うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

雲母坂から大比叡を経て玉体杉へ

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私の悪友(ゴリラーマン)が自身を鍛えるためよく登っているルートですが私の家からは電車の乗り継ぎが多いので行ったことがなかったため一度チャレンジしてみようと思い立ち行ってきました。
 結構な距離を歩きますので事前にエスケープルートを模索してからトライしてください。
また、叡山ケーブルは3月18日以降でないと冬季の間は営業していないので注意してください。(利用される方は事前に問合せをしてください。)
それではコース案内です。
 叡山電鉄修学院駅で下車するのですが結構複雑なので大阪方面からは京阪電車出町柳まで、それ以外の方は京都駅から京都バスで出町柳行きに乗るとロスは少ないでしょう。
ただし、時間帯にもよりますがバスは結構時間がかかりますので注意してください。
 修学院駅で下車したら右手の方向(直ぐに踏切を渡る方向)に進むと突き当たりが白川通りとなっていますので交差点を渡ってから進路を左に取ります。
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修学院駅です。出口を白川通り方面へ行くので右へ進みます。)
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(駅から出たら右方面ですが目印としてこのセブンイレブンを覚えておいてください。)

 一つ目の信号を右に曲がり、川沿いを進んでいきます。
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(上の写真の看板を目印にこの川沿いの道を進みます。)
そのまま川沿いを進むのが一番わかりやすいと思いますが修学院の雰囲気を味わいたい方や赤山禅院方面から登山されたい方は途中の小学校を越えたあたりでそのまま道なりに進んでください。(川沿いはその辺で右へ川の横を沿うように曲がるので直ぐにわかります。)
 私は今回赤山禅院の方角も確かめたかったのでそのまま修学院方向に進みました。
しばらく進むと赤文字で「左赤山道」と書かれた石碑とお地蔵さまがあります。
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(ここが赤山禅院からの登山道分岐です。雲母坂はまっすぐ進み、修学院前を右へ進みます。)

ここが分岐かと納得した私はそのまま真っ直ぐに進み、修学院の入口まで進みます。
 修学院の雰囲気を味わいながら右に進むと先ほどの川が見えてきます。
ちなみに川沿いから来てもこの橋を渡って川の右側から進みましょう。
よく見ないとわかりにくいですが木製の道標がフェンスに掛かっていて雲母坂(きららざか)を示唆しています。
そのまま川沿いの緩やかな坂道を上がっていくと木製の雲母橋が掛かっています。
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(非常にわかりにくいですがこの看板が雲母坂を示唆しています。看板がある方から進んでください。)
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(川沿いの道を歩いてくるとこの雲母橋に出ます。なぜ右を進んだかは写真の左側を見てもらえればわかりますがゲートがあり、万が一しまっていた場合はかなり引き返さないとこの川を渡れないからです。)
 
橋を渡って少しアスファルトを上がれば登山口を示唆した道標があります。
 道標に従い、左側に入った先から山道となり100mほどで急登が始まります。
 足場も悪く、足を取られやすいのでゆっくり進んでください。
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(登山口から直ぐに足場の悪い急登が始まります。)

しばらく進むと右の山肌によく見ていないと見落としがちな尾根道とだけ書かれた札が木の根っこにくくりつけてあります。(10X15ほどのナイロン製)
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(文字が光ってしまい見えませんが尾根道⇒と書かれたプレートがあります。)
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(尾根道へ進む方はこの階段を上がってください。ただし、道標は一切ありません。)
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(尾根道を進まない場合はこの両側が壁になった谷間の道を延々と進むことになります。)

 今までが谷間の何も景色が見えない道だったので当然尾根道に進みます。
ただし尾根道には一切の道標がありませんので(谷間の道にもありませんが)人の踏み跡をよく見て道迷いしないように注意して進んでください。
 谷間の道は両側が2mほどの壁で覆われているため道間違いのしようがありません。
また、尾根道は登り始めが結構急なので注意してください。
 一旦登った尾根道は左側に谷間の道を見下ろすような形でほぼ平行に進んでいきます。
しばらく進んでいくと一際盛り上がったピークのような場所に出ます。
ここは結構広いので休憩するにはもってこいです。
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(尾根道の最初の急坂を上りきるとこのような見晴らしの効く清々しい道に出ます。)
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(尾根道を進んでくるとこんな感じの広場に出ます。中休憩あたりを取るといいでしょう。)

