うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

音羽山から醍醐へ


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今回は良いお天気だったので見晴らしの良い場所に行こうと思い、計画を立てました。
残念だったのはいつもの友人が出張で行けなかった事です。
最初は標高の高い山に行こうと思ったのですが朝、出遅れてしまったので近い場所にしました。
それではコース案内です。
京都駅から山科駅に移動します。(湖西線でもびわこ線でも山科駅に行くことができます。)
山科駅から京阪線に乗り換えて大谷駅で下車します。
大谷駅無人駅ですがICOCAは使えます。
駅を右に出るとすぐに蝉丸神社があるのでまずは境内まで階段を上がります。
参拝してこれからの山行の安全祈願を済ませて身の回りの用意を整えましょう。
ちなみに蝉丸神社は芸能の神様なので何か芸事をされている方はよくお参りしておきましょう。
本殿の右側からアプローチできますがよく見ないと解りにくいので気をつけてください。
本殿の右側を抜けた先から獣道のような山道が水平に延びています。
少し不安になるかもしれませんが正しいルートなので進んでください。
しばらく進むと道標があります。(東海自然歩道になります。)
道標に従い、進むと前方に国道1号線を渡る橋が架かっているので渡ります。
ちなみにここまで来るときに3人ほどハイカーが居て音羽山に行くのはどう行ったら良いのか?相談していましたがどなたも地図すら持っていないようで行き方がわからない様子でした。
基本、どんな低山や里山でも道迷いの可能性があります。
最低でも自宅でルートのシュミレーションを何回もして頭の中でルートを組み立てられるくらいのことはして欲しいですしせめてガイドブックくらいは持参して欲しいです。
この頃多発している中高年の遭難の原因を垣間見た気がしました。
橋を渡ってすぐに階段があります。
上りきったくらいから道が何本も枝分かれしていますので気をつけてください。
この辺りは私有地なのか?道標がほとんど無いので注意が必要です。
ここでシュミレーションをしておくと進むべき方角がわかりますがしていないと右か左か?サッパリのはずです。
ちなみに左に進むのですが少し遠回りの道は階段を上ってすぐの分岐で、ここを進むと比較的楽に尾根道に出ます。(そのぶん遠回りです。)
階段を上ってすぐの分岐をさらに上に上がると右か左にしか分岐していない道があるので左に進みます。
ここは距離が短いぶん直登に近い道となりますがそんなに大変でも無いので足が弱い人以外はこちらから進むといいでしょう。
尾根道に出たら右へ進みます。(左は逢坂山に行きます。)
少し進むと急な坂道になってきますがこの辺りで疲れているようではこれから先に待ち構えている階段でバテてしまうでしょう。
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(京阪大谷駅です、無人駅ですがICOCAが使えるので便利です。)
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大谷駅から右斜め前に進むと直ぐにこの蝉丸神社があります、登山口は境内の中にあります。)
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(蝉丸神社本殿です、わかりにくいですが登山口は本殿の右側を抜けていきます。)
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(蝉丸神社を抜けていくといきなり山道になります、少し不安になるような道ですが間違いではありません。)
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(しばらく進むとこの陸橋が見えてきます、この陸橋は蝉丸神社側しか渡れませんので注意してください。)
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(陸橋を渡ったらまずはまっすぐ進んでください、突き当たりの丁字路を左に進みます。)
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(丁字路を左に行くと直ぐに急登が始まりますが距離は短いので大丈夫です。)
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(稜線に出たら右へ進みます、左は逢坂山方面になります。)

