うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(油断大敵)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しています。うめぞーです。

前回の時に九州の方が大変な目に遭われているとお伝えして今回は秋田や東北北陸地方が大雨で大変なことになっています。
仕事柄、どちらにもよく行き知り合いもいるので安否確認をしましたが大分の知人は大丈夫だったんですが秋田の知人のところは結構な被害に遭われていました。
必要な物資があれば遠慮せずに言ってくださいとお伝えするのが精一杯でもう言葉になりませんでした。
たまたま私の知人に命の危険性がある方がいらっしゃらなかったのは不幸中の幸いですがまだまだ苦しんでいらっしゃる方がたくさんいらっしゃるので一日も早い復旧を心からお祈りいたします。
ほんとにここ数年、今までになかったような異常気象になっています。
我々の身近なところで言えば山もいつまでも雪渓が残っていたり本来なら涼しいはずの山頂が結構暑かったりと不思議に感じることが多々あります。
皆様も気をつけて山にトライしてください。

さて、今回のタイトルですが私の実体験です。(しかも先週に体験したのでホヤホヤです。)
まあ、それだけだと直ぐに終わってしまうのでいつものスピンオフ形式でお伝えしていきます。

7月の15~17日が三連休だったので友人がそれこそ八ヶ岳の帰り道から「空けとけよ」と言っていたのでこの3日間は仕事にならないように死守しました。
14日の仕事終わりに友人と待ち合わせて出発しまず向かったのは飛騨高山。
ここで前泊して翌日アカンダナの駐車場に向かうことにしていました。
ホテルに着いた我々はまずは晩ご飯を兼ねて居酒屋へ繰り出します。
お目当てはズバリ明宝ハムです。
皆さんはこのハム、知ってますか?今でこそ全国で売られていますがその昔は岐阜地方のみでしか手に入らない商品だったんです。
私と友人は若い頃から高山などにしょっちゅう行っていたのでこのハムと朴葉味噌が大好物。
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(これが明宝ハムです。めっちゃ美味しいですよ。)

ちなみにですが明宝ハムはもちろん生で食べても美味しいのですがステーキ風に表面を炙って食べると格段に美味しさがアップします。(これが酒によく合います。
ここでさんざん飲んだ我々はホテルに帰りますが友人は風呂に入るというので(大浴場があるんです。)私は翌日の早朝に入ることにしました。
翌日、早朝にお風呂に行った私は十分に朝風呂を満喫します。
露天風呂もあるのでそちらに出かけると大風呂に3名ほどいらっしゃいましたが一人また一人と出ていき10分もすると貸切に、ふと見ると釜湯?ツボ湯?どっちか忘れましたが丸い一人かせいぜい二人用の風呂が目に付き入りました。
意外と私好みの適温(普通の人なら熱いくらい)だったのでこりゃいいやと入っていると一人の男性が入ってきました。
年齢は私くらいか少し下くらい(意外と私は若く見られるので判断は難しいのですが。)
小太りで少し頭が禿げ上がり有名人で言うとジャック・バウアーの物まね芸人さんをハゲさせた感じの人。
タオルを恥ずかしそうに前に当てておずおずと大風呂に近づきソ~っと左足のつま先を湯船に差し込みます。
直ぐに「あっつい~」と女の子のように言うと今度は何を思ったのか右足のつま先を差し込みます。
するとまたもや同じリアクションで「あっつい~」・・・一部始終を見ていた私は笑い転げながらツッコミます。
「兄さん、左が熱けりゃ右でもおんなじやろ~」かわいそうな彼は「ですよね~」いやいやこちらこそ失礼しました。

風呂から上がり出発した我々はアカンダナ駐車場から上高地に入ります。
用意を整え上高地→明神→横尾と順調に進み横尾でカレーを食べて涸沢を目指します。
このあたりの話は山渓の登山記録にアップしておきましたのでそちらをご覧下さい。

