うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(磨崖仏パート2)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
本当にご無沙汰しております。うめぞーです。

相変わらずの不定期開催で最早ブログの体をなしていないのに見ていただいたり読んでいただいている方、本当にありがとうございます。
携帯からなら気さくに書けるんでしょうが写真や資料を載せたくてパソコンからいつも投稿しています。
なので休みの日しかなかなか更新できず不定期になってしまっています。
次回は一度、山からの実況を踏まえてリアルタイムな投稿を試みようと思っていますのでお願いします。
(容量が心配なので何回かに分けながらチャレンジしてみます。)
読んでいただいている方の履歴を追いながら出来るだけ顔を出しに行っていますが気の利いたコメントも残せず申し訳ありません。

さて、それでは今回のタイトルを始めましょう。
相変わらずメジャーな山、マニアックな山と山域を選ばず出かけていますので磨崖仏の情報がある山と偶然に発見して感動する山とに別れたりしますが基本磨崖仏はやはり修行の山、霊峰と呼ばれる山に集約されていることが多いです。
何が良いかって言われると思いを馳せることができるんです。
一体こんな険しい山にどのような方がどのようにして彫ったんだろう?そのときはどんな心境だったんだろう?
何かしらの心願を込めたものならその想いは届いたのだろうか?・・・などと色々なことを考えさせられます。
今回はそんな思いもテーマに盛り込みながらお届けします。
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(いきなりマニアックです、岩屋の磨崖仏と呼ばれ集落の中にあるのですが風化が進んでよく見ないとわかりにくいですが不動明王様が掘られています、正面の左に三鈷剣がうっすら見えます。)

磨崖仏は大きく分けて二通りだと私は思います。
一つは上の写真のように線彫りと呼ばれる岩に直接尖ったもので彫りつける技法でもう一つはお像の形を岩から浮き出るように(レリーフのように)掘る技法があると思います。
線彫りはやはり風化が進行しやすく薄れて見えにくくなって行くのが特徴で浮き彫りはお像の形はくっきりしますが岩が割れたりすると脆くも崩れてしまいます。
大体が花崗岩に掘られているので(柔らかいから掘りやすい反面崩れやすい特徴があります。)仕方がないのですが大切にしていきたいものです。
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(これは清滝磨崖石仏群にある清滝地蔵さまです。)

磨崖仏は大体が鎌倉時代などに作成されたものが多いので逆に現存していることが奇跡なんです。
たま~にこうやって手が届く磨崖仏に直で触る方がいらっしゃいますが絶対にやめましょうね。
(本当に人としてどうかと思うのですが意外とおじさんやおばさんに多いのがビックリです。)
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(これは今回初めて公開する天神様です、私のブログを読んでいただいている方だけに見ていただきたくてヤマケイオンラインの登山記録にも挙げていません。)

上の写真は中山連山へ行った時のものですが宇多天皇がおん自らお手彫りされた貴重な天神様です。
私もそばまで行って初めてそこに磨崖仏があるのに気がついたほどで普通に岩が御神体として祀られているような感じだったので見落としたりスルーしたりする可能性が非常に高いです。
ガイドブックにすら乗っておらず説明看板もなくただ単に祀られているだけなんです。
下の写真が外観なので見てください。
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(ね、こんな感じだったら岩が祀られているという山では特段珍しくない光景です。)

で、岩の前にも特に説明がないためよく見ないと気がつきません。
私もたまたま左の石碑に宇多天皇御自彫天神と記載されていたので慌ててもう一回見たくらいです。
(石碑といっても他の支柱の横に同じ大きさで立っているだけなので気づきにくいです。)
中山連山に行かれる際は気をつけて見てください。(奥の院へ行く途中にあります。)
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(私が個人的に一番好きな磨崖仏でお不動様です、鎌倉時代の作だそうです。)

上の写真は山中ではありませんが長岳寺という龍王山の登山口にある寺院にあります。
とっても可愛らしいです。必見です。

さて、次は浮き彫りを見ていきましょう。
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(柳生街道にいらっしゃる夕日観音様です。)