階段が始まる少し手前に休憩所があるので足を休ませるといいでしょう。
休憩所には道標があります。(基本は東海自然歩道の道標ですが地元山岳会のご好意で設置された音羽山への示唆もありますので音羽山まで迷うことなく行くことができます。)
休憩所からしばらく進むと木製の急な階段が現れます。
木製の階段をクリアすると石段に変わります。
石段が終わったと思ったらまた、木製の階段が九十九折に続きます。
どなたかが数えてくださったようで階段の節目に段数がシールで貼ってあります。
全部で605段のようで最後のシールは微笑ましいものになっています。
階段を上がりきると道はいきなり平坦になります。
ここからはなだらかな道なのでゆったり進むといいでしょう。
しばらく進むと休憩できる広場があります。(音羽山路傍休憩地と言う名前があるそうです。)
ですがここから山頂までそんなにかからないのでやり過ごして山頂に向かいます。
道なりに進むと道標があります。ここからの道標には距離が記載されています。
パノラマ台の記載もここから始まるのですが山頂を通り越したかなり先にあるので間違えてパノラマ台を目指さないようにしてください。
まずは山頂を目指します。
大きな音羽山の説明看板を過ぎれば山頂はすぐそこです。
山頂には標高看板が金網に取り付けられており、広場の真ん中に三角点があります。
ベンチも数脚設けてあるので休憩に適した場所です。
でも、一番の魅力は山頂からの眺望です。
左に京都市内が一望でき、右側には琵琶湖が広がっています。
一つの山頂で琵琶湖と京都市内を一望できるのはおそらく音羽山だけだと思います。
また、この山からは愛宕山比叡山、比良山などもよく見えるので山座同定の練習に持ってこいの山です。
この日もたくさんの人で賑わってましたが頂上の広場はそこそこ広いので休憩できる場所は結構あります。
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(階段地獄の始まりです、ここからは結構きつい階段が連続で続きます。)
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(最初は木の階段が延々と続くので階段の苦手な方はゆっくり進みましょう。)
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(木の階段が終わったら次は間髪入れず石の階段が始まります。)
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(でもって石の階段が終わったらトドメはこの木の階段です。)
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(全部で605段あるようです、おそらく地元の学生が数えてくれたのでしょう、可愛いですね。)
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(階段さえ乗り越えたらあっけないほど楽な山道に変わります。)
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音羽山山頂から見る景色です、目の前の山は左から愛宕山・竜ヶ岳・地蔵山です。)
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音羽山の魅力は京都市街と大津や琵琶湖というナカナカ普段なら一緒に見ることができない景色を一度に堪能できることです、もちろん比叡山から先の山々も見ることができます。)

しばらく景色を楽しんで行動食だけ食べたら次の目的地である牛尾観音を目指します。
牛尾観音へは先ほどのパノラマ台方面への分岐まで戻り一旦、パノラマ台を目指します。
ここからは程よい下りなので楽しんで進みます。
途中、鉄塔が右側にあるのですがそこから先ほどまでいた音羽山が見えます。
しばらく進むと道標があり、パノラマ台を示唆しているので従います。
ここからは少しキツイ目の坂道になりますが距離は短いので苦にはならないはずです。
坂道を上がりきると道標があります。
まっすぐ進むとパノラマ台へ右に進むと牛尾観音方面なのでこの分岐を覚えておきましょう。
パノラマ台はここからすぐですが正直、パノラマ台という程の眺望はありません。
ただ、琵琶湖が広がっているのでそれなりに景色を楽しむことができます。
また、数は少ないですがベンチもあるので人が多いのが嫌な方はこちらで休憩すると静かな時間を楽しむことができます。
私は写真を数枚撮って先ほどの分岐まで戻ります。
ちなみにパノラマ台からは石山寺方面に下山することができます。
先ほどの分岐から少し下ると本線と合流します。
ここからは一本道なので気楽に進めます。
しばらく進むと右側に牛尾観音の屋根が見え隠れします。
もう少しだなぁと思ったくらいで道標も出てきて牛尾観音を示唆します。
右側に進路を取ったくらいから急な下り坂になるので足元注意で進んでください。
急な下り坂を下りきると牛尾観音の境内です。
観音様や弘法大師のお像の前を通り過ぎて本堂に向かいます。
本堂手前には立派なボタン桜の木があります。
季節がちょうど良い時期なのでボタン桜が満開でした。
本堂にお参りして山行の安全祈願をしてからベンチでルートを確認しているとふと、目の前に咲いている桜が目に入ってきたのですが…?うん?なぜか赤い花と白い花が混じっているように見えます。
私は近眼なので見間違いかな?と思いながら近づくと…?やっぱり一本の木から二種類の色の花が咲いています。
綺麗な赤と白の花のあいだに一輪だけ赤と白が半々の花を見つけてテンションが上がります。
しばらく眺めてふと我に帰り次の目的地である桜の馬場を目指します。
途中にはコレまた私の大好きな天狗の足跡と言う岩があり、テンションがさらに上がります。
道はここから二手に分かれて右は階段のキツイ下り坂で左はコンクリートのゆるやかな道になっていますがどちらでも桜の馬場へたどり着くのでお好きな道をチョイスしてください。
私はもちろんキツイ下り坂を選びます。
竹で出来た土留めの階段を下りきると桜の馬場です。
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(パノラマ台からはこのように琵琶湖が見れます、目の前の橋は琵琶湖大橋です。)
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(牛尾観音です、この季節は見事なボタン桜が咲いています。)
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(綺麗でしょ、この季節に行くことをオススメします。)
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(牛尾観音です、山行の安全祈願をしましょう。)
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(休憩をしながらふと顔を上げると不思議な花が?どう見ても同じ枝から紅白の花が出ているように見えます。)
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(で、近寄ってみるとこんな素敵な花が咲いていました、感動です。)
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(牛尾観音から少し下がったところにある天狗の足跡です、天狗様が大好きな私は感動です。)
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アスファルトの道でも行けますが私はこっちの道の方が情緒があると思います。)
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(桜の馬場はこの季節、綺麗に桜や山桜が咲いています。)

