うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

三上山から妙光寺山磨崖仏縦走

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天気予報で明日は快晴とあったので何も考えていなかった私は慌ててガイドブックとにらめっこします。
今回の三上山は以前からよく見てはいたのですが行ったことはなく、三上山だけだと時間を持て余すな~と敬遠していたのですがたくさんあるガイドブックの中に三上山から妙光寺山へ北尾根縦走路があるということとその先に磨崖仏があるということを記載したものがあったのでこれは楽しそうと思い、行ってきました。
それではコース案内です。
JR琵琶湖線滋賀県野洲駅に下りた私は朝からいきなりがっかりします。
 実は数年前まで駅のすぐ右横(改札口は南口)にほほえみの湯というスーパー銭湯があったんですね。
なので山行を終えて駅まで戻れば直ぐにお風呂に入れてそのまま電車に乗れるのでいいな~と思ったのも今回の計画の決めてだったんですが・・・見事に裏切られ出だしからトホホです。(ガイドブックも最新で無い限りここまでは載っていませんしね。)
まあ、それでもいつもの京都駅の銭湯に行けばいいやと気を取り直して出発します。
駅を出て少し歩けば右斜め前にもう三上山が見えています。
この三上山は別名近江富士といい、俵藤太のムカデ退治伝説が有名な山です。
山自体が御上神社御神体に当たるためまずは御上神社に向かいます。
もっとも、御上神社の前の道が登山道へのアプローチですのでどのみちそちらへ行く必要があるのですが。
駅から御上神社までは約3kmほどアスファルトを歩きますので嫌な方は駅から御上神社行きのバスを利用するといいでしょう。(ただし、時間は各自で調べて下さい。)
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(駅からテクテク歩いて国道8号線に出ると目の前に三上山が見えてきます。)
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(右側に見えるこんもりした森が御上神社です。駅からゆうに3kmはあります。)

 私は基本、最寄り駅から登山口まではアプローチとしてよほど遠く無い限り歩いて移動すると決めているのであまりバスの時間を知りません。(不測の事態に備えてバスのルートは調べています。)
今日は朝からすでに暑く、熱中症に気をつけないといけないなぁと考えながら歩きます。
水場は無い山なので事前に水と食料は用意しておきましょう。
御上神社に行くまで8号線沿いにコンビニが何軒かありますし御上神社の前にもコンビニがあります。)
駅から徒歩で約30分くらい歩けば御上神社に着きます。
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御上神社の山門です。菅原道真公が祀られています。)
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(早朝は誰もいないので荘厳で清々しい気分が味わえます。)

この神社は結構大きく菅原道真公を祭神の一柱として祀っているため学業の祈願をされる方が多く訪れる神社としても有名です。(本殿は国宝です。)
特徴的なのは立派な楼門があるのですが普通は金剛力士像のところ、ここは菅原道真公が祀られています。
私はこれからの山行の無事を祈願して神社を後にします。
朝早くの参拝は誰もいないのと朝の清々しい空気に包まれて気持ちが良かったです。
神社の真向かいに登山口への道がありますが国道を横断するので右側のコンビニの前に横断歩道があるので一旦、そこから渡りましょう。(少し遠回りですが安全です。)
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(神社から国道を渡ってこの道を進みます。横断歩道からアプローチしてください。)

 田んぼの真ん中を突っ切るような道を進むと突き当たりが丁字路になっており左側に登山口を示唆する看板があるので従い、左へ進みます。
しばらく進むと右側に裏登山口の看板があり、さらに進むと右側に灯篭と表登山口の看板があるので表登山口から入ります。
ちなみに表は急勾配で健脚向き、裏はなだらかでファミリー向きです。
表はすぐに階段となり、入り口にイノシシが侵入することを防ぐゲートがありますので開けたら必ず閉めて下さい。
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(この階段の先にゲートがありますので開けたら必ず閉めましょうね。)
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(ゲートからすぐの場所にある魚釣岩です。)

