うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(健康登山)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しています。うめぞーです。
前回は資料が飛んでしまうというアクシデントで尻すぼみな内容になってしまい申し訳ありません。

さて、今回のタイトルですが以前から血圧や糖尿病などについて解説してきましたが今回はもう少し掘り下げて持病をお持ちの方の登山に対する心構えなどを紹介していきたいと考えます。

まず、健康に登山をするためには
1、自分の体をよく知ること。(敵を知り己を知れば百戦危うからず。)
2、無理は禁物。(身の丈にあった登山を心がける。)
3、でもチャレンジ精神は失わないこと。(積極的に行動しましょう。)
以上のことが基本となります。

では、世の中に色々な人が居るように病気にも多種多様な病気があります。
どのように対処すればいいのか?掘り下げていきましょう。

1、糖尿病(予備軍含む。)
糖尿病は以前も紹介しましたが具体的にどのような病気か?意外と知らない人も多いと思います。
おしっこの臭いがあま~いみたいな知識はおアリでしょうが(要は糖が下りるから糖尿病と思ってる?)
実は上記は症状の一例でしかないのです。
糖尿病とはインスリンインシュリンという方がいますがインスリンが正しいのでここではインスリンで行きます。)
の分泌不足で体に必要な糖を体に取り込むことが困難な方を糖尿病といいます。
元々、運動全般に言えることは激しさを増すほど体は即効性のあるエネルギー=糖を分泌するように指令します。(高血糖状態)
ところが糖尿病患者は糖の上昇をうまくコントロールできないのでインスリンを打つ(皮下注射)などで対応しています。
ここがミソなのですが本来なら体自身がコントロール(制御)しなければいけないのに薬のチカラで制御しているので運動をすると低血糖状態に陥りやすくなります。
糖尿病を患っている方なら経験があると思いますが医者からアメちゃん(ごめんなさい、関西人は飴玉のことをアメちゃんと呼びます。)渡されて「少しでも調子が悪かったらアメ舐めてね。」と言われたはずです。
低血糖は大変危険な状態だと言えます。
症例としては何もしていないのに冷や汗が出て体が無意味に震えたりします。(温度は関係ありません。)
ここで直ぐにアメを舐めるとか糖分を取ればいいですがもし取らなかった場合は意識を失い、最悪死亡します。
じゃあ、糖尿病(予備軍含む)は運動しない方がいいの?(ノ´∀`*)イエイエ違いますよ。
糖尿病だからこそ最初は意識して低血糖に注意しながら運動しましょう。
最初の方で言いましたが糖尿病は糖を体に取り込みにくい病気、言い換えれば取り込みやすい体を作ればいいのです。
取り込みやすくする最短の方法は筋肉を作るのです。
筋肉の表面にはブドウ糖を取り込むためのタンパク質があるのですが当然ながら糖尿病の方はそのタンパク質が少ないのです。
当たり前のことですが運動をし、筋肉が増加すればタンパク質が増えてわずかなインスリンでも効果的に糖を取り込んでくれるので糖尿病の改善及び肥満に効果があるのです。
実際、私はこれで克服しましたし皆さんはお医者さんから「運動しましょうね。」と言われているはずです。
「!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?糖尿病やのにアメちゃん舐めたらアカンやろ?」安心してください。舐められますよ。
登山という行為は尋常じゃないほどのカロリーを消費します。
なので「ちょっと食べ過ぎかな?」というぐらいでもカロリーオーバーにはなりにくいのです。
ましてやアメ一個ぐらいで何をか言わんやです。
ただし、これから登山を始めようという方は主治医とよく相談の上、始めてください。
特にまだインスリン注射をされている方は医師から注射が免除されるまではウォーキング(それも自宅周辺。)から始めたほうがいいでしょう。(山で注射は薬が変質する恐れがあるため。気温が低い、高いで影響があります。)
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モンブランを初登頂したM・G・パカールさんです、ちなみに私も登りました・・・エレベーターでですけど。)

