うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(難所)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しております。うめぞーです。

皆さんはお盆どこかに登る計画を立てておられますか?
羨ましいです。(ヽ´ω`)トホホ・・
私はすべて仕事のため今日の午後から出張に出かけます。
どうか気をつけて楽しんでくださいね。

さて、本題に入る前に平本さん搜索のこれまでの経緯を軽く説明させてください。
実は全く手がかりが見つけられていないので報告するかどうかは迷ったのですが・・・
何もしていないと思われるのも辛いので簡単に報告します。

1、大杉谷界隈の探索は前回も紹介したとおりです。
2、表参道、月輪寺方面もくまなく探しました。
3、先日、梨木大神様から首なし地蔵さまへかけての道もくまなく探しました。
以前、口十さんが仰ってたように衣服を獣が持って行ってしまっていたらもう分かりませんが遺留品は見つかりませんでした。
また、捜索した日は気温が朝から高く道なき道を探していたので私自身熱中症一歩手前になってしまい5時間ほどで切り上げてしまいました。(朝9時から昼2時でバテてしまいました。すみません。)
この道は人が少なくお会いしたのは単独で女性一名(推定年齢60代後半)単独で男性一名づつ(時間帯も違うし一名は60代後半、もうひとりは40代くらい)
まあ、ルートは正しいし山なれた感じだったので特には何も声をかけず挨拶したくらいですがこのルートは結構道が荒れているので踏み入れるときは細心の注意が必要です。
梨木大神様のところは分岐になっていますが正しいルートは梨木大神様の前を通り、右へ進みます。
左のルートも行くことはできますが大杉谷のようにかなり危険です。興味本位で行かないでください。
私は決して諦めた訳では無いのでこれからも継続して行きます。

さて、そこで今回の話です。
これから高山が大勢の登山客で賑わう季節ですが高山を通過するにあたって気をつけてほしい難所がたくさんあります。
全てを紹介するのは難しいですがいくつか紹介してクリアする方法をお伝えしたいと思います。
まずは登山口から順番に見ていきましょう。

1、樹林帯
基本、道標(山での正式名は指導標ですが私はなんか偉そうに聞こえるので道標で通します。)でルートを確認して進むのですが意外な程高山は道標がありません。
基本一本道に近い状態の山が多いからかもしれませんがそれでも高山に挑む時は必ず地図とコンパスできれば高度計も持っておきたいです。
樹林帯も爽やかな木々の間を抜けていくようなアプローチ的な道もあれば急登で木の根道になっていて登るのに一苦労な場所もあります。
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(これは八経ヶ岳へのルートですがかなりの急登に加え、木の根道で足を取られます。)

樹林帯は道迷いの原因にもなりやすい場所です。
同じような道が四方八方に伸びていて尚且つその全てに赤テープが巻いてあると泣きそうになります。
赤テープは必ず正しいとは限りませんのでおかしいと思ったら地図を見ましょう。
また、こういう時に他の登山者を頼りにして後ろを引っ付いて歩く方がいますが自分と同じ山ならいいですが違う山に行かれるかもしれません。
山小屋の主人や剛力さんのようなその山域に精通しているような方に聞くのならともかく相手もまた自分と同じ立場の人間だということを忘れずに聞くときは失礼の無いように、聞いて知らなかったとしても仕方がないと割り切ってください。(要は自分の下調べが不十分だったのです。)

2、ザレ場(砂礫で出来た道)
樹林帯を抜けたら山域にもよりますが砂礫で出来た道がしばらく続く場合があります。
これをザレ場と言いますが一番の特徴は滑りやすいです。
まあ、早い話が砂場を坂道にしたようなものなので滑るのは当たり前です。
イメージ 2
(ザレ場はこんな感じでほとんど砂地になっています。上りより下りに気をつけましょう。)

よく高山で滑落するのはもちろん急峻な道もそうですが意外とこのザレ場で足を滑らせてというパターンも多いので上りより下りは特に意識しましょう。
コツはへっぴり腰にならず、歩幅を出来るだけ小さくして足裏を地面にフラットになるように歩きます。
また急なザレ場では二次災害を防ぐためにも間隔をあけて通過しましょう。(巻き込まれて滑落というケースもよくある話です。)