ゲートからすぐに目を奪うほど大きな岩があります。
この岩は魚釣り岩と呼ばれその昔、この辺りまで琵琶湖だった時に神様がこの岩の上から魚を釣っていたと言う伝承がある岩です。
ここから妙見堂跡までずっと階段が続きますので足の弱い方はゆっくりと登ってください。
三上山山頂までの距離は登山口から900mほどなので健脚な方なら3〜40分くらいで着きますが勾配がかなり急勾配でまともに歩くと1発でバテるほどなので舐めてかからないようにして下さい。
道にはもういいんじゃないの?というくらい道標がありますので道迷いの心配はありません。
ただし、枝分かれしているルートがあるので勘違いしないようにしましょう。
妙見堂跡から石段はなくなりますが代わりに岩だらけの急登になります。
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(妙見堂跡地まではこのような石段が続きます。)
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(妙見堂跡地です。休憩はここで取るといいでしょう、ここから先は山頂まで広場はありません。)

この山も健康登山をされている地元の人がたくさん居て私の格好から他所から来たと認識して色々声をかけてくださいました。(親切な方ばかりです。ありがとうございました。)
途中に割岩と書かれた看板があったのでそちらへ行ってみました。
予想外の大きな岩で鎖場となっており、岩の間をすり抜けて行くのですがザックはあらかじめ下ろして手に持たないとそのままではすり抜けられません。
また、岩の入り口に行く前にザックを下ろしておかないと入り口で下すのはかなり危険です。
私は初めてだったのでかなり危険な場所でザックを下ろす羽目になってしまいました。
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(妙見堂跡地からはまた急な坂道になります。)
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(割れ岩です。ザックはこの鎖場に行くまでに外しましょう。この上で外すのは危険です。)
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(割れ岩の隙間を抜けていきます。まあ、私でも抜けられるのでお腹が出ていなければ大丈夫です。)

 岩の間はかなり狭いので無理だと思った方は岩の右側に迂回ルートがあるのでそちらへ進んでください。
なかなかスリリングで楽しい岩場をクリアして登山道に合流します。
そこからが本当の急登になります。
そこだけ切り取れば高山に匹敵するような岩場をよじ登って行き、手すりが設けられている岩場をクリアするとすごく眺望が開けた場所があるので写真を撮ります。
ただ、まだまだ岩場を登るので無理はしないようにしましょう。
そこからしばらく岩と格闘すると展望台と書かれた看板があったのでそちらへ行ってみました。
思わず声が出るほど素敵な景色がそこから広がります。
しばらく景色を堪能してから頂上を目指します。
頂上は展望台からすぐの場所にあり、祠が祀られています。
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(これ、普通に登山道です。こんな岩の上を通過する箇所が何箇所もあるので注意してください。)
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(山頂直下の展望台からの風景です。めちゃくちゃ綺麗です。)
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(山頂にある社です。この山自体が御上神社御神体となります。)

 無事に着いた事を感謝し、これからの山行の無事を祈願してから花緑公園方面へ向かいます。
ちなみに祠の右側から花緑公園方面に向かうのですが祠の上が本当の山頂となり、ベンチが三脚ほど設置された広場となっているので休憩を取るにはいい場所です。(樹林で木陰がありますが眺望はありません。)
ここからは結構急勾配で下るので足元に注意して下さい。
途中で急な道と緩やかな道に分かれますのでお好きな方に進んでください。
足が疲れた方は無理をせずにそのまま道標に従って下山するといいでしょう。
希望が丘公園の西ゲートから野洲駅行きのバスが出ています。
標高220m位まで下ると北尾根縦走路の看板があるので従い、左へ進みます。(看板は小さいので見落とし注意。)
しばらく平坦な樹林帯の中を快適に進んで行くと右へ誘う看板があるので従い、そちらへ進みます。
ちなみにこの辺りから看板は全て「妙光寺山・田中山」と表記されているのでその看板に従って進んでください。
少し進むと足元が砂礫となって滑りやすいので注意して下さい。
また、ここから妙光寺山まではほとんど高い樹木がないので陽射しに晒されての山行となるので熱中症に注意して下さい。
また、妙光寺山まで何回もアップダウンを繰り返すので無理はしないように進んでください。
この日は朝から気温が高くてさすがの私もパンツまでグッショリ濡れました。(汗で)
水分補給はもちろんですが塩飴などで塩分も補給しておかないと足がつりますのでバランスよく食べたり飲んだりして下さい。
ただ、この辺りは遮るものが何もないので景色は最高です。
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(清々しい道ですが滋賀県の山は意外と樹林帯が少ないので熱中症には注意が必要です。)
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(先程までいた三上山が綺麗に見えます。)

