うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

赤坂山から寒風を通り越えて一周

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今回は親友と赤坂山に行って来ました。
この山は去年の今頃に単独で踏破したのですがその時はとても寒くてろくに山頂にも滞在出来なかったのであまり良い思い出は無かったのですが秋は山頂直下のススキがとても綺麗なので前々から友人と行こうと計画を立てていました。
友人もかなり昔に赤坂山だけはピストンしたと言っていたので今回は赤坂山山頂から寒風を目指し、そこからスキー場に下りるルートを選択しました。
それではコース案内です。
登山者用の駐車場に車を止め、用意を済ませたらサラサの湯方面に向かいます。
そこからスキー場に向けて進路を東寄りに進めます。
キャンプ場の芝生を横切る形で進むと赤坂山方面を示唆する道標がありますので従い進みます。
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(このスキー場を抜けて右側に見えているルートから上がります。)

 階段を上った先から滑り易い山肌を20mほど上に上がるとまた階段が始まります。
この辺りが上り始めの一番苦しい場所になりますので最初はゆっくり進んでください。
階段が途切れてくれば少しずつ道もなだらかになりますのでそこまではガマンしましょう。
階段は狭いので立ち止まらない様にしましょう。(危ないです。)
ここから武奈の木平までは気持ちの良い山道が続きますが途中に道標のない分岐が2箇所ほどあります。
一つは明らかに違うなとわかる道ですがもう一箇所の分岐は少しわかりにくく道迷いの原因になりかねませんので注意してください。
武奈の木平まで出ると大きめの東屋がありますのでそれとわかります。
このあたりで中休憩をされるのもいいでしょう。
(実際、この日もたくさんの方が休憩されていました。)
我々は歩くことが好きなのでよっぽどのことが無いとなかなか休憩しません。
これはあまりいいことではないのですが(適度な休憩は大切です。)そのためにハイドレーションを装着して行動食は歩きながらでも口にできるものをウエストポーチに入れているのでそのまま通り過ぎます。
ちなみに友人はこの3連休の前半2日は立山に行っており、今日は筋肉痛や~と言っていたのでここで休憩することを勧めたのですがさすがはゴリラーマン言うことが違います。
「筋肉痛ってな、かえって筋肉を使っている方が楽やねん。そやから休憩はエエわ。」
流石というのか筋肉バカというのかこの人のタフさ加減はいつも驚かされます。
元々、本当なら私も立山に行くはずだったのですが今年は町内の班長にあたっており前日は祭りの役で終日拘束されたため友人は急遽一人で行くことになったのです。
なのでこの日に誘うのは少し気が引けたのですがあまり季節が進むとこのあたりは吹きさらしのため寒くてたまりません。(去年は寒かったです。)
また前々から友人がここに来たがっていたので今日行くことになったのです。
ルートに戻ります。
東屋を横目に進んでいくと小さめの堰堤があり、右側を上るのですが補助用のロープが垂れ下がっています。
ただ、よく見ると少し太めの松ノ木に(直径30cmほど)ロープが結わえてあるだけの簡素なものです。
お年寄りや足の悪い方に少しでも役に立てばとどなたかが設置されたのでしょうがこれは危険です。
まずロープは山岳用ならまだしも普通の荷造り用のロープなので腐りやすく切れる可能性がありますし体重によっては肝心の松ノ木が持ちません。(松ノ木って以外に弱いんです。)
誤って転げたり滑落すると谷まで落ちてしまうので怪我をします。
なので山中でこういうロープを見かけても不用意に使用せず出来るだけご自身の力で登られることをおすすめします。(設置していただくのは大変ありがたいことです。)
使用する際も補助的に使用し、全体重を預けるような持ち方はやめましょう。
(片手でロープを持ち片手は岩や山肌をしっかりホールドしましょう。)
少し危ないな~と思ったのはここぐらいで後は気持ちのいい山道が山頂まで続きます。
ある程度の高度を稼ぐと樹木が途切れてきてやがて一面ススキが生い茂るススキヶ原に出ます。
ここは山頂直下となり少し進むと最初の分岐があります。
この分岐を右に進めば赤坂山へ左に進めば寒風方面へ行くことができます。
当然我々は右に進みます。
少し行くと二つ目の分岐が現れます。ここも赤坂山へは右に進みます。
ちなみにこの分岐を真っすぐに行くと福井方面に行くことになりますが降りた先に車を止めているならともかく何もないのであれば公共交通機関をよく調べておかないと市街地へはそこから優に20kmはあるような山の中です。(ご利用は計画的に。)
赤坂山へはここから数十メートルですがその前に右手にあるお地蔵さまにここまで無事に来れた事の感謝とこれから先の山行の安全をおねがいしてから山頂に向かいます。
山頂は360°遮るものがないビューポイントとなっており素敵な山頂です。
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(山頂からの景色です。360°のパノラマが広がります。)