3、岩場
ご存知の高山には必ずついてまわる条件です。
岩場にもいろいろ特徴があり、細かい岩が登山道をびっしり埋めるようにある場所は岩場というよりゴロ(ゴーロとも言う)と呼ばれ、浮き石が多数あるため足をひねり易い場所でもあります。
また、こんな場所では必ずヘルメットを着用してください。(基本、2000~3000m級の山は必須です。)
他の登山者が落とす石や岩に当たってしまうと大きさや当たる部位によりますが大怪我や最悪は滑落するケースとなります。
また大きな岩場では滑ったり岩と岩の間に落ちたりするので注意が必要です。
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(これは天狗岳への道ですが火山だった山はこういう道が多いです。)
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(高山では基本道標が少なく代わりにペンキマークでルートを示しているため見失わないようにしましょう。)

高山で気をつけなければいけないのは確実なルートファインディングです。
天候が良ければまず迷わないような道でも悪天候や濃霧で視界が効かない時はペンキマークを見落としてしまいます。
誤ってバツ印へ進んでしまうと確実に遭難の二文字が待っています。
実際、私も西穂高でもう少しで死んでしまうような怖い思いをしたことがあります。

4、雪渓
雪渓はこれから涸沢方面に行かれる方は必ず目にするでしょうしヘタをすればまだ残っているルートを歩かなければなりません。
季節にもよりますが白山方面でも夏場後半でないと結構残っています。
もちろん最低でも軽アイゼンは必要ですし場所によっては12本歯の本格的なアイゼンでないと通用しないような場所もあります。
この季節は山小屋のスタッフが綺麗に整備してくださっているので滅多なことはないのですがそれでもトラバースになっている場所での雪渓では細心の注意が必要です。
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(見た目はそうでもないですが結構急な上りです。ただでさえ雪道は疲れるので注意してください。)
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(トラバースしながら下を覗きますがこんなところで滑落したらひとたまりもありません。)

雪渓をトラバース(トラバースとは横に横断すること。)する際は崖側はもちろんですが山側にも注意してください。
岩が落ちてくる可能性があります。
それは夏場になってくると雪が溶け出し岩と岩の間に入り込んだ雪が痩せてしまい岩を支えることができなくなるからなのですが音もなく落下してきます。(めっちゃ怖いです。)

いかがですか?これから特に高山への登山者数が増える時期ですが遭難だけはしないように気をつけてください。

もちろん当たり前ですが事前に登山届は必ず出しましょう。(出来れば山岳保険の加入もしておきましょう。)
登山届を出さないような方は高山へ行く資格がないと言ってもいいくらい大切です。
何遍も言っていますが家族を大切に思うのなら万が一のことを考えるのも人として当たり前です。
実際、遭難して助かった人はそのほとんどが登山届をちゃんと出していて警察の初動が早かったおかげで尊い命を落とさずに済んだ方が大半を占めています。
ヘルメットも必ず持っていきましょう。
そんなに高価なものでもありませんし軽いので苦にはならないはずです。
最後に高山への心得をお伝えしておきます。

1、自分が行く山域の情報は事前によく集めておくこと。
クマ情報、雪渓はどれくらい残っているのか?同行者に行ったことがある人はいるのか?山小屋及び自治体(警察や消防、市町村)の連絡先。水場の有りなし

2、持ち物
ヘルメット、軽アイゼン、非常食、水、ライト、ツエルトなど

3、ルート及びエスケープルート
ルートは事前に地図などでシュミレーションしておくこと。
特にコースタイムは自分の脚力と合わない場合があるので無理のない計画を立てること。
無理な場合は潔く撤退すること(そのためにエスケープルートを確認しておくこと。)

4、体調管理
風邪をひいていたり寝不足な場合は無理をせず計画を変更すること。(最悪中止も視野に入れること。)

5、薬
持病のある方は必ずですがない方でも頭痛薬、整腸剤、バンドエイド、虫刺され用の薬などは持っていきましょう。

今回はざっくりでしたが次回では鎖場やはしご、ナイフリッジなどを通過する際の注意事項をお伝えしていこうと思います。
私はこれから仕事に行きますが皆さんは楽しく山を満喫してくださいね~~
でわでは~~