2、高血圧、心臓疾患
まず、心臓疾患のある方は私ごときがとやかく言わなくても主治医とよく相談し、運動されていることでしょう。
ここでいう心臓疾患の方は不整脈などでそれほど重症ではないけれどお医者さんから注意が必要と言われたり何かしらの薬を処方されている方です。
得てしてこういう方は高血圧、高脂血症、糖尿病と合併している方が多いので対処としては糖尿病と同じく医師と相談してから運動を始めるのですが・・・・
お薬何飲んでます?まずご自身が飲んでいる薬を理解していない方(特に中高年。)が多すぎます。
そんなもん医者が出してるんやから間違いないやろ?間違いじゃないです。
ですがそれはお医者さんがあなたに合った薬を出しているというだけであなたがどんな活動をしているかで決めているわけでないのです。
言い換えれば極端な話、あなたが登山をしているかなどはあなたご自身がお医者さんに自己申告をしない限り知らないのです。
血圧の薬で要注意なのは利尿作用のある薬です。(薬が悪いわけではないので誤解の無いように。)
当たり前ですが登山は大量の汗をかきます。そこへ利尿作用のある薬を併用していると・・・当然ですが脱水症状に陥りやすいのです。(特に夏場は注意が必要です。)
次にベータ遮断薬・・・これは交感神経の働きを下げる薬なので脈拍が安定するのですが・・・言い換えると運動しても脈拍が上がりにくいのです。
ということは前回でも述べましたがゼハ~ゼハ~というほど運動した場合、通常よりも心臓に負荷がかかっていることになりますのでこういう方こそ心拍計をつけて運動する必要があります。
また、同じ系統の薬でアルファ遮断薬というものがありますがこちらは立ちくらみが起こりやすくなるので特に高山の崖や足場の悪いところでは注意が必要です。
要は先天性のない高血圧であれば肥満を解消し、塩分を控えめにして登山をすれば自然と血圧は改善され、心臓も大きくなるので無理をせず、少しずつ運動量を増やせばいいだけです。
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(鎌ヶ岳山頂です。私の好きな山の一つです。結構険しいので行く方は注意してください。)

3、呼吸器疾患
いわゆる喘息をお持ちの方、肺炎や風邪をこじらせている方です。
まあ、風邪や肺炎で登山をされる方はそうそういないと思いますのでここでは喘息の方ですね。
私の友達にもいますが喘息は傍から見ていても気の毒なぐらい咳き込みますね。
で、エアゾールをシュって感じで吸引されているわけですが・・・よっぽど重症なら勧めませんが呼吸筋を鍛えるためにも登山はオススメです。
私の友達は小さい頃から(幼馴染)喘息のせいで小学校などのプールではいつでも見学でした。
私とは正反対でインドア派(当たり前ですよね。喘息で苦しいのですから。)だったので実は中学に上がるまでこの友達のことは知らなかったぐらいです。(実は小学校1年から6年までずっと同じクラスだったらしいんですが・・・(´Д`;)・・・すいませんです。)
で、大人になって私がスキーに興味を持って誘ったのですが・・・当然喘息の発作が起きるからといって断られていたんです。
ところがスノーボードアルペン)にひょんなことから興味を持ったみたいでそれからは良くほかの友人も交えて滑りに行くようになりました。
今ではよっぽどのことがない限り、彼がエアゾールを持っているところも使用しているところも見たことがありません。(小児喘息は大人になったら治ると言いますが彼はそれまで全然治っていませんでした。)
ただ、現在も喘息をお持ちの方は冬山や高山は乾燥や冷気が伴いますので最初は低山からゆっくり始めてください。
肺活筋が鍛えられれば痰を出すのも楽になると友達が言っていましたので登山はいいと思います。
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(雪の愛宕山です。綺麗ですね。私は春夏秋冬どの季節でも山が大好きです。)