特に何もないので通過点と捉えればいいと思いますが大人数の時にはここで休憩するといいでしょう。
桜の馬場を右に進むと鉄で出来た橋があるので渡ります。
また、ここには道標もあります。
ただし、道標はここくらいでおそらくここからは私有地なのか?道標はほとんどありません。
道も崩れている場所があったりするので注意してください。
鉄の橋から少し進むと滝があります。小さいですが綺麗な滝です。
杉木立に囲まれた素敵な道を進んで行くとガード下を進む手前に小川があり、渡るための木製の橋が架けられていますがかなり朽ちているので川を渡渉してください。(飛び石もあり、浅いので大丈夫です。)
ガード下を進むとさらに道はわかりにくくなります。
地図やコンパス、高度計などを用意していればいいのですが何も持っていないと進む方向を見失いかねません。
せめて最低でも方角だけは自宅でシュミレーションしておきましょう。
ここからは同じような道が右へ左へと分かれるので正しい道を選択できるようにしてください。
しばらく進むと火の用心の看板があるY字路に出ます。
右へ進んでください。(まあ、左は行き止まりと親切に書いてあります。)
苦肉の策なのでしょう、地元の消防団の方が火の用心の看板に方向や名称を記載してくださっているので見落とさないように進んでください。
本当はこの辺りで高塚山への分岐があるのですが道標も何もないので見落としがちになります。
分岐から少し進むと左への道があったので何気に上がってみるととても素敵な広場がありました。
おそらく地主さんが整備されたのか?ベンチも数脚設けてあるので休憩できますが私的なものだったら他人の敷地に勝手に入ったことになるので隅っこのほうで昼休憩を取りました。
多分、問題は無いと思うのですがハンモックなども設けてあるので山岳会の方ではないような気がして端っこに行きました。
十分に休憩できたので本線に戻ります。
ここからすぐに林道に出ます。(アスファルトの道)
ただ、右側は結構木々の間から景色を楽しめますしこの時期は花が綺麗に咲いているので気楽に歩くことができます。
しばらく進むと横嶺峠に着きます。
ここで道が分岐して上に上がる方向は上醍醐から醍醐山方面へまっすぐ進むと醍醐寺方面へ行くことができます。
またこの峠には地蔵堂があり、なぜか裏側にはお不動様のお地蔵様が数体鎮座されています。
お不動様が大好きな私はご挨拶してから醍醐寺方面へ下って行きました。
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(この道標を最後に横嶺峠まで道標は一箇所しかありませんのでここから先は道迷い注意です。)
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(こんな素敵な滝がありました。)
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(道は分岐があっても私有地なのか一切道標はありません、注意して進みましょう。)
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(このアスファルトの道に出る少し前に道標が一つあるのみです。)
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(横嶺峠です、醍醐三宝院方面に下ります。)
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地蔵堂の横にはなぜかお不動様がたくさんいらっしゃいました。)
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醍醐寺の境内の外側を通って行きます、なぜか参拝する気になれなかったのは観光地満開だからでしょうか?大衆のための寺院というより金儲けのための観光地臭が漂うような気がしました。)
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(市街地から音羽山を振り返ります、とても素敵な山でした。)

ここからはただ下るだけなので歩きやすい素敵な道を楽しみながら歩いてください。
下りきると醍醐寺の境内ですが観光地のため、金網で敷地には入れないようにしてありかなり遠回りして三宝院に向かうことになります。
寺院や仏閣というのは大衆に門扉を開け教えを授ける場所のはずなのに情緒も無く信仰心を削ぐような造りは感心しませんでしたので参詣せずに醍醐寺を後にしました。
そのまま地下鉄の駅まで歩いた私はいつもの温泉と居酒屋で締めてから帰路に付きました。