うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

楊梅の滝からシャカ岳へ

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今回は前回の続きというわけではないのですが楊梅の滝からシャカ岳へ登ってきました。
決め手の一つにはいいお天気になるという事前情報で景色のいいところがいいなと思ったことと絶好の行楽日和だったので出来るだけ人が少ない山域にしようと思ったのが決め手となりました。(なぜこの山域に人が集まらないかは本文で紹介します。)
ところが私のミスから今回はカメラが使えず写真が携帯からなので写真はあまり参考にならないかもしれません。
その分丁寧にコースを紹介しようと思います。
それではコース案内です。
京都駅から湖西線北小松駅に向かうのですがここで注意が一つ。
北小松駅までは朝の時間帯、新快速しか行きません。
鈍行はその手前の近江舞子という駅で終わりなのですがもしも時間を調べずに駅へ行った場合、次の新快速を待つか鈍行で近江舞子もしくは堅田という駅で下車して新快速に乗り継ぐことが出来るので京都駅の駅員さんに確認するといいでしょう。
私は朝出遅れたので京都駅に着いたのが9時前でした。
新快速は9時16分だったのですが駅で待つのも嫌だったので9時3分の鈍行に乗って近江舞子で新快速に乗り継ぎました。(新快速とは言え鈍行に毛の生えたようなもので堅田を越えたらほとんどの駅に止まります。)
近江舞子で新快速を待っている時に目の前のシャカ岳が綺麗だったので写真を撮ろうとカメラを取り出しシャッターを切りますが・・・カードが入っていませんとの無情なサインが出てカードを自宅に忘れたことをここで初めて気づきました。
近江舞子や北小松の駅前は静かなところのため電気屋もなくカードも買えないのでカメラは諦め携帯で写真を撮ることに決めて北小松で下車します。
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(いいお天気で駅のホームからシャカ岳を撮ろうと思ったらカメラが・・・残念ですが全て携帯です。)

駅で用意を整えたら駅を左に出ます。
すぐに高架の下を抜けられるので今度は右に行きます。
そこには道標があり、楊梅の滝などを示唆しているので従い、進みます。
ここから楊梅の滝まではアスファルトの坂道なのでゆっくり進んでください。
結構なキツさの坂道を上がって行き比良元気村の敷地を通り過ぎると楊梅の滝へのアプローチである階段が現れます。
今回は楊梅の滝へは向かいませんので階段を上がらず左手の橋を渡って山道へ入ります。
最初から急な登りが待ち受けているのでペース配分を考えながら進みましょう。
ここから涼峠までは一本道なので道なりに進めば何の問題もありません。
しばらく進むと小さめの東屋があり、そこから楊梅の滝がよく見えます。
落差40mを誇る美しい滝を堪能したら先へ進みます。
石がゴロゴロした道が続きますし途中は結構狭い道になったりするので足を痛めないように注意してください。
しばらく進むと和歌?が書かれた看板が出てきます。
二枚目を越えた先が涼峠です。少人数なら休憩も可能ですがそんなに広くないのでせいぜい立ち休憩くらいで先へ進みましょう。
涼峠から左右に道が別れます。
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(今回は楊梅の滝へは行きませんのでこの橋を渡って進みます。ちなみに、ここが登山口となります。)
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(途中、楊梅の滝がよく見える東屋がありますので休憩してもいいと思います。)
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(楊梅の滝への分岐ですがこちらから行くと結構危ないので下から上がっていくほうがいいと思います。)
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(涼峠の分岐です、右は寒風峠へ左はヤケ山への道となります。)

