うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

六甲最高峰

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今回は六甲山最高峰を登るに当たって一番オーソドックスなコースです。
それではコース紹介です。
阪急芦屋川駅から北へ(山の方へ)住宅地を進みます。(駅前にトイレがあります。)
住宅地を川沿いに進むと高座の滝・ロックガーデンを示唆する道標がありますので従います。
しばらく進むと住宅地の電信柱に高座の滝へ進むためのコースが貼ってあります。
それを目印に進めばやがて急坂になり、登りきったあたりから住宅地が途切れ左手に川が流れ右手は山の光景になります。(まだ登山口ではありません。)
アスファルトの坂道をしばらく進むと正面に滝の茶屋が見えます。(ここが登山口です。)
滝の茶屋の前にトイレがありますので利用するといいでしょう。(ここから山頂までトイレはありません。)
滝の茶屋の前を通り過ぎ大谷茶屋の前を過ぎると目の前に護摩堂がありますので登山の無事を祈願しておきましょう。
護摩堂の左手に落ちているのが高座の滝です。よく見ると滝左上部に藤木九三氏のレリーフがかけてあります。藤木氏は日本にロッククライミングを初めて伝えた方でロッククライミングのパイオニアとも言える方です。(R・C・C=ロッククライミングクラブの設立者でもあります。)
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(高座の滝です。)
 
登山口は滝の左手にあります。
これから岩場が続きますのでここで休憩しておくのもいいでしょう。
ちなみに鈴はここからつけましょう、ここまでは住宅地を通りますので早朝は迷惑です。
猪がよく出る場所なので鈴はつけておいたほうが安心です。
最初の上りこそ階段ですが直ぐに岩場になります。
鎖場もありますが使うほどでも無いので自力で登りましょう。
また、休日ともなると大勢の登山客で賑わうところなので岩場は渋滞します。
登るときは間隔を空けて先行者の安全を確認してから登ってください。
こんな基本なことが守れない登山者が結構います、巻き込まれないようにしてください。
また、ここから風吹岩のあたりまで野良猫が結構いますが餌を決してやらないでください。
よく見かけるのは「可愛い~」と言って主に女性が多いのですが餌をあげている姿を見かけますがその際に食べかすや包装紙がゴミになっているのにそのままにしている人が結構います。(山で残して良いのは思い出と足跡だけですよ!!)
また、そういう人に限って猫の生態に疎い人が多いです、猫は与えられた餌を貪欲に食べます。なのでこの辺に居る猫は無様なまでに肥えています。
また、人が食べるものは塩分が多いため(猫にとっては)猫自身早死します。
また、この餌付けのせいで近年は猪まで出る始末です。(本当にやめてください。)
風吹岩までは岩登りを楽しみながら高度を稼ぎます。
高座の滝から普通の上り方で約50分ほどで風吹岩にたどり着けます。
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(風吹岩です。昔は二つの岩からなりその間を風が吹き抜けたことから風吹岩と呼ばれていたそうですが阪神淡路大震災の時に片方の岩が崩落して現在の形になったそうです。)
 
また、ここはコースが交わるところでもあり魚屋道(ととやみちと読みます。)や金鳥山からの登山コースがここに出てきます。
従い、ここは休日ともなると結構な人がいます。人ごみが嫌な人(私もそうですが)は
少し先に横池という大きな池があり、そのあたりは風もあまり吹かない場所なので休憩はそちらで取るといいでしょう。(大きいので人が散らばるためあまり気になりません)
最高峰へは道標に従い進みます。このあたりはほとんど平坦ですが距離はそこそこありますのでゆっくり行くといいでしょう。
しばらく進むと岩場の下りが何回かありひとつの小さな沢を渡ったあたりにゲートが見えます。
このゲートはゴルフ場の敷地に入るためのものですがコースを横切るのではなく山の中(OBになるんですかね?)を突っ切る形になりますのであまり気にする必要はないのですが決められたコースだけ歩いてください。
たまにカート道を少しゴルフ場を見ようと歩く人がいますがゴルフ場のご好意で通らさせていただいているので迷惑をかけるような行為は謹んでください。
カート道は二回横切りますが一回目より二回目からが急登になります。
雨が峠までは急登続きになりますのでゆっくり進んでください。
急登を登りきると雨が峠にでます。
左手に東屋があり右手には案内看板があります。
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(雨ヶ峠の東屋です。休憩には向いてますが猪には注意してください。)