翌日、楽しみに北穂を目指した我々ですが山頂はあいにくのガスで何も見えませんでした。
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(本当ならこの景色を眺めながらコーヒーを楽しむはずでした。)
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(で、これが当日の結果です。まあ、このあたりの山は大好きなのでまたチャレンジします。)

少し気落ちしながら下ったのが行けなかったんですかね~もうほとんど降りてきてあと少しで涸沢小屋というところまで降りてきたとき鎖場があるんですが前の人がメチャメチャおっかない下り方をしていたので気が気ではなかったのですがなんとか無事に降りられたので我々も続いて降りました。
ゴリラーマンが「この辺で軽く休憩しようや、風が通るとこが気持ちエエで~」というのでその辺でと思っていたら前の人が先へいけといいます。
どうもこの方かなりお疲れのようでヘロヘロでした。(大きな声で「疲れた~」と叫んでおられました。)
せっかく道を譲っていただいたのにこんなところで休憩したら気が悪いと思った我々はもう涸沢小屋まで行ってしまおうということになったのですが・・・・これがいけなかった。
それから樹林帯(といってもハイマツばっかりですが)の道へと入ったあたりの岩場でなにげに歩いていた私は右足を次の岩に載せ、次は左足というところで岩にかかとが引っかったのか?一瞬抜けずにもがきました。
するともう体重は右足に乗っているため、左が抜けた段階でそれこそ勢いがついてしまい振り子のように加速がつきます。
まるでホップ・ステップ・ジャンプというような感じで飛ばされてしまいハイマツの中に頭から突っ込んでしまいます。
その勢いは友人のゴリラーマンが叫び声を上げるほどですから相当なものです。
オマケに右胸を岩でしたたかに打ってしまい声も出せません。
「大丈夫か?」と駆け寄る友人に答えたいのですが息が詰まって声も出ません。
何十年ぶりでしょうか?声も出せない状況というのは・・・少ししてからようやく起き上がった私にゴリラーマンが休むように促すので登山道の邪魔にならないところで休憩しました。
思えば人に道を譲ってもらったとは言え予定通り休憩していればこんなことにはならなかったのかもしれません。
油断大敵とはこのことだなあと思いながらゴリラーマンには申し訳なく心配かけたことを謝ります。
思えば奥穂高に登った時は帰り道の紀美子平で滑落し心配をかけて西穂高では二人共丸印を見失い誤ってバツじるしの方へ進み死にかけたりとこのあたりでは危ない思い出が多いです。
少し休んで体のチェックをすると胸はもちろん打っているので痛いですが骨に異常は無いようですし右手に若干の擦り傷があったくらいで他はなんともなく山の神様に感謝します。
無事に涸沢小屋に戻った我々は大好物のカレーを食べます。
下山を開始した我々は順調に下って行きますがふと見ると前方に人だかりが?
どうも一人で来ていた方が足を捻挫したようで心配された方が下山を促しているようでした。
ただ、この方少し強引で言っている意味合いは正しいのですが人はそれぞれなので本人が自己分析をして無理だと思うのなら救助要請が必要ですし少し休んで歩けるようなら横尾までゆっくり進めばいいのです。
結局は捻挫された方はその場で休むことを選択されましたがこの強引な方のエラいところは気持ちを切り替えて横尾山荘に報告しておくことを告げてその場を離れたことです。
自分の意見が通らないと不機嫌になり「どうなっても知らんぞ。」とか悪態をつく輩なら我々もほっては置きませんがちゃんと次の最善策を考えての行動は立派でした。
ちなみに北穂高山荘に昨年の遭難者の原因が貼ってありましたが一番多かったのは病気でした。
そういえば帰ってから知ったのですが我々と同じ日に槍や唐松岳で遭難されて2名亡くなっています。
一人は病死だそうですので持病をお持ちの方は特に注意して登山してください。
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(私が北穂高岳山荘で撮った写真を引き伸ばしたので画像は荒いですが昨年の遭難状況です。)