右の下りは寒風峠方面へ、今回の目的地であるシャカ岳方面は左の上り方面へ進みます。
上りとはいえこのあたりはほとんど平坦なので楽に進めます。
小鳥の鳴き声が爽やかに感じる森林帯を越えたあたりから徐々に道は厳しい急登に変わります。
冒頭で少し言いかけたこの山域に人があまり集まらない最大の理由がこれにあるのです。
滋賀県の山で厳しい登りといえば武奈ヶ岳や権現山などがありますが正直一番いやらしい上りがこのヤケ山からヤケオ山を越えるルートだと思います。
確かに武奈ヶ岳や権現山はほぼ直登と言っていいほどの急な上りですがある程度上がってしまえば後は稜線沿いの穏やかな道に変わったりして意外と負担は少ないのですがこのルートはまず、ヤケ山までが結構厳しくヤケ山についたら今度は下ります。
そこからが延々と上りが続くので結構足に来る方が多いのもうなずけます。
急登を登りきると少しマシになった山道となりヤケ山の山頂につきます。
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(ヤケ山までは途中から結構な急登になります。)
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(ヤケ山山頂です、ここまでで疲れたのなら寒風峠方面に下りれますのでそちらから帰りましょう。)
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(ヤケ山から双耳峰のように見えますが右はピークです、シャカ岳はその向こうになります。)

ここも山頂とは言え道標があるくらいでそんなに広くないので通過点と捉えましょう。
まあ、それほど人も来ないので邪魔にならない程度で休憩をとってもいいのですがこんなところで休憩しているようではこれから先の急登は困難なのでここの分岐を右へ進み、寒風峠経由で下山するのもアリだと思います。
エスケープできる唯一の分岐なので十分に考えてから行動してください。
大丈夫だと判断したら左のシャカ岳方面へ進みます。
すぐに下りになるので足を滑らせたりしないよう慎重に進んでください。
ある程度下りきると少し平坦な道となりますがすぐに急登が始まります。
ちなみにですがヤケ山から目の前に聳えて見える山はヤケオ山ではありません。
ただのピークなので安直に考えないようにしてください。(結構楽そうに見えます。)
ちなみにですがヤケ山が約705mでヤケオ山が970m、直線距離で2kmあるかないかなので急登ぶりがよくわかります。
武奈ヶ岳などは急登とはいえ道がジグザグに作られているのでまだマシと言えますがこのルートは殆どが直登なので結構大変です。
私は自身の体を鍛える目的をもって登っているのでそんなに苦にはなりませんがただ単に山を楽しみたいだけなら朝早くからトライして時間をかける方がいいでしょう。
この日はとてもいいお天気でしたが逆に滋賀県の山はほとんど裸山で樹林帯が少ない山が多いので熱中症には注意が必要です。
まずは最初のピークまで直登を登って行きます。
最初のピークを越えたあたりは絶景ポイントになっており左側に琵琶湖が広がり景色に癒されます。
少しなだらかになった上りがすぐに急登に変わります。
ここから二回目のピークまで辛抱して上ります。
二回目のピークでやっと一見双耳峰のように見えるのが左側がヤケオ山で右側は・・・ピークです。(残念ながらシャカ岳ではありません。)
二回目のピークを越えれば少し大きめの岩場を越えた先にヤケオ山山頂が待っています。
ここはそこそこ広いので休憩ができます。
道標にヤケオ山と記載されているくらいで三角点や標高道標もありません。
ただ、ここからは今まで登ってきたルートや高島町方面がとてもよく見えるので気持ちがいい場所です。
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(急登を登っている最中でもいい景色が見れますので休み休み登ってください。)
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(道は一本道ですが足場は荒れている箇所もあるのでゆっくり進んでください。)
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(ヤケオ山山頂です、ここはいい景色が眺められるので大休憩するといいでしょう。)
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(ヤケオ山まで来るとやっとシャカ岳が見えてきます、ちなみに奥の山がシャカ岳です。)
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(ヤケオ山からは高島町がよく見渡せます。)
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(今まで歩いてきたルートがよく見えます、こうして見るとヤケ山がかなり低いことがよくわかります。)
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(シャカ岳へ向かう道はこのように琵琶湖を見下ろせますが足場には気をつけて景色を楽しんでください。)