このピークを下りると楽しかった尾根道と別れを告げ、谷間の道と合流します。
ただ、ここからは谷間ではなくなるので普通の山道を楽しむことができます。
しばらく平坦な道を進むとまた急な坂道と移行していきます。
 坂を上がりきった先には水飲対陣跡地の石碑に出くわします。
またここは分岐となっており先ほどの赤山禅院からの登山道と合流する場所です。
 他には瓜生山からも合流するので進む方向を間違えないようにしてください。
 石碑の近くに京都トレイルの道標があり、道標の天辺には簡易地図が貼ってあるので参考にして進んでください。
ここから次に目指すのはケーブル比叡駅なのでそちらの方へ進みます。
しばらく進むとケーブル直下の見晴らしのよい場所に出ます。
 遠くには愛宕山など京都の西山辺りが望め、眼下には北山、岩倉辺りの街並みが望める絶景スポットですが休憩できるような場所はないので写真に収めたら先へ進みましょう。
しばらく進むと右手に愛くるしいお地蔵さまとその向こう側に浄刹結界跡の石碑があります。
お地蔵さまにここまで無事に来れた事を感謝してから先へと進みます。
しばらく足場の悪い坂道を上がっていくと京都トレイルの道標があるのですが左は行き止まりになっています。
しかし尾根道のような道があるので少し先まで行ってみました。
そこそこの眺望は望めましたが特に特筆するほどでもないので興味のある方しか行かない方がいいでしょう。
 分岐まで戻り、正規ルートを進むのですが道標からすぐ先の道が崩れており危険なので通る際は気をつけてください。
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(分岐の先の正規ルートはこのように少し荒れているので通過する際は注意してください。)

しばらく進むと京都トレイルの道標があり、分岐になっているのですがどちらも行き先はケーブル比叡駅になっており左は点線、右は実線で記載されています。
 地図で調べると元々の雲母坂は左に行くのですが右は千種忠顕の碑があるので史跡が好きな私は右へ進みます。
 分岐からしばらく道なりに進むとまたもや京都トレイルの道標があり、その右横の木に山岳会の方が設置されたと思われる千種忠顕の碑への案内があります。
もちろんこの碑が見たくてこちらへ進んできたのですから当然分岐を左に上がります。
ただし、左はいきなり結構な急登となるので碑に興味のない方は右のなだらかな道を進んでください。(この先、ケーブルを使用しないのならまだまだ歩きます。)
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千種忠顕の碑への分岐です。興味のない方は真っ直ぐに進む方が道は楽です。)
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千種忠顕の碑へ行かれる方はこのような急登が待ち構えているので気をつけてください。)

 九十九折の急坂を上がっていくと私の予想をいい意味で裏切る立派な石碑がありました。
 拝見し、満足した私は登山道へ合流します。
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(山の中にも関わらず、結構立派な碑が立っています。)

 石碑の裏側に道があり、少し降れば登山道と合流します。
また下る途中の右側にはトタンでできた小屋もありますので休憩できます。
 合流した先直ぐに分岐があり左は旧道、右は新道となっています。
 私はこういう初めての道は迷わず旧道に行くことにしています。(どちらでも良い場合のみです。)
 理由は旧道というのは古から存在していたわけで趣があるからです。
どんな人がここを通り過ぎたのだろう?ひょっとしたら歴史上の人物が通った可能性があるのならワクワクしませんか?
ちなみに新道は歩きやすいですが遠回りな林道となります。
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(新道です。遠回りにはなりますがなだらかな道なので疲れた方はこちらを進んでください。)
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(旧道です。結構険しいですが古道の雰囲気がある素敵な道です。)

ただし見晴らしのよい道みたいなので展望がきくようです。(案内図から抜粋)
 旧道はいかにも昔からの京都と比叡山をつなぐ道といった感じで左側の木々の合間から京都市街が見え、木の根道や石がゴロゴロした道を進むとやがて前方にケーブル比叡駅が見えてきます。
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(古道を上がってくるとこのケーブル駅に出ます。この時期はまだ稼働していませんので注意してください。)

