うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康 御嶽山漫遊記(前編)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ

ご無沙汰しています。うめぞーです。

仕事が忙しくてナカナカ山に行けていない中でなんとか先週の2,3日に御嶽山に行ってきました。
まあ、正確に言うと剣ヶ峰へは立ち入れないので外輪山である摩利支天山ですけど。
火山レベルは警戒1まで下がっているのですが復旧には程遠く、あと数年は入れないのではないでしょうか?
双眼鏡で見ると火山灰が山道をまだ覆っているのが確認できました。
それよりもまだ犠牲になられた方5名ほどが見つかっていないので早く見つかることを祈ります。

我々は前日の1日に高山まで移動し、前泊してから濁河温泉に行く予定だったのですがこれが大誤算。
知らなかったのですが高山には大きな宗教があるみたいで1日はたまたまなのか?大集会の日だったようでホテルが取れない。
いつもの定宿はもちろんのこと、高山市内は完全に無理な状態・・・・トホホです。
なんとか市内から外れたルートインに取れたのですがここも団体さんでほぼいっぱい。
びっくりしたのは北は北海道から来られているようで改めて宗教の力に恐れを抱きました。
こりゃ朝早く出ないと市内を通り抜けるだけで混みそうだということで翌日は7時過ぎには宿を出ましたがなんとか大丈夫でしたが観光客は大変だったでしょうね。

無事に登山口に着いた我々は意気揚々と登り始めます。
結構時間が遅かったせいかどうか?我々以外は女性が一人だけで静かな行きとなりました。
あともう少しで五の池小屋というところまで来てそれまで何の問題もなかったのにいきなり両足がつりそうになりました。
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(こんななんの変哲もないところを過ぎたあたりでいきなり両足に来ました。)

なんとかだましだまし進むのですが小屋の手前30mくらいで足を引きずらないと進めないぐらいになります。
おかしい、いつもこんなことになったことがないのに・・・ゴリラーマンもただならぬ私の様子に心配します。
それでもなんとか小屋に到着しまずは部屋を割り当ててもらいます。
今回、結構すいていたので好きなところを上手くとってね。とさやかさん(後で紹介します。)に言われて結構なスペースを上手に取ります。
荷物をアタックザックに詰め替え(といっても山頂でコーヒーを飲む道具と水だけですが。)下に降りた我々はまず、昼食を取ったあと、この小屋自慢のシフォンケーキとココアをいただきました。(これは薪ストーブで焼いていますのでとてもふっくらとして美味しいです。)
するとどうでしょう。あれほど攣りそうになっていた足がみるみる回復します。
どうも、シャリバテだったようですが足に来るとは・・・びっくりです。
確かに八合目を過ぎて森林限界を越えたあたりからお腹が空いてはいたのですがそれほど「腹減った~」という感じでもなかったのでそのまま進んだのですが・・・油断ですかね?

とりあえず元気になったので摩利支天山御嶽山の外輪山の一つ、御嶽山は登頂不可)に向かうことにしましたが見るからにガスっています。
ただ、このあたりは岐阜側と長野側で気流が違うため岐阜側でガスっていても意外と長野側は晴れていることが多々あるため行ってみることにしました。
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(最初はこんな感じだったので知らない方は小屋の周辺で散策されていて行ったのは我々くらい。)

詳細はヤマレコに上げておきますので見てください。
とりあえず摩利支天乗越辺りまで来ると御嶽山方面はどピカン・・来てよかった~~
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(ね、来てよかった~と思えるくらいに綺麗です。もともとお天気は良かったんです。)
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(正面の小高いところが剣ヶ峰(御嶽山最高峰)ですが今は立ち入りできません。)
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(摩利支天像です。これからの山行の安全を祈願します。)

摩利支天乗越には摩利支天様が祀られているので安全祈願をしてから摩利支天山へ向かいます。
御嶽山を左に見ながら細い稜線を進んでいきますが摩利支天乗越までが結構な斜度だったので途中の少し広い場所で足を休めます。
まあ、回復したとは言え万が一足を痛めると明日まで楽しくなくなるのでここは慎重に行きます。
幸いというか時間も遅かったのですれ違う人もおらず目の前の御嶽山の剣が峰を見ながら思いを馳せます。
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(目の前の岩山が摩利支天山でその手前のハイマツ群生地のところで休憩しました。)
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(で、休憩中に剣が峰を見て遭難者に思いを馳せたのが行けなかったんですかねえ?)