 前回は僅か2週間遅かっただけで風は冷たくまたきつかったため寒くて時間もそこそこに降りたという苦い思い出しかありませんが今回は穏やかな気候で風もないため昼食を邪魔にならない場所で取らせていただきました。
友人と写真を撮ったりコーヒーを飲みながら歓談しゆったりとした時間を過ごします。
一通り山頂を満喫したのでいよいよ友人が行きたがっていた寒風を目指します。
前回私が単独で来た時は寒風から赤坂山を目指したので逆ルートになりますが難易度は赤坂山から寒風を目指すルートの方が高くなりますので注意してください。
ちなみに山頂から東へ進めば明王ノ禿(みょうおうのはげといいます。)経由で三国山へ行くことができますがそのまま黒河越からマキノ林道を下山するにしても引き返して赤坂山から下山するにしても結構な脚力と時間がかかりますので注意してください。
もちろんこれから向かう寒風経由で下山するにしても時間と条件は同じです。
赤坂山を辞して一旦来た道を引き返し栗柄越(最初の分岐)まで戻ります。
この分岐を左に行けば来た道である武奈ノ木平経由でマキノスキー場まで戻ることができます。
我々は寒風を目指すので分岐を真っすぐに丘陵を上って行きます。
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(丘陵から赤坂山を振り返ります。電波塔の左側が赤坂山です。高度は変わりません。)

この丘陵はほぼ赤坂山に登り返すぐらいの高度がありますので注意してください。
ススキの原を突っ切るような形で上っていくとピークあたりでちょっとした樹林帯に入ります。(感じとしては雑木林です。)
ここを抜けると結構な上りが続きますので足元注意で上ってください。(滑ります。)
実は赤坂山のように有名ではないので知らない方の方が多いと思いますがこのあたりは赤坂山より高度が高いので当然ながら上りもそれなりにありますし斜度もそこそこきついので赤坂山までで疲れた人やきついと感じた人はこちらへは進まない方がいいと思います。
何回か丘陵を越え、プチ樹林帯を越えたらいよいよ最後の登坂となる樹林帯へ続く道が現れます。
ここはプチではなく本格的な樹林帯で途中、一番の迷い易い分岐があるのですが今はそちら方面にはいけないように行政でロープや看板を設置してくださっているので安心です。
前回は寒風から進んだので本当に悩むほどのよくできた脇道だったのですが(本線より立派なんです。)このようにロープなどで行けなくしていただいたので事故はなくなると思います。(実際コースガイドや地図でもよく迷う注意ポイントとして記載されています。)
赤坂山から来るとこのポイントを左に行くのが正解ルートとなります。
このポイントからほんの少し進めばいきなり樹林帯を抜け、視界が広がり目の前に琵琶湖がその水面をキラキラと輝かせる絶景ポイントに出ます。
ここが寒風というところでとても景色が良いので是非とも堪能してください。
またここからスキー場とは違うコースを進むとその先に大谷山がありますが特に特筆できるようなところでもなく下山するのにはあまりおすすめできないのでここは素直にスキー場を目指す方がいいと思います。(高島トレイルの縦走コースですので距離があります。)
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(寒風です。高島トレイルとつながっているので道標があります。)

ところでこんないい景色ですが友人に休憩を促すとどうも歩き足りなかったのか友人は
「別に疲れてへんし下まで下りたら温泉あるしそれやったら早く降りて温泉でゆっくりしたいな~」というので写真撮影だけ済ませて早々に下山します。
ちなみにここまで歩いた時間だけで言えばスキー場から赤坂山まで1時間10分(コースタイムでは2時間10分)赤坂山から寒風まで50分(コースタイムは1時間20分)できたのでこの時点でまだ1時30分頃でしたが今回は疲れている友人に車まで出してもらっているので早く温泉に入りたいという友人を尊重して下山を開始します。
ここからはまた樹林帯に入っていきます。
途中で綺麗な花を見つけたので写真に収めながら友人にここからの注意ポイントを説明します。
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(私はこういう紫系の花が大好きです。でも・・・勉強不足で名前がわからないです。(ヽ´ω`)トホホ・・)

ちなみにこのあたりは山道に道標がないのと道が狭く雨が降れば水路となるため削れた道を下っていくので歩きにくいからとその上の土手のような道を進むと途端に道迷いする危ない場所です。
ここは歩きにくかろうとこの削れた道が正解なので従ってください。
高度が約400mぐらいまで落ちてくれば歩きやすい山道に変わり、そこから少しで展望台に到達します。
ここは眼下にスキー場を見わたすことができる素敵な場所で休憩用のベンチも完備してありますので小休憩や中休憩に適しています。
まあ、我々は写真だけ撮るとさっさと下りてしまうような人種なので情緒も何もないのですが・・・・そこから少し進むと道標があり、(道標はここだけ)左に進めばマキノスキー場へまっすぐ行けば西山歩道(前回私が間違えて来た中央分水嶺に出ます。)なので左に進みます。
ここからは私も知らない道でしたが基本一本道で特に危険な箇所もありませんでしたので安心して進んでください。
しばらく進むと樹林帯が終わりを告げ、スキー場が姿を現します。
スキー場の中にある大きな林道(結構な斜度がありますので足元注意です)をゆっくり下っていけばマキノ高原の敷地に入り目の前にサラサの湯が見えてきます。
我々は温泉で疲れを癒し、一旦友人の家まで帰ってから飲みに行きました。