うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

金剛山・山での初詣

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皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年も元気いっぱいでいろんな山にチャレンジしていきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
さて、新年早々に我々が選んだ山は山頂での初詣も兼ねて金剛山にしました。
この山は役の小角(役行者)が開基したとされる山で山頂には転法輪寺と葛木神社があり、その昔は神仏融合の地とされていました。
ご存知の方が多いと思いますが役行者は数々の山を開基されたという神話があり登山者にとっては山の神様と匹敵する存在なので新年の登り始めに選ばせていただきました。
とは言え実は私どもは金剛山に登るのは初めてで意外と思われるかもしれませんが理由としてはロープウェーで簡単にアクセスできることと登山口に至るまで京都からはアクセスがあまり良くなかったのが敬遠していた理由なのですが今回は初めてということもあり王道の千早本道から上がり郵便道から下山するというルートをチョイスしました。
一般的には千早本道から上がり伏見峠から下山し、ロープウェー駅前まで降りるのが基本となりますがコースが短く時間を持て余してしまうので縦走という形を取りました。
ただ、今から紹介するルートは健脚の方でないと結構くたびれますので月一程度の登山しかされない人は王道のロープウェー駅前に下山されることをおすすめします。
それではコース案内です。
金剛山登山口でバスを下りたら進路を左(少し坂道を下る方向)に進むと右手に登山口の看板とコースの簡略図があります。
その道を右に折れて坂道を突き当たると丁字路となっており真ん中にお茶屋さんがあり、お土産などを売っています。
その丁字路を右に折れてそのまま道なりに進むのですがこのあたりはコンクリートの道なので冬場は凍結に注意してください。
と、ここまで順序よく書きましたが実は千早城跡など昔の城跡などがお好きな方はこの道ではなくバス停を右に進んだところから千早城跡経由で金剛山に登れますのでそちらをおすすめします。
我々も本当は千早城跡から行くつもりだったのですがついついほかの登山者の方と同じ行動をとったためこっちから来てしまいました。
まあ、そのおかげでバスの車内に落としてしまった私のタオルを他の登山者の方が届けてくださいました。(その節は本当にありがとうございました。)
さて、コンクリートの道が途絶えたくらいから険しい階段が山頂までほとんど休みなく続きます。
階段が苦手な方や普段運動不足な方は休憩を取りながらゆっくり登ってください。
ある程度階段を登れば千早城方面との合流地点に着きます。
そのあたりは少し平坦になっており道幅もありますので休憩するといいでしょう。
我々は千早城跡に行きたかったのでこの道をもどる方向に進みます。
しばらく気持ちのいい山道(ここは階段ではないですので階段の嫌いな方はこちらから進めば多少は気分が緩和されると思います。)を上っていくとピークに東屋があり、今度は下って行くとすぐ近くに千早神社があります。
千早城跡はこの神社の下にありますが史跡公園となっていますので休憩時はゴミを出したりしないように注意してください。
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(千早神社です。本丸跡地に建立されています。)

 一応の目的を達成した我々は来た道を引き返し本道に戻ります。
本道に戻ってすぐ左側に楠木正儀の墓があります。(右手にも墓がありますが誰のものかはわかりません。)後は山頂まで木製の土止め状の階段をひたすら上ります。
途中、五合目あたりには東屋もあり休憩もできますので疲れた方はゆっくり休憩するといいでしょう。
本道は何回か左右に分かれますがきつい道と緩やかな道という区分だけでどちらを進んでも山頂にたどり着けます。
(要は階段が急か緩やかかだけの違いで基本はずっと階段状の道が続きます。)
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(五合目にある可愛らしいウルトラマンとバルタン星人のお地蔵さまです。)

 金剛山は標高を1125mと誇り、結構きついイメージがありますが実は登山口で既に600mほどあり単純に登るだけなら一時間もあれば登れてしまいます。
なので回数登山の看板が山頂には掲げてあり多い人なら500回は優に超えています。
まあ手ぶらで登れるほどですし気軽ですが冬場は軽アイゼンがあったほうがいいですね。
山頂には右手に転法輪寺、真ん中にトイレと売店、左手に山頂広場があり大勢の人で賑わっています。
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(山頂広場です。1125mと記載されていますがここは1050mほどです。葛木神社が1125mになります。)