 駅の右側をかすめるように上に上がると広場になっておりここからは眺望が良く景色を楽しむことができます。(トイレがありますので済ませておきましょう。)
ここからは林道歩きとなりますが地面は土のため歩きやすいです。
しばらく京都トレイルの道標に従いながら道なりに進みます。
ただ、このあたりから残雪が結構残っているので足元には注意が必要です。
 道なりに進むと比叡山頂バス乗り場と延暦寺東塔、西塔方面への分岐があります。
 大比叡の山頂と三角点はバス乗り場の先にあるのでバス乗り場方面の坂道を上がります。
このあたりはアスファルトですので足を痛めないように上がりましょう。
 坂道を上がりきった先に比叡山ロープウェイの駅がありますが山頂には関係ないので左に進みましょう。(ロープウェイの営業もケーブルと一緒で3月18日以降です。)
 道なりに進むと遠くに伊吹山や近くには横高山などが見える絶景スポットがあります。
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(大比叡に行く道にはこのような絶景スポットがあります。)

そのまま進むと比叡山頂バス乗り場に到着します。
ここまでで疲れた方はここからバスで下山するといいでしょう。
ここから次のエスケープは延暦寺までありません。(結構な距離です。)
 大比叡の山頂へはバス停の左端に設けられた歩道を進んでいきます。
バス停を抜け、坂道を上がっていくと右へ折り返すような坂道があります。
 道標もなにもありませんがその坂道を上がるとムダがないのでオススメです。
アスファルトを突き当たりまで行ってしまうと引き戻さないといけません。
 坂道をしばらく進むと檜に囲まれた少し小高い丘が見えてきます。
この丘が山頂なので上がってください。
 上がった先には大比叡848mと書かれた看板が檜にくくりつけられており、その手前には待望の一等三角点があります。
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(大比叡山頂です。手前の石に囲まれた場所が三角点です。奥には標高看板が木にくくりつけられています。)

 写真に収めたら次の目的地である玉体杉へ向かいます。
 一旦丘を下りて電波塔の方へ向かうと右側に各局の電波塔が正面には基地局の施設がありパッと見、行き止まりのように見えますが建屋の左側フェンスの横に幅1mほどの通路があります。
 通っていいのかな?と少し不安になるような道ですがここを抜けると山道になります。
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(この電波塔の左端に向こう側へ行く道があります。見落とすと迷いますので注意してください。)

しばらく下り坂になっており、私が通った時は雪深かったので足元注意です。
しばらく進むとまっすぐと左へ進む分岐があります。(道標はありません。)
まっすぐの道は地図を見ればわかりますが無動寺方面へ行きます。
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(この道を真っ直ぐに進むと無動寺方面へ行くことが出来ます。)

 左の道が延暦寺の薬師堂へ向かう道になりますので左へ進んでください。
この道は滋賀県側から大比叡に来る道になりますがその際は延暦寺で拝観料を納める必要があるためただ単に大比叡を目指す方は無動寺方面からの登山が多いためあまり踏み跡がありません。
 道迷いの心配はありませんが(基本一本道)道標はありませんので地図とコンパス、高度計は持っておいてください。
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延暦寺、薬師堂方面へはこの道を進むのですが結構細いので注意してください。)

 結構な下りをぐんぐん下っていくと延暦寺の敷地に入り、墓や廟があります。
 滑りやすい階段を下った先に薬師堂の朱が見えてきます。
 薬師堂の裏手から正面に回って石段を下りたところに道標がありますので従い、釈迦堂を目指します。
ちなみに拝観料を収めていないのでお堂や伽藍に立ち入ることはできません。
さっさと通り過ぎるようにしてください。
 万が一、見咎められて拝観チケットの提示を求められた場合はどこから下山して何処へ向かうかを明確に答えれば何の問題もありません。(登山者には寛容なお寺です。)
ただ、横川に入られるときは拝観料を収めなければならないのでお願いします。
にない堂、釈迦堂と抜けるとドライブウェイの下を潜るトンネルがあります。
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(にない堂です。通過点と捉え、写真を撮ったら通過しましょう。)
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(釈迦堂へ行く道は下りでしかも石畳と階段なので足を滑らさないように注意してください。)
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(道標に従い、進んでくればこのトンネルに出ますのでくぐって向こう側に行きます。)

トンネルをくぐった先から峰道となりアップダウンが結構あります。
ここからのエスケープはバス利用なら横川まで行かないと無理なので延暦寺についた時に判断をしてください。(薬師堂から横川まで5kmは山道を歩きます。)
 峰道は一本道なので道標に従い進めば道迷いの心配は皆無です。
 途中、黒谷青龍寺への分岐がありますが青龍寺へ進めばそのまま登山口というバス停までのエスケープルートとなります。
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青龍寺の分岐です。エスケープするなら青龍寺方面へ進んでください。)