上の写真は私が実際に北穂高岳山荘で撮った写真ですがこうして見ると滑落とほぼ同数が疲労や病気(転倒は疲労が原因と思われます。)になっており無理な計画やご自身の状態を軽視したとしか言えないような事象が事故につながっていることがわかります。
確かに北穂高岳槍ヶ岳奥穂高岳などは頑張れば誰でも行くことができますがヘルメットなどの安全に対する装備を持ってきていない人が結構目立ちます。
特に中高年の仲良しグループなどに目立ちますのでこういう山域に行く時は事前によく調べてから行ってください。(これだけ事故が増えているとそのうち登山道が一部閉鎖されてしまいます。)
簡単そうに見えますが上高地河童橋)から涸沢小屋まで約17km、北穂高岳往復約4km、涸沢小屋から上高地まで約17kmということで総行程約40kmほど歩くことになります。
当然ですが一度歩き出したら目的地に着くまで自己責任です。無理なら潔く予定を変更しましょう。
涸沢周辺の散策に切り替えれば難易度は下がりますしもっと言えば横尾までの往復にすれば距離はありますが難易度はかなり下がります。
北穂や奥穂、槍などは焼岳あたりを余裕で往復できるようになってからでも遅くはありません。
計画も出来るだけ緻密に立てて連絡先(各自治体や山小屋)も必ずメモしておきましょう。

横尾あたりから結構な雨に見舞われましたがなんとか徳沢についた我々は徳沢ロッジに宿泊します。
ここは昨年あたりにリニューアルされたそうで友人が一度泊まってみたかったとのことなので泊まりました。
ご飯は本格的なご飯も出ますし何よりお風呂があります。
寝床は二段ベットで早い者勝ちです。(場所を選ぶのは)まあ、下のほうがいちいち下に気を使わずトイレに行ったり外に行ったりできるので私は下のほうが好きですけど人それぞれです。
ただ、どこでもそうですが結構暑いので寝る工夫は必要です。
音が静かなものなら携帯ファンを持っていくのもひとつの手です。(要はハンディ扇風機)
冷えピタも今は叩くとその場で冷えてくれる使い捨てもあるので便利です。
私は寝る前に外気で十分に体を冷やしてから寝るのですがこの日は蒸し暑く、徳沢でもそんなに寒いというほどではなくあまり冷えませんでした。
その代わりムササビが飛び交っておりそちらを真剣に見ていました。

この頃は女性も登山する方が増えました。
そのこと自体はとても素晴らしく応援したいのですが中には街中の生活感をそのまま持ち込むような方もいて少し辟易とすることがあります。
もちろん山に来て酒を飲めば開放的になるのはよくわかりますが消灯時間になってもうるさく騒いだりしてはいけません。
また、徳沢で見かけた方は・・・・う~ん、正直私の嫌いなというか苦手なタイプ、人のことをディスるのですがディスりかたがひどい。
聞くとはなしに聴こえてくる会話を要約すると今日偶然友達に会った、その友人は彼氏ができて山に目覚めた、彼氏に先に行っといてと言われてテント場にテントを張っていたがパシリやん?
本人は本当に山が好きなのかしらん?素人のくせに・・・・etc・・どうでもいいわ~ほっといたれ~と言いたい。
要は自分らの中であまり目立たなかった子が少し目立つようになってきたので目障り?
どう見てもどう聞いてもこの人たちもそんなに大した登山者には見受けられないのに何故か上から目線。
せっかく友達が山に目覚めたのだから(きっかけは不純だとしても)歓迎してあげればいいのにな。と思いました。
男性でも女性でもそうですがとても清々しく山に登られている方がいらっしゃる一方で癖というか個性の強い方もいらっしゃいます。
気楽な気持ちで「こんにちわ~」と挨拶すればいいのに無言で相手を無視する人も増えました。
まあ、赤の他人とふれあいたくないという気持ちはわからなくもないのですがせめて会釈ぐらいはしたほうがいいと思うのは私だけでしょうか?
まるで修行の