上の写真は柳生街道に鎮座されている夕日観音様です、少し崖の上にいらっしゃるのでそばまで行きたい方は自己責任でお願いします。
まあ、街道から望遠でも写真は撮ることができますので行かない方が安全です。
優美な曲線で描かれており温厚なお顔立ちは慈愛に満ち溢れています。
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(二尊石仏様です、ちなみに地元では芳山石仏と呼ばれています。)

上の写真は柳生街道の延長線上にある芳山の山中にあります。
山の中ですのでそこそこ頑張って登らないとお目にかかれないのですが行く価値は必ずあります。
また、柳生街道は磨崖仏の宝庫と言ってよく他にも地獄谷磨崖仏や朝日観音様など見所満載です。
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(大国見山にある磨崖仏です、ここも山中にある為値打ちがあります。)

大国見山は他にも桃尾の滝や大親寺(竜福寺跡地に建っている大和三竜寺の一つ)など見所満載です。
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(三郎岳山頂から少し降りたところにある石仏です。どうも弘法大師のようです。)

上の写真は三郎岳の山頂から少し下った先にある石仏です。
三郎岳自体とてもいい山で特に秋の紅葉時分は山々が赤く染まって綺麗な山域です。
また、ここも仏隆寺や伊勢本街道などがあり歩きがいがある場所でもあります。
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(これは国見山へ行った時のものですがここは普通に平地にあります。)

上の写真は国見山からの帰り道にある切りつけ地蔵(俗称、正式には南田原磨崖仏)です。
国見山自体がマニアックでバス便があまりなく時間が限定される山域ですが登りがいと景色は折り紙つきです。
また、塔の森と呼ばれる石塔があったりとここも意外と見所満載です。

いかがでしたか?山という場所はやはり太古の昔から信仰や修行の場所として崇拝される存在だったからかどこの山域でも何かしらのお像は見かけたりします。
しかし、磨崖仏というのは大概そこの岩に何かを感じて彫られることが多いためよくもまあこんな山中で彫ったな~と感動する場面が多いです。
私はガイドブックをよく見て磨崖仏の情報があれば率先してその山域に出かけます。
不思議な岩や石、磨崖仏などの仏様、キレッキレの崖など山の楽しみ方は人それぞれですが私はその山の特徴を知った上で出かけるのを楽しみにしています。
先日、ゴリラーマンと曽爾高原にある古光山・後古光山へ行ってきました。
ここは天狗伝説があるくらいですから峻険な山でしたがとても楽しくまた行きたくなるような山域でした。
トレランの練習に来ておられるカップルと仲良くなり情報を交換しましたが南峰をご存知なくせっかくの大パノラマを見ることなく下山されました。(とっても残念そうにしておられました。)
やはり山へ行く際は事前に情報を出来るだけかき集めて行かないと見落としや道迷いの原因になります。
注意深く周囲を観察できる目を養っておかないとせっかく素晴らしい山に行っておきながら得るものがほかの人より格段に少なくなるというのはよくあることです。
だからこそ計画をしっかり立てて思いつきで出かけないようにしましょう。
これからは紅葉の季節です。
もちろんメジャーな山域は人でごった返します。(曽爾高原も人だらけでした。)
そんなときは少しマニアックでもしっかり地図やガイドブックに記載された山域を選んでみましょう。
ちなみに先日、三郎岳にリベンジしてきました。
前回道間違えから三郎岳の手前の高城岳をすっ飛ばしてしまったからですがこの季節は紅葉が素晴らしいのに意外なことに人が少ないので静かに景色を楽しむことが出来るとても素敵な山です。
前回は2名、今回は一人として会うことは無かったです。
探せばこんな穴場は結構あります。
ただしです、必ずガイドブックや山岳地図に記載された山にしましょう。
マニアックすぎて地図にすら乗らないような山は道迷いだけではなく獣も出くわします。
そりゃそうでしょう、滅多に人が来ないのだからそこは動物天国と思って間違いはありません。
自己責任といえば聞こえがいいですが要は人に迷惑をかけるということです。
なので無事に行って帰ることが大前提です。
皆さんが紅葉を存分に楽しまれることを願いながら終了です。
でわでは~~~