注意が必要です。)
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(この道標に注意してください、作業道へは進まず山道へ進んでください。)
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(山道は途端に不安になるような道ですがこの道が正解ですので自信を持って進んでください。)

しばらく進むとまた作業道(林道)に交わるのでしばらくは作業道に付き合います。
そこから少し進んだ先から折立中学校の生徒会の方が作成されたお手製の看板が現れます。
都合3箇所ほどに設置されているのですがとても癒されますし距離が明確です。
本当にありがたいので大切にしていきたいものです。
ここからも本当にいいのかな?と思うような道ですが生徒会の道標に従い進みましょう。
しばらく進むと2回目の生徒会道標があります。
道は一本道ですが相変わらず狭くてこのあたりは崖に向かって斜めになっているため足を滑らせると場所によってはかなり危険です。
命の危険はあまりないでしょうが大怪我をする可能性はあります。
そこからしばらく進むと車道が見えてきます。
上に上がる道と斜め左に下る道がありますがどちらでも同じ場所に出ます。
上がるといってもほんの少しなのでここは疲れていても上がりましょう。
唯一ここにだけある丁石を拝見し、高台になっているので景色も眺めることができます。
堪能したら階段を下りて車道を渡ります。(横断歩道がないので車に気をつけてください。)
渡った先にある階段を上ったらそこからは気持ちのいい山道となります。
足場を気にすることもなく快適に進んでいくとまた車道に出ます。
右は駐車場(第二駐車場)なので左に進みます。
ほんの少し進んだ先が玉置神社の駐車場となり、すぐ右側にトイレがあります。
駐車場からの景色が素晴らしいので少しの間眺めます。
駐車場を抜けた先が玉置神社の入口となり大きな鳥居があります。
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(生徒会お手製の道標には距離も書かれていてとても重宝します。全部で三ヶ所にあります。)
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(唯一の丁石です、注意深く見ていれば発見できるので是非とも見てください。)
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(車道を渡るので車に気をつけてください。)
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(車道を渡った先は急な階段ですがその分素敵な景色が広がります。)
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(意外ですが駐車場からの景色は絶景ですので堪能してください。)
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(玉置神社の鳥居です、ここから本殿までは1km以上ありますので注意してください。)

ただ、ここから本殿まではかなりありますので安心はできません。
最初こそ平坦な道ですが途中にある山の神が祀られた祠を越えた先から道は二手に分かれます。
右の道が一般的な参詣道でおすすめはこちらからですが疲れた方や足の悪い方は左の平坦な道から境内に入るといいでしょう。
右の道はいきなり階段の下りになります。
帰りのことを考えると憂鬱になるかもしれませんが上りが苦手な方は行きは一般道から帰りは平坦な道(この平坦な道は足の悪い方用なので車が通る場合があります。)からというパターンもあります。
最初から杉木立で大きな杉に圧倒されながら進んでいくと左側に神代杉が見えてきます。
境内からすぐそばに行くことが出来るのでやり過ごして進みます。
境内に入る手前に奈良県最大の大杉という看板があるので見に行きます。
結構な斜度の階段を下りていくので疲れた方はスルーしてもいいですが一見の価値はあります。
境内に戻ったらいよいよ玉置神社に参拝します。
ちなみに玉置神社は拝観料無料ですが社務所にある杉の一枚板に書かれた花鳥図を拝見するのには300円必要です。
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(途中には山の神様が祀られていますので参拝しましょう。)
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(私がこの神社を素晴らしいと思うのは体の不自由な方に配慮されていることです。)
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(元気な方はこちらの参詣道を進みましょう、見所満載です。)
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(少し寄り道ですがこの大杉は必見です。)
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(玉置神社です、荘厳な佇まいです。)
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(夫婦杉です、ちなみに正規の参詣道を進めばこの杉を見上げることができます。)
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(我々が見たかった神代杉です、その大きさに圧倒されます。)

本殿にお参りし神代杉を拝見し、御朱印もいただいた我々はいよいよ山頂に向かいます。
山頂へは三柱社、玉石社を経て進んでいきますが道は結構急登なので気をつけてください。
玉石社を越えて少し行くと道が左右に分かれていますがどちらでも大丈夫です。
まあ、基本は右回りなので右側から登頂し左側から降りる方がいいのではないかと思いますが人それぞれなので好きな方から進んでください。
分岐からしばらく進むと大峰奥駆道の道標があり、右側が広場になっています。
一等三角点、標高道標、沖見地蔵尊、平和の鐘などがある標高1076mの玉置山山頂です。
ほんの少し開けた場所から景色を眺めることができますが360°というわけではありません。
残念だったのはこの時期、シャクナゲの咲く時期なのですが少し早かったのかまだ咲いていませんでした。(シャクナゲで有名な山なんです。)
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(山頂へはいきなりの急登がずっと続きますのでゆっくり進んでください。)
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(階段が終わっても急登は続きます。)
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(山頂は結構あっさりした感じですが平和の鐘などがありますので見学しましょう。)
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(山頂は結構広いのですが観光客も来られるのでここでの休憩は控えたほうがいいでしょう。)
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(山頂からは左側のルートで下山しました、右でも左でも急登には変わりません。)
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(行きは観光客がいっぱいいたので帰り道で写真を撮りましたがこうして見ると結構急登です。)
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(玉石社です、ここまでで約半分ですが観光客もここまでの方が多いようです。)
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(お稲荷さまも祀られています。)
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(ざっくりとした案内図ですが意外と的を得た図ですので参考にしてください。)

山頂の邪魔にならない場所で食事をいただき、元気が出た我々は来た道を引き返します。
上りと同じルートですが下りはさらに慎重に進んでください。
無事に下山した我々は早々と宿に入り温泉で疲れを癒して次の日の計画を立てます。
次の日は大日峠越えです。(熊野古道
大日峠越えは別に紹介します。