足を休めながら剣ヶ峰の凄惨な状況を見て(早く残りの遭難者も見つかればいいのにな~)と思い、ゴリラーマンにもそのことを話ていると「チリ~ん、チリ~ん」と2回ほど鈴の音が聞こえてきました。
てっきり後ろから人が来たのだと思った私はゴリラーマンに「人がきたみたいやし行こか?」と言うとゴリラーマンは「いや、下手に急ぐとお前の足にいいことがないから先へ行ってもらおう。」というのでそりゃそうだと思いしばらくその場で待機します。
ところがです、結構近くで聞こえたのに一向に人が来ません。
へ??と思いましたが我々がいたところはちょうどカーブで来た道が見えないところだったのでゴリラーマンが「聞き間違えかな~?ま、とりあえず行こか?」というので山頂へ登頂します。
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摩利支天山山頂です。岩山なので足元注意です。)

で、無事に山頂についた我々は人もいなかったので山頂で湯を沸かし、コーヒーを楽しみます。
するとまたもや「チリーン、チリーン」と鈴の音がしました。
「お、誰か来たか?ここ狭いし来はったら譲らなあかんな。」とゴリラーマンがいうのでとりあえず身の回りを片付けいつでも移動できるようにして待ちました・・・が誰も来ません。
へ??結構こっちに向かうような感じで聞こえてきたけどなあ~とお互いに言いながらアホな二人は「真っ昼間に幽霊もなかろうよ~~ガハハ」と笑い飛ばしてしまいました。
もし、幽霊さんならごめんなさいです。
でも、気のせいではなかったし(二人共聞いている。)周囲に人は居なかったのでもしかしたらです。

まあ、二人共そういうことにあまり気を使わない方なので下りよっかと五の池小屋まで戻りました。
まだ、夕食まで時間があったのでビールを飲んで山を眺めたりすっかりガスも晴れたので周囲を散策します。
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(夕日が雲海に映えてとても綺麗です。)
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(雲の形がまるで二羽の鶴のようです。夕日に映えてとても綺麗です。)

本当なら夕食の最中に夕日を見るなんてお行儀が悪いのですがこの小屋のスタッフはみんないい人ばかり「ゆっくり楽しんでください。」とみんなを送り出してくれました。
おかげで写真のような素晴らしい景色を堪能したみんなはスタッフに感謝して夕食をいただきました。

すっかり日も落ちて明日もいいお天気だというので早めに就寝して朝を待つことにしたのですが・・・・
寝ていた私を煌々と光が照らします。
何事か?と目を覚ますと下で酒盛りをしていた若者がヘッドライトであたりを照らしながら就寝の用意をしています。
普通はね、小屋についたら自分の寝床を用意して必要最低限の持ち物を枕元に用意してから自由行動なのですが分かっていないのか?消灯時間を過ぎてからの暴挙に私の怒りは最高潮に達します。
ドスのきいた声で怒りをぶちまけるとヤバイと思ったのか?いたたまれなかったのか?外へ出かけて行きました。
ところが起こされた私は気がすまなかったのでとりあえずタバコでも吸うかとこれもまた外に出ます。
トイレを済ませ、タバコを吸っていると気が落ち着いてきたので夜空を眺めます。
すると知らない男性が「星、綺麗ですね~」と近づいて来たので話しているともう一人そばに来ます。
どうも二人は友達でこの後からきた人が先ほど私に怒鳴られた人のようでした。
「先程は申し訳ありませんでした。」と平謝りに謝ってきたので「もういいよ。」と言うと関西の方ですか?と聞いてきたのでそうだと答えるとこの人たちもそれぞれ大阪と滋賀の方でした。
な~んだとそこから意気投合してそれぞれの行った山域や好きな山などを話していると盟友ゴリラーマンが心配して様子を見に来たので4人でしばらく喋ってました。
かわいそうなゴリラーマンはしばらく待っても私が帰ってこないので慌てて見に来たらしく薄着のままでした。
「お前のことやから滅多なことはないとは思うけどかなり怒ってたし心配するわ~相手を。」と冗談をぶちかまし(半分本気だったと思いますが・・・・(ヽ´ω`)トホホ・・申し訳ない。)
「安心したし寒いし入るわ~」と言い残し部屋に引き上げたゴリラーマンを見送り山の好きな我々はそこからさらに話し込みました。
山では非常識な人に振り回されることもありますがこういうことがきっかけで素敵な出会いが待っていることもあります。
ただ、やはりマナーは守りましょう。今回はたまたま私のように言う人間が相手だったから良かったようなものの内に秘めるタイプの人はいきなり爆発してそれこそニュースになるようなことをしでかしません。
公共の場所では慎ましやかにしているのが一番です。
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(こんな夜空を眺めながら語らい合いました。)
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(月がとても綺麗でした。)

ちなみに冒頭で少し紹介したさやかさんは五の池小屋のスタッフですがとても素敵な方で山岳カメラマンでもあります。
個展も出しておられるので興味のある方は見てあげてください。
この方は知る人ぞ知る日本アルプスを縦断した方です。
写真集は「高崎紗弥香 沈黙の海へ」を出しておられます。
気さくな性格の方でとても明るい方です。
おそらく行かれた方はみなさんその人柄に癒されることでしょう。
私もすっかりファンです。また五の池小屋にお世話になりに行きます。
でわでは~~後編はどピカンのお池めぐりです。出来るだけ近日中に仕上げるつもりです。
山はいいよね~~