この山頂広場には時計と山頂を示唆する看板がありますが本当の山頂は葛木神社の御神体に当たる為、最高峰としては神社の拝殿前となります。
この広場では多くの方が大休憩を取られていますので人ごみが嫌な方はここよりさらに上部にベンチが設けられていますのでそちらに行かれるといいでしょう。
我々もここで昼食をいただきました。
大休憩をとってゆっくりした我々はいよいよ本来の目的である転法輪寺に参詣して御朱印をいただきます。
この社務所には各種お守りなど他のお寺とほぼ同じ物が陳列してありますが少し変わったものがあり、登頂記念バッチなんですが4種類(春夏秋冬バージョン)あります。
私は冬場に来たこともあり、雪だるまのものを購入しました。
その後は少し散策をしようと思い転法輪寺周辺の山道を確かめに行きます。
途中で出会った登山者の方にこの道はどこからになるんですか?とお聞きしたところ、もみじ谷からの道とのこと。
そうなんです。実はこの金剛山、千早本道から上ると階段が多いだけのなんということもない山というより観光地チックな山と思われがちなのですがダイヤモンドトレイルと直結しており縦走すれば六甲全山縦走に匹敵するほどの距離を誇り(約45km)尚且つそのほとんどが山の中なので六甲よりも難易度が高いのです。
王道である千早本道以外にもたくさんのバリエーションルートがあり、本格的な登山が楽しめる素敵な山です。
なのでほかのルートをチョイスされる場合は下調べを十分にしてから挑まないと安易な気持ちでトライするととんでもない目にあいますので気をつけてください。
法輪寺を辞した我々は次に葛木神社を目指します。
ここからは坂道となっておりしかもコンクリートで雪や凍結時はかなり滑りやすいので軽アイゼンもしくはスパイクが必須となります。
我々はここ最近気温が高かったので必要ないと思い持って行かなかったのですがおかげで上るのが大変でした。
無事に葛城神社に参拝し御朱印を頂いた頃から山頂は吹雪いてきました。
天気予報では晴天のはずだったのですがやはり山の天気は崩れやすいです。
神主さんも「ああ~降ってきましたね。気をつけて降りてください。」と温かい言葉をかけてくださったのでお礼を述べて神社をあとにします。
ちなみに本当の山頂(1125m)はこの神社の裏手になりますが御神域になるため行くことはおろか見ることもできません。
神社の拝殿前が山頂となり登頂日と標高が記載された看板が右横にあります。
神社の石段を下りたら左に進みます。
しばらく行くと右手に不動杉という立派な杉があります。
(転法輪寺から葛木神社への参詣道途中には夫婦杉があり巨木好きにはたまりません。)
そこからは急な下りとなり一の鳥居まで続きますので凍結時は注意が必要です。
一の鳥居をくぐれば分岐となっており右へ進めばロープウェー駅や湧出岳方面に行けるのですが結構雪が降ってきたのと我々の装備にアイゼンがなかったため下山が困難になる前に降りてしまおうということになり左へ進みます。
左の道は遠くは水越峠(ダイヤモンドトレイル)まで続いていますが我々は途中の分岐で右に下ります。
これが有名な郵便道と呼ばれる道でまだロープウェーなどがなかった時代に郵便屋さんが本当に山頂まで郵便物を届けに使用されていた道です。
この分岐から標高にして約700mくらいまでは恐ろしく急な階段(土止め)が続きます。
千早本道できついと思われた方はこちらからの下山はやめたほうがいいと思います。
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(郵便道です。急な階段が標高600mまで続きますので足元注意です。)

また600m程から平坦な道も出てきますがそのあたりは崩落箇所が多く足元には十分な注意が必要です。
またこのあたりからガレ場となり足元が悪くなるので注意してください。
途中、分岐が二箇所ほどありますがどちらから行っても同じ場所に出れます。
これは千早本道でもあった緩やかな道と急な道のことですが上りでは記載した看板がありますが下りにはそのような看板はないので緩い方に行きたい方は左と覚えておきましょう。
しばらく進むといきなり獣よけのゲートが現れ、それを抜けると???あれ?集落に出ました。
それは素敵な昔ののどかな日本の田舎というような場所に出るのですが地図では高天彦神社に下山するはずです。
不思議に思いながらも少し農道を下っていくと左手に農作業をされている御夫婦がいらっしゃったので挨拶がてらお話を伺うと本当は高天彦神社に下れるのだけど高天滝周辺が崩落したためここが迂回路となっていることを丁寧に教えてくださいました。
またご主人がすごく洒落た方でお話していてすごく楽しかったです。
その節はご教示いただき本当にありがとうございました。
教えていただいた通り進むと高天彦神社があり参拝して無事に下山できたことを感謝しました。
その神社で出会った地元の参拝者の方も素敵な方でいろいろお話を聞かせてくださいました。
この辺の方はすごく温かい方が多くて友人とほっこりしながら神社の駐車場内にある休憩所で休憩をしてから最終目的地であるかもきみの湯へ向かうのですが・・・・
ここからはアスファルトの道が約5km程となりあまりお勧めできません。
県道まで出ればバスもあるのですが時間が不規則でひどい時は3時間ほどバスがありません。(コミュニティバスなので仕方がないのでしょう。)
なので足が疲れやすい人は事前にタクシーなどの電話番号を調べてきてもらうほうがいいでしょう。
かもきみの湯に無事にたどり着いた我々は温泉で疲れを癒し風呂上がりのビールで乾杯し帰路につきました。