うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(この季節に気をつけること)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ

お久しぶりです。うめぞーです。
実は本日いいお天気なのでどこかに登りに行きたかったのですが鬼の霍乱と申しますか・・・久しぶりに風邪をひいてしまいまして・・・咳とか鼻水はないのですがお腹に菌が入ったのか?チクチク痛かったのと高熱で昨日までヘロヘロでした。
しかも出張先だったのでホテルに帰ってはバタンキューな状態でこれは無理しちゃいけないな~と思い今日は自宅でいいお天気を羨みながら静かに過ごしています。

さて、そんな中で痛ましい事故が結構ありましたね。
富士山では滑落事故が・・・立山では雪崩に巻き込まれて若者がそれぞれ尊い命を落とされました。
どんなに技術力があろうと知識があろうと自然には勝てません。
どうかこれから冬山に挑まれる方は清い撤退も視野に入れて挑んでください。

ここでタイトルですが冬に差し掛かるこの時期、夏以上に体に気をつけて欲しいのです。
特に持病をお持ちの方はそれぞれの特性をよく理解して行動して欲しいのです。

1、糖尿病
夏場は夏場で汗をかくのでミネラルが放出されやすく冬場は冬場でウエアの選定が難しく、熱が内側にこもり汗をかくのが一般的です。
これは何も糖尿病だからではなく一般的な状態ですが糖尿病はここからが問題で夏場はまだ気をつける人が多いのですが冬場は勝手にエネルギーの消費が少ないから大丈夫だろうと行動食を控える方が多いんです。
気持ちはわかります。甘いものを食べるのは糖尿病の方なら誰でも抵抗があるものです。
が、ここで食べないと怖いのは低血糖になりやすいのです。
低血糖の初期段階として変な冷や汗が出てきます。
これは体の内側で必死に戦うため自律神経を総動員しているから起きるのですがここでも気がつかずに食べないでいるといきなり目の前が暗くなり下手したら倒れてしまいます。
こうなると生死に関わるので夏でも冬でも関係なく適度な休憩時に必ず食べましょう。
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(わかりやすい絵があったので記載しておきます。低血糖になる前に何かしら食べてください。)

特に女性の糖尿病患者は気を付けないとダイエットと称して食事を抜いての登山はもってのほかです。
低血糖は激しい運動+食事を抜く、あるいは食事の量が満たされていないなどで普通の人でも起こり得るのです。(糖尿病患者の方が格段に引き起こしやすいです。)
以前にもお伝えしましたが一回の山行は約3000Calほど消費しますのでチョコレートを一枚や二枚食べたからといって糖尿病自体が悪化したり太ったりしません。
特に汗をかきにくい人は注意が必要です。
人は運動の目安の一つとして汗をかいたから運動したと錯覚しがちですが汗をかかなくてもそれなりの運動量はあるわけですからたえず飴玉を舐めるとか対策が必要です。

2、高血圧
言わずと知れたことですが冬山はただでさえ気温が低く、山頂によっては氷点下になることもザラにあります。
登っている最中はそれでも適度に筋肉を動かすため急激な血圧の変化はあまりないのでしょうが問題は休憩小屋や食堂などがある山域です。
ある程度ストーブなどで体が暖まっていますが芯から温まっているわけではありません。
むしろ表面だけが温まりそんな状態でいきなり氷点下の世界へ出てしまえば健常者でも体がキュっと縮かまります。
よく、お風呂場(脱衣所など要注意です。)でお年寄りが心筋梗塞を起こしたり、トイレで起こしたりするのも急激な気温変化によるところが多いのです。
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(自分の血圧値がどこに当てはまるかよく見ましょう。タバコを吸う方は+10で考えましょう。)

血圧の表を記載しておきます。私もですがタバコを吸う方は+10ほど見ておきましょう。
それでも正常血圧もしくは正常高値血圧に入っていればいいですがⅠ度高血圧以上の方は気温の変化には十分に気をつけてください。

3、低体温症
夏場は汗をかきやすいので誰でもこまめに着替えたりタオルで拭いたりとそれなりに気を使いますが冬場はただでさえ荷物がかさばるせいか着替えをあまり持たずに登ったり、寒いから逆に着替えるのが嫌だという方もいます。
しかし、濡れたままでいるとドンドン体の熱が奪われ低体温症を発症しやすい環境になります。
ウェアはもちろんですが逆に着る服の選定を間違える人が意外と多く、速乾性の肌着の上から綿素材を着ている方をよく見かけます。
正直、これでは速乾性の意味がなくなります。
綿は意外と湿気などを通しにくいので言い換えれば乾きにくいのです。
どちらかといえば上りは軽くウェアを着込み、下りや休憩時に綿素材の風を通しにくいものを着込むと体温調節がうまくいきます。
普段からよく運動をする人はいいですがあまりしない方は末端の血管がうまく機能せず凍傷を引き起こすこともあります。(低体温症と凍傷はセットで引き起こす可能性もあります。)
予防としてはなるべく汗をかかないようにゆっくりと普段以上にローペースで歩く、すぐに体を温められるよう温かい飲み物を持ち歩く。
使い捨てカイロを携行する。(結構役に立つのでたくさん持っていきましょう。)

いかがですか?本当はもっといろいろな事例もありますがここでは一番みなさんが陥りやすく危険なものを取り上げました。
これからは低山でも雪が積もり、条件的にはアルプスと変わらない状況となります。
近頃はアイゼンもスノーシューなども良くなって冬山も楽しく登れるようになりましたがそれでも何があるかわからないのが山です。
ご自身の体調管理はもちろんですが持ち物にも気を配り、無事に下山できるよう心掛けてください。
ただ、引っ込み思案になる必要はありません。
これから樹氷の綺麗な季節となり樹氷で有名な山々が皆さんを待っています。
冬だからこそ冬にしか見ることのできない山を見に行きましょう。
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(雪の愛宕山です。樹氷が綺麗です。周り一面銀世界はまた格別です。)

気をつけて登れば皆さんに素敵な世界を見せてくれるのも山ならではです。
どうか気をつけて山を楽しんでください。
でわでは~~