私はここで昼食を頂きましたが樹林帯ではないので直射日光が嫌な方はシャカ岳まで辛抱したほうがまだ樹木があります。(その代わり眺望は全くありません。)
ゆっくり景色を堪能しながら食事を取って元気になった私は次の目的地であるシャカ岳を目指します。
まずは稜線に向かい少しの下りを下って稜線に出ます。
ここからは左側に琵琶湖が広がるので景色を楽しみながら進めますが道が細いので見とれすぎないように気をつけてください。
すぐにピークへ登る道があるのでまずはピークを越えましょう。
この辺りは別名フジハゲと呼ばれる危険な場所ですが景色もとてもいい場所です。
危険といったのはガレ場で砂礫で足を滑らせると命に関わるような足場なのにすごく細いのです。
当然ですが景色に見とれているととんでもないことになりかねない場所なので景色を楽しむのは足場が確保できる場所(何箇所か広い場所があります。)で周りに人がいないことを確認してください。
フジハゲを通り過ぎたくらいから最後の直登が待っていますがもうここまで来られた方ならそんなに苦にはならないくらいの距離でシャカ岳山頂に到達できます。(1060mです)
ここは広場というかターミナル的な場所となっており、山頂というよりは峠的な感じです。
もちろん休憩するには適しておりかなり広いので団体でも大丈夫ですが眺望は無いといってもいいくらいなので私は写真を撮ったら素通りしました。
一応、三角点はありますし道標もあります。
右は縦走路、左というかまっすぐはイン谷口方面への下山路になっているのでまっすぐに進みます。
しばらくはなだらかに下っていくのですが途中の道標にワンゲル道と旧リフト駅への分岐があるのでリフト方面に進路をとってください。
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(シャカ岳山頂です、眺望はなく山頂というより峠もしくはターミナルという感じです。)
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(シャカ岳には三角点もありますし広いので休憩には向いています。)

ここからはいきなり急な下りとなりますので足を痛めないように進んでください。
また、ここからカラ岳の分岐まで一切の道標がありません。
木に巻きつけられたテープも風化したものが多く道迷いしやすいので注意深く進んでください。
よく見ると石や岩に赤のスプレーで丸印してくださっているので見落とさないように進めば正規ルートを進むことができます。
この辺りまで来ると樹林帯となり清々しく進めます。
途中ですごく樹木のいい匂いがする場所が有り、癒されました。
フォトンというんでしたか?樹木には悪影響ですが人間にはとても良い匂い(一時森林浴ブームになりましたよね。)が辺り一面に広がり身も心も癒されます。
しばらく急な下り坂と格闘しているとひょっこりという感じで平坦な道に出て道標があります。
ここが分岐で上りがカラ岳方面へ下りが旧リフト駅方面なのでリフト駅方面へ進んでください。
なだらかな下りをしばらく進むと旧リフト駅がありますが敷地内には入れないのでそのまま通り過ぎます。
このあたりからまた急な下り坂となるので足には気をつけましょう。
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(旧リフト駅方面とワンゲル道との分岐ですが必ず旧リフト駅方面へ下山してください。)
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(旧リフト駅ですが今は立ち入ることはできませんので通過点として捉えてください。)
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(正しい道を進んでくるとこの分岐まで戻ってきます、ここからは足元に注意して下りましょう。)

しばらく進むと少し開けた広場があるので疲れた方はここで小休憩しておくといいでしょう。
ここから先もしばらくは急な下り坂が続きます。
しばらく進むと分岐があります。ここが神爾谷分岐となります。
ここまでくれば道もなだらかになってくるので楽に歩けるでしょう。
分岐からさらに下ると右側に旧山麓駅が見えてきます。
結構悩ましい道が駅跡地に向かって伸びていますが下山ルートではないのでそのまま真っ直ぐに下ってください。
このあたりから道が石ころだらけの足を取られやすい道になっていきます。
もうあと少しなのでこんなところで足を怪我しないように慎重に進んでください。
やがて滝や沢が見えてくるとしばらくして道がアスファルトに変わります。
そこからしばらく進むと駐車場があり、さらに下った先がバス停になります。
バスの時刻はあらかじめ調べておきましょう。
いつもなら比良駅まで歩くのですがこの日は気温が高く、道中は日陰がほとんどないためバスに乗って駅まで向かいました。
ちなみに駅まで停留所は一つなので5分ほどで駅に着きます。
その一つが比良トピアという温泉施設の近くなので温泉に行きたい方はこの停留所で降りるといいでしょう。
私は比良駅から京都まで戻りいつもの温泉と居酒屋で締めてから帰路につきました。