 東光寺山を越えた先から奇岩が目につくようになり、岩のゲートをくぐったり大きな岩場をよじ登って越えたりと結構楽しいバリエーションがあります。
こんなにいい感じの縦走路なのにこの日は朝から気温が高いせいか?誰も来ないしすれ違いもしません。
確かにこんな場所でバテると大変だよなぁ〜と思いながら進みます。
田中山との分岐を左へ進むと最後の急坂があり、登りきった先に妙光寺山が見えています。
ここから道標には妙光寺山しか記載されていませんが途中で右に下る場所には磨崖仏の記載が初めてあります。
妙光寺山へ行かない場合はこのまま下ればいいですがせっかくなので一旦、道標を通り越して妙光寺山を目指します。
妙光寺山山頂へはそんなにアップダウンはないのでものの10分くらいで着きますが何もないですし景色も見れないです。
ただ、この辺りではありがたい樹林帯なので休憩を取るにはいい場所です。
山頂には標高看板があるので写真に収めて来た道を戻ります。
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妙光寺山は眺望こそありませんが日差しを遮ってくれるので休憩にはもってこいです。)

 分岐まで戻ったら磨崖仏を見に行くため、下ります。
ただ、この辺りは地元の人も来ないのか?シダが生い茂り足元が見えにくいので注意して下さい。
足場も悪く岩がゴロゴロしているので浮石に乗ると足をぐねる可能性があります。
しばらく注意して進むとシダが少なくなって道もよく見えるようになります。
しかし、踏み跡が少なく道もわかりにくいので注意して下さい。
しばらく下りて行くと道標があり、岩神様を示唆しているので従い進みます。
道標からすぐに立派な岩に囲まれて祠が祀られています。
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(岩神様です。ここまで無事にこられたことを感謝します。)
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(磨崖仏です。この頃は磨崖仏に凝りだしたので会えたことが嬉しくてたまりません。)

ここが岩神様なのでここまで無事に来れた事を感謝して磨崖仏を見に行きます。
磨崖仏は岩神様からすぐにあります。
大きな岩に彫られたお地蔵様が穏和な御姿で佇んでおられます。
感動して磨崖仏を拝んだら来た道を引き返してもう一度岩神様にご挨拶してから下山します。
ここからは結構道標がありますので従い進みます。
沢沿いの道を進むと広場に出ます。
ここが磨崖仏からの登山口になり、小さい社があるので最後のご挨拶を済ませます。
何気に喉が渇いたなと思いながらふと横を見ると水場がありました。
ちょうど飲み水も少なくなっていたのでありがたく飲ませていただきました。
山水を引いているようでとても美味しかったです。
ここからはアスファルトの道になり、しばらく道なりに進むと8号線に出ますのでお好きな方に進んでください。
右へ進むと少し遠回りになりますがわかりやすい道です。
左へ進むと住宅の中を進むのでGPSがないとわかりにくいかもしれません。
疲れた方は無理をせずバスを利用して下さい。
野洲駅までは登山口から3kmほどあります。
この日は朝から気温が高くアスファルトを歩くとバテるぐらいでしたのでこのルートは春先に歩くのがいいと思います。
秋もいいのでしょうが三上山は松茸山になるのでシーズンは入山規制があります。
冬場は凍結の恐れがあるので急登コースは避けた方がいいでしょう。
今回は色々なプランを考えて歩いたので有意義な山行でした。
私は京都駅の近くにある銭湯で汗を流し、いつもの居酒屋でビール祭りを開催してから帰路に着きました。