4、膝・腰が弱い方。
辛いですよね~特に膝関節は・・・・私は太っていたとき良く膝に水が溜まりました。
まぁー痛い。歩けない・・・下手すりゃ膝が曲がらない。本当に(ヽ´ω`)トホホ・・な状態です。
ぎっくり腰にもなりました。西洋では魔女の一撃というらしいですがマジで一撃です。
足はね~一年に一回ぐらいの割合で水を抜いていたんですが・・・注射器で抜くんですが・・大の大人が泣き喚きたくなるほど・・(T~T;。)イターッ!!ってなります。
仕事で台湾に行った時も水溜まっちゃって・・・途方にくれていたんですよ。(異国で医者に行くのは・・ねえ。)
でね、困っていたらホテルの女の子が見るに見かねて「いいお医者さんがあるから行こう。」って連れてってくれたんですよ。
そこは総合病院なのですが・・・・びっくりしたのはその中に鍼灸内科があるんですよ。
普通に針とか打ってくれるんです。
で、先生に症状を相談したところ(むちゃくちゃいい先生、神様みたいな方。)「ああ~今まで辛かったね?恐らく注射器で抜いてたんだろ?そりゃ痛いし改善にもならないね~」とおっしゃってガラスのツボの中をアルコールランプで炙って真空状態にしたものを私の膝にあてがいました。
もちろんそこにたどり着くまでにいろいろ処置をしていただいたのですが話が長くなるので割愛します。
するとどうでしょう、処置が終わった私の足はきれいに水が抜けて何事もなかったかのようになりました。
(それまでは注射器で抜いても違和感があった。)
先生は私に「うめぞーさん、悪いことは言わないから運動しなさい。筋肉が付けば二度と水はたまらないから。」とおっしゃいました。
その時におっしゃったことを素直に聞いていれば糖尿病にもならずに済んだのですが・・・
人間は弱くて惰弱・・例外に漏れず私も喉元を過ぎたので何もせず・・・ダメですね~~
びっくりしたのは私が日本で懇意にしていて尊敬している鍼灸師の先生とこの台湾の先生はお友達。
この日本の先生は私の大恩人であり大先輩の方のご親友でその方の紹介で知り合いになり年齢を超えたお付き合いをさせていただくようになって早30年ぐらいになります。(よく登山やキャンプをしています。)
たまたま先生をお尋ねしたとき「台湾でこんな先生がいて治療を受けた。」とお話すると先生が「その人の名前、OOさんと言わなかった?」と聞いてきたので「へ?なんで知ってるの?」と聞くと学友だったそうで(ちなみに私の友人の先生と台湾の先生は鍼灸師の最高位である一級鍼灸師の資格(本場中国発行)をお持ちです。)
縁とは不思議なものですね。遠く離れた異国の地でたまたま知り合いの知り合いに会うなんてね。
それからは台湾に行く度、先生を訪ね親交を深めています。
生まれ変わった私を見て「很好(ヘンハオ)」(とても良いという意味)と言ってくれました。
話がだいぶ横道に逸れましたが先天性の物と女性の方特有の閉経後からの骨粗鬆症による骨の脆さや奇形以外は約8割の方が肥満、運動不足から発症していると言えます。
私も肥満だったので肥満の方の気持ちは痛いほどわかります。
運動したいけど[シンドイ]ヽ[´・ω・`;]ノ[限界]なんですよね?・・・・(@^▽^@)それはただの甘え、言い訳。
まずは痩せろ・・・何遍も何万回でも言いますが肥満で何一ついいことはありません。
まず、見た目・・・おすもうさんでない限り・・・はっきり言ってうんこみたい。
次に着る洋服・・・ひどくなれば特殊な洋服屋さんにしかないでしょ?
夏は絶えず汗臭いし・・・クーラー必須アイテム(電気代が掛かってどうしようもない。)
常に何らかの疾患がついてまわるし(上記の症例ほとんど要因は肥満。)ほっといたら睡眠時無呼吸症候群という恐ろしい病気(突然死の危険大)になります。
まあ、元々私も肥満だったのでデブをディスるのは心苦しいのでここまでにしておきます。
で、骨がもろくなってきた人は今から食生活を改善してもそこまでの効果は見込めないので膝サポーターなどを駆使しましょう。
ちなみに私が膝悪い時に使っていたのはサポーターの両横にバネが入ったやつ。
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(私が使っていたのとはタイプが違いますがこれもなかなか良さそうですね。)

今はスポーツタイツなどいいのが出ていますしストックの使用もいいでしょう。
ただ、筋肉をつければ症状が改善されるのに楽だからと安直に最初から使用するのはやめましょう。
筋肉をつけなければどんな病気も改善されません。
サポートグッツはどうしても改善されない症状を補うために使用するか、十分に筋力をつけてその上で更なる高みに行くために使用しましょう。

山はすごく変化に富み、行く日やタイミング、天候、季節、体調などに大きく左右されます。
実際、私なんか山行の前日はワクワクしてしまいいつでも寝不足です。(子供です。)
でも、自己管理をしっかりして病気と向き合えば山に行けるのです。
いろんな山がいろんな方との出会いとともに待っていてくれます。
これから季節も良くなってきます。山に誘われ出かけましょう。
皆さんが健康に登山できるよう祈っています。
ではでわ~~