 峰道をひたすら進むと玉体杉がその勇姿を見せてくれます。
ここは展望もよく休憩もできますので休憩しましょう。(私はここで昼食を取りました。)
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(玉体杉から先程までいた大比叡を眺めます。)

 私の当初の計画ではこのまま横高山、水井山を経て仰木峠から大原方面へ下山する予定を組んでいたのですがこの日は気温が低く(玉体杉で-2°)休憩で体が冷えてしまったため早く温泉に浸かりたくなり急遽地図とにらめっこしてエスケープルートを模索します。
 導き出した結論はせりあい地蔵の分岐を左に曲がり、登山口というバス停に下るというものでした。
 元々、このルートは一回通ってみたいと思いながら通ったことは無かったので今回初挑戦することにしました。
 時間的には休憩を終えて出発する時点で13時30分だったので余裕だったのですが仰木峠からの下山だと最低2時間は見ておきたいのとそこから大原温泉に行くには30分ほどかかるので遅くなるなぁと思いルート変更しました。(天気も悪かったので。)
せりあい地蔵さまにご挨拶を済ませて道を下って行きます。
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(せりあい地蔵さまです。まっすぐ登ると横高山へ、右へ行くと横川へ、左が今回のエスケープルートです。)

 最初のほうこそいい道だなぁと思ったのですがものの200mほど進んだら途端に道は細くなり(幅約30cmほど)左側は結構な傾斜の崖となっており落ちても命には別状はなさそうですが正規ルートに復帰するには手間暇かかりそうだったので足を滑らさないように慎重に下って行きます。
ここからは悪路悪路のオンパレードです。
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(道は細いわ倒木はあるわ落石も至る所にあるわというなかなかの悪路です。)

あまりというか滅多に人が通らないのでしょう。倒木はいたるところにありますし山側からの落石も多いようでいたるところに大小さまざまな石が進路を邪魔するように落ちています。
おまけに私有地と見えて道標は一切ありません。
 一応目安となるのが横高山7とか横高山8と書かれた看板が立っているのと昔の石碑(恐らく丁石と思われるが文字が風化して読めない。)があるのでそれを目安にはできます。
ただし、等間隔ではないのと下り側からだと木の影に隠れたり九十九折のため道の下にあったりで相当見つけにくいので注意しながら進んでください。
 道も落ち葉が積もっているので滑りやすいのと道なのかそうでないのか判別がつきにくい場所が多々あります。
 一応、横高山への登山道なので登る方はわかりやすいのでしょうが下る方は道迷いの恐れがある道なので初心者の方は立ち入らない方がいいでしょう。
 番号表の3番を越えるぐらいから左側から水のせせらぎが聞こえてきます。
しばらくするとやっぱりありました。幅約5mほどの川です。
 渡渉するのですが橋などは一切ないので雨の翌日など水量が増えそうな時はこの道は通らない方がいいでしょう。(でも左側に見える滝は綺麗でした。)
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(この川を渡渉します。橋などはないので増水時は注意してください。)
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(渡渉するときに左を見るとなかなか綺麗な滝がありました。)

 慎重に渡渉して結構な坂道を上がっていき道が下りだした先の左側にはお堂があり、お地蔵さまが祀られています。
ここは分岐となっており先ほど紹介した黒谷青龍寺からの下山道と合流しています。
また、ライオンズクラブが設置してくださった番号標もここが1番です。
ただ、ここからさらに道は続いておりまだ下山できたわけではないので気は抜かないようにしてください。
ただ、ここから先は道が良くなってきて林道みたいに歩きやすくなってきます。
そのまま下っていくと右手が開けてきて民家が見え隠れしてきます。
ここまで下りればあと少しなので頑張りましょう。
やがて民家の軒先を通り抜けるように進んだ先が国道になっており左へ進むと10mほどでバス停登山口があります。
 結構定期的にバスが来るので目的地に合わせてチョイスしてください。
 私は14時30分にバス停についたので37分発の京都駅行きに乗り込みました。
ただ、この登山口というバス停から京都駅まで一時間強かかるので急いでいる方は三条京阪で下車して地下鉄に乗り換える方がいいでしょう。
 京都駅についた私はいつもの温泉とビールのコースで疲れを癒して帰宅しました。