うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(難所その2)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しております。うめぞーです。

結局、お盆休みは全部仕事でナカナカ山に行けません。(ヽ´ω`)トホホ・・
皆さんはどこかに行かれましたか?
今年はかなり気温が高く急な雷雨などがありますので気をつけてくださいね。

さて、前回お届けした難所の続きで今回はさらに高山に関係のある難所をお届けします。

1、ハシゴ
意外と思われるかもしれませんがハシゴは難所の一つです。
なんでもない場所にあるハシゴはそれほどでもないでしょうが高所にあるハシゴはそれだけで足がすくみますし安定したハシゴならまだしも強度が心配な少しよじれたようなハシゴを見ると恐怖を感じます。
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(見るからにひ弱そうなハシゴですよね?こういうハシゴは登っている最中に結構揺れます。)

ハシゴはしっかりと足で踏むステップの部位を手で持ちながら一歩ずつ登りましょう。
間違えてもサイド部分は持たないでください。
万が一、手が滑るとあっという間に滑落します。
ステップの部分を持つと同じ階のステップを同時に持つことは希ですよね?なのでバランスを崩しても持ちこたえることが出来易いのですがサイドだとまず体が離れてしまうので持ちこたえることができないのです。
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(こんな足場も悪く高度感のある場所のハシゴは怖いですね。)

基本、ハシゴでも鎖場でも一人ずつを守りましょう。よく見かけるのは半分ほど登った人の後ろから次の人が登り始めていますがハシゴはあくまでも補助なのでそれだけの強度を期待できませんし、万が一上の人が落ちてきたらもう逃げられません。
登るときより下りのハシゴは特に気をつけましょう。
簡単に下り出すのではなくまずは下の様子をよく見ましょう。
足場が悪い場所だった場合ハシゴから離れた瞬間に足を滑らせる可能性もあります。
下に人が居て待っておられる場合などはお互いに声をかけて譲り合いましょう。(足場が広いほうが譲りましょう。)
ハシゴでも鎖でも同じですが体は少し離して登るようにしましょう。(下りも同じです。)
これは体をひっつけると自分の装備に引っ掛かってバランスを崩しやすいからです。

2、鎖場
鎖場にもいろいろあり、高度感満開の怖い場所もあればこんなところに?と首をかしげるようなばしょにもあります。
基本は必要だから設置してあるのですが無理に使う必要はありません。
特に足場がしっかりしているところなら鎖より三点支持で着実に登る方が安心です。
よく見かけるのが両手で鎖を握って足の力と腕の力で強引に行こうとする方がいますが危ないです。
距離が短ければなんとかなるかもしれませんが長いと握力がなくなる可能性があります。
そうなると体を支えるのが鎖だけなので手が滑った瞬間に終わってしまいます。
また、高山というのは鎖場が連続してあるのが普通です。
一つを乗り切ったとしても次が乗り切れるか?山で一番大事なのはいかに疲れずに登るかなので不用意な上り方は自重したほうがいいでしょう。
結構、鎖場は上りより下りの方が怖いですし足元が見えにくいので気をつけましょう。
また、意外と上下より横に伸びた俗に言うカニの横ばいのような鎖の方が高度感も手伝って恐怖が増します。
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カニの横ばいです。足元に充分気を配り、鎖に頼りすぎないようにしましょう。)

垂直の鎖なら足場をしっかり踏んでいればそれほどでもないのですが横歩きは足場を踏み外すと鎖では体を支えることができません。
なので人が周囲にいないようであれば時間をかけて自分のルートをシュミレーションしてから進みましょう。

3、痩せ尾根(ナイフリッジ含む)
高山に行くと切り立った尾根に立つことがあります。
両側が切り落ちて高度感も手伝い足がすくみますが慎重に進むしかクリアする方法がありません。
有名どころでは槍から北穂高岳への大キレットや西穂高あたりがかなり切れています。
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(今は行くことができませんが大山の最高峰である剣ヶ峰も有名なナイフリッジです。)

こういう場所で風が吹くとそれだけで不安定になりますし、下や足元を気にするあまり障害物で体を引っ掛けたりします。
バイクの(中型以上)免許を取った方なら一本橋を経験した方も多いと思いますがクリアの近道は一本橋をクリアするのと同じです。
一本橋も足元ばかり見ていると直ぐに脱輪するようにナイフリッジも出来るだけ遠くを見ながらバランスを保ち、足元はチラチラ軽く意識をするようにすれば安定してくるでしょう。
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(痩せ尾根です。ナイフリッジよりはマシですがそれでも滑落の危険性はあります。)

痩せ尾根はナイフリッジよりは足場があると言えますが何故?痩せているのか?一つには崩落が進んでいるからなのです。(一概には言えませんが・・・)
従い、足場が少し広めとはいえ注意して歩かないと足元が崩れる可能性があります。

いかがでしたか?高山は結構危険な場所が多いのも特徴の一つです。
それでも高山に挑むのはやはり登りきった時に待っている絶景が魅力なのです。
朝日を浴びて真っ赤に染まる山々を見ると感動しますし達成感から仲間と飲むビールは格別です。
何よりも大自然に囲まれて過ごすのは至福の時間と言えます。

ただし、前回と今回紹介した難所はすべて天気のいい時を想定しています。
これで悪天候だった場合は難易度が格段に跳ね上がります。
なので無理だと思ったときは潔く撤退も視野に入れましょう。
特に鎖場は滑りますし風の強い時の痩せ尾根やナイフリッジは自殺しに行くようなものです。
どんな山でも難易度は天候にもよりますが自分自身にもかかってきます。
無理をせず自分の体調とよく相談し天候にも恵まれてこその楽しい登山です。

もう少しすれば山は紅葉に包まれるいい季節になります。
私は9月には御嶽山に行く予定をしています。
みなさんもどうか安全に楽しい登山をしてください。
でわでは~~