大人数でもゆっくり休憩できるので人気なのですが悲しいことにここでも餌付けのせいで猪がよく出ます。
猪の性格は獰猛で特にオスは牙を持っておりこれにカチ上げられるとあっという間に歩行不能になりますので猪を近づけないようにしてください。
基本猪が出てきたときは
1、何か食べているときは食べるのをやめる。
2、大声を上げる。(雄叫びがイイ)大きな物音を鳴らすのも効果的
3、座っていたら立ち上がり自分を大きく見せる。
間違えても自分から猪に危害を加えないでください。猪は基本ビビリなので上記の方法で大概逃げてくれますが間違えて危害を加えると途端に獰猛な面を出して攻撃してきます。
そのときはもう自己責任で立ち向かってください。
よく見る失敗はまずウリ坊(猪の子供)を見かけ可愛いからとこれに餌をやりその後親が出てきてビビリ逃げ惑うです。(たまにザックを奪われる人を見ます。)
今は猫も杓子もストック(これ言い方が古いですね。トレッキングポールでしたっけ?)を
持っていてたまにこれで殴りかかっている人を見ますがチャンチャラおかしいです。
あんなアルミ製で直ぐに壊れるものが猪に効くわけがありません。(火に油を注ぐだけです。)
襲われたときは慌てず猪の鼻先を登山靴で蹴り上げる。これが一番です。
(先の硬い靴でないならやめてください。怪我します。)
大事なのは襲われたら猪に対して立ち向かうという姿勢を見せることです。
間違えても背中を向けて逃げないでください。(間違いなく大怪我します。)
山は自己責任で登るものです。当然そこに生息している野生動物も想定しなければなりません。(クマは言うに及ばず、ハチや毒蛇、鹿も繁殖期は危険です。)
出来るだけ遭遇を避けるためにも鈴は必需品です。
また、餌付けなどもってのほかです。(人間界のルールなんて山には通用しません。)
この頃の登山客のマナーがあまりにも悪いのでこの場をお借りしました。すみません。
コースに戻ります。
雨が峠からは東おたふく山へのルートもありますがここでは割愛します。
(次回の山行きで詳しく解説します。)
少し坂道を登るとすぐに平坦になり少し行くと今度は下りになります。
下りに差し掛かるところから六甲の山がキレイに見える箇所があります。
下りを下りきると住吉道の道標があり、沢を2回渡ります。
一つ目はそこそこ大きいので雨上がりの翌日などは増水していないか注意してわたってください。
2つ目を渡り、左の階段を登ると道が二手に分かれます。
どちらから進んでも同じ場所に出るのですがおすすめは本庄橋跡地方面です。
特に紅葉の季節はとても綺麗です。
またここは休憩にももってこいなので雨が峠は人が多くてイヤな人はここで取るといいでしょう。(猪も出ません。私は一回も見たことがありません。)
ここから急な階段を登りきると道は平坦になり左手ではダムの工事をしておられます。
工事車両が出入りする関係でコースが狭くなっています。注意してください。
進んだ先には必ずガードマンさんが立っておられます。
いつも親切に道案内をしてくださいますので挨拶をしておきましょう。(たまに女性の方がしておられますが寒い中、大変だと思います。)
工事現場の右手に上り坂が見えますがこの道は土樋割峠を経て東おたふく山や蛇谷北山へ行く道ですので今回は使用しません。
左手に工事現場でよく見る足場を組んだ橋がありますのでそれを渡ります。
渡った先から急登が続きます。(七曲という急登になります。)
途中石段の急登があったり枝がコースに張りでていたりと注意して歩かないと思わぬ怪我をしますので気をつけてください。
長い道のりは木で出来た橋を渡ると終わりが近づきます。
木で出来た橋を渡り少し行くと目の前に木で出来た階段が見えてきます。
この階段を登りきれば山頂直下の一軒茶屋です。
一軒茶屋の右斜め前には公衆トイレがあります。
最高峰へは一軒茶屋の前の16号線を渡ったところから坂道を登ります。
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(六甲最高峰です。お天気が良ければ遠く淡路島まで望むことができます。)

コンクリートでできた坂道ですが結構急なので足元に気をつけてください。
特に濡れていると滑りやすいです。
途中左側から町並みを見渡せる絶景スポットがあります。
道を右に巻きながら進むと左に東屋があり休憩ができます。
そのまま進むとテレビアンテナの中継所の建物が右手に見えてきます。
山頂へはその左側の木で出来た階段を上がって行きます。
上がりきったところは広場になっており正面に最高峰の道標が立っています。
また、道標の右側に見落としがちですが三角点があります。
三角点の横の岩には説明板のレリーフが埋め込んであるのですが休憩場所にされている場合が多いので写真を撮りたい人は事情を説明して撮らせてもらってください。
休憩場所は広いので好きなところで休憩ができます。
天気が良い日はかなり遠くまで遠望できますのでゆっくりしてください。
帰路は有馬温泉へのルートを紹介します。
山頂からコンクリートの道を下ってくると右手に公衆トイレ・左手に大きな駐車場が見えます。
有馬温泉へはその間の石畳でできた道を下って行きます。
この道は序盤で少し紹介した魚屋道といい昔、深江というところから新鮮な魚を有馬まで行商人が運んだことに由来します。結構な距離があり山超えだったので苦労が偲ばれます。
道はとても素敵な道で私のお気に入りの道の一つです。
実に山を歩いているな~と感じさせてくれる道で道迷いの心配はありませんが今年の大雨の影響で崩れた箇所が何箇所かありますのでそこだけは注意してください。
あと、たまにマウンテンバイクが結構なスピードで下ってきます。
人の趣味をとやかく言う資格はないのですがこれは正直やめていただきたいと思います。
まず、山道が自転車の車輪で痛み所々に轍ができています。
次にお年寄りもたくさん歩いているのにそこへ突っ込んでくるとお年寄りは咄嗟によけられず怪我をする可能性があります。
せめて人が居るところでは自転車を下りて進んでもらえるとありがたいのですが・・・
山道ではいろいろな分岐がありますが下山道は大きな道ですので外れなければ道迷いの心配は全くなく道もほとんどといっていいほど足場がいいので疲れることなく下山できます。
下山すれば有馬温泉です。温泉が好きな人にはたまらない場所ですがどこでも入らせてくれるわけではないので確認が必要です。
一応公共浴場は金の湯と銀の湯があるのですが銀の湯はリニューアルのため来年3月まで閉館していますので注意してください。
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(金の湯です。週末ともなると観光客でごった返すのでお風呂待ちもよくあります。)
 
風呂上がりにはいろいろな場所にカフェや立ち飲み屋さんができておりビールや軽食が楽しめます。
金の湯から道なりに下った右側に阪急バスの案内所兼停留所がありますので帰りたい方向をチョイスしてください。
ちなみに阪急梅田までは特急バスが一時間に1~2本出ています。
基本梅田までは一時間ほどですが交通事情(特に週末は道が混んでいる。)で遅れますので帰る時間を決めている人には不向きです。(電車等)