うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(石鎚山涙の撤退)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しています。うめぞーです。

今回はタイトルにもありますように実に何年ぶりだろうと思うくらいの撤退を報告します。
といっても全て私が悪いので私のような行動はせずに反面教師として見てください。

先週の連休、前々からゴリラーマンと計画を立てていて双六岳で9割方決まっていたのですがどうもお天気が・・・
すっきりしないというか雨だったのでどうしようか?悩んでいました。
とりあえず12日ギリギリまで様子を見て、ダメなら予定を変更しようということにしていました。
でもやっぱり天候は回復しそうに無かったので急遽お天気マップで一番可能性のありそうな山に変更しました。
それが今回選んだ石鎚山だったんです。
宿とバスは私が手配してレンタカーはゴリラーマンに手配してもらってなんとか松山に行くことができました。
初日(移動日)は朝早いバスで移動するのですが約6時間ほど京都からかかります。
で、お昼過ぎに着いた我々は松山城を見学しに行きました。
実は私もゴリラーマンも無類のお城好きですので楽しく拝見しました。
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松山城です、天守閣が当時のままで残っている希少なお城です。)

当然ながらすみずみまで拝見して満喫した我々は予約していた宿に向かいます。
で、温泉に入って気分がMAXの我々は当然ながら居酒屋に向かいます。
私は宿泊先のホテル関係者(要は地元の方)においしい店を聞いて行くのが楽しみで元々出張生活が長かったもんだから今回も同じようにして行ったのですが・・・・この店がとても美味しい・・・これがいけなかった。
元々、ゴリラーマンとはメチャメチャ仲良しですが滅多に会えるわけでもなくこうやって山に行くか家族旅行ぐらいしかこの頃は会う機会もないのでただでさえテンションが上がり気味なのにお料理が美味しい。
しかも酒も旨いとくれば・・・当たり前のように酒が進みます。
で・・・当然のことながら飲み過ぎるという結果に・・・・申し訳ないm(_ _)m
翌日は冴え渡る青空が登山気分を盛り上げます。
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(一番オーソドックスな登山口であるロープウェイ入口です。)
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石鎚山役行者が開基されたそうです、当然ながら山行の無事を祈ります。)
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(ところが不思議なんです、体調は大丈夫なのに心が乗り切りません。)
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(いつもなら役行者のお像を拝見しただけで気分が上がるのにこの日は普通でした。)
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(先に申し上げるとこの図でいう第一の鎖で撤退を余儀なくされました。)

不思議だったのは今までこの方、夢の中で神様を見たことがなかったのに飲みすぎた夜に見た夢は蔵王権現様でした。
私の前に現れた蔵王権現様は私に向かいただ一言「不敬なり。」・・・そう告げられて去っていかれました。
目が覚めてからすごく気になりましたがゴリラーマンにいらぬ心配をかけても仕方がないので黙っていました。
何事もなかったようにロープウェイの駅から順調に成就社までついた我々は参詣を済ませて御朱印とお守りをいただきました。
準備を整え、いざ出発します。
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石鎚神社の境内はお土産物屋兼宿屋で賑わっています。)
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(成就社に参詣します、左の社殿は遥拝所です。)
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(この神門から先が御神域となり、石鎚山への登山口となります。)
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(遥拝の鳥居です、ここまではアップダウンもそれほどでないので足腰の弱い方でもなんとか来れます。)

順調に遥拝の鳥居まで来ましたが特に体調にも変化がないのですっかり夢のことは忘れていました。
むしろ元気だったのでゴリラーマンと楽しく進んできたので疲れさえ忘れる程でした。
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(試しの鎖場です、ここがある意味一番きついと思いますので怖かったり無理だと思えば迂回しましょう。)

上の写真は試しの鎖ですがここは登るだけではなく登ったら降りるのも鎖ですので怖かったり無理だと思ったらやめておいたほうがいいでしょう。
特に雨上がりは相当怖いですし危ないです。
この日は私の前を歩いていた人が携帯と地図を落とされたので危ないなあ~と見ているとこともあろうに拾いに行こうとするので私が拾って上で渡してあげると言って先を急かしました。
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(この前を歩いている人が落とし主ですが登っているのを見るとヒヤヒヤものでした。)

この鎖場は大きな鎖のため、つい輪っかに足の先を入れたくなりがちですが登山靴でそんなことをしたら抜けなくなったりして危険です。
上の写真のように落し物をした人が都度、足を入れようとしたので下から「入れちゃダメだよ。」と指導していましたがかなり時間が掛かっていました。
今度は今度でじれたのか下から順番を待つように指導したおばさんが上がってきてゴリラーマンに「今上がってきても待機場所がないから疲れるだけですよ。」と諭されている始末・・・なんともはやです。
で、何とか我々の前後を無事に上まで引き上げて上の岩場で一休みしていると落し物をされた方が詫びてきたので挨拶を交わし下へ降りたのですが・・・
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(試しの鎖を登りきればこんな景色が見えます、成就社です。)
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(先ほどの写真は望遠で撮ったので実際は正面の山の山頂になります。)
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(岩場の頂上にはお像が祀られています、無事に上れたことを感謝します。)
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(鎖場を今度は下ることになるのですがここでも時間がかかりました。)

上の写真の鎖場の下に見えている水色の小屋が前社ヶ森小屋ですがここを通り過ぎた時にそれまで何もなかったのにいきなり左足が激しく攣りました。
足を攣る時はいつもなら前触れがあって攣る前に防ぐことが出来るのですが今回は前触れなしに攣ったのでしばらくその場で停滞を余儀なくされました。
仕方がないので小屋でひやしあめをゴリラーマンに買ってきてもらい休憩して収まるのを待ちます。
しばらくして収まってきたのでゆっくりと進みだします。
一進一退を繰り返しながら何とか夜明かし峠まで来ましたが・・・その頃には両足とも攣ってしまいにっちもさっちも行かないような状態になりました。
一の鎖まではそれでも行ったのですがゴリラーマンが「やめよう、これ以上は無理や、な、遠い場所でもないしまたいつでも来れるし今回は撤退しよう。」と言います。
心はイヤイヤしますがゴリラーマンが言うことは最もです。
帰ることも考えれば来た道と同じ道のりを歩かなければなりません。
登るのは厳しいですが下るのはなんとかなりそうなので戻ることを決断します。
今まで何百座と登ってきた身としては撤退するのは辛いですがそれよりもここまで一緒に来てくれたゴリラーマンに申し訳なくてそっちのほうが百倍以上辛かったです。
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(夜明かし峠までは何とかだましだまし来ることが出来たのですがここから先は更に条件が厳しくなります。)
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(一の鎖です、もちろん迂回路もあるのですが来たからには全てをクリアするのが男の子。)

一の鎖を見たときにこれが登れないなら今回は撤退だなと思いました。
万全の状態で山に来るのが当たり前なのに自分の都合で棒に降ったわけですから自分が悪いのです。
ゴリラーマンは言います。
「俺かってお前に迷惑をかけることもあるんやし気にするな。また今度最高の状態で来よう。」屈託のない笑顔でそう言います。
私も反対の立場なら同じことを言うでしょう。
でも、今回は私が調子に乗ったからなので本当に申し訳なく思います。
なのであんな夢を見たのでしょう。
しかしながら不思議です。
今まであんな夢は生まれてから一度も見たことが無かったのに・・・よっぽど神様の逆鱗に触れたのでしょうか?
元々、石鎚山は信仰のお山なので余計に不浄の体では汚すことになるのかもしれません。
でも少し嬉しくもあります。
山の神様に畏敬の念を払い天狗様を信じ、役行者様に憧れた身としてはそうやって少しでも神様の存在を感得できるような出来事は怒られたとは言え貴重な経験が出来たような気がします。
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(残念ですが帰路に着きます、無事に下山してこその次の登山です。)

次回は必ず精進潔斎して登ろうと思います。
そして山頂で神様を感得出来ればいいなあ~と思います。
今回は本当に私のせいで撤退となってしまいましたがこれにこりて次からはお酒はちょこっとにしておきます。
(結局飲むんか~~い。)
皆さんも登山前日の深酒にはちゅういしてくださいね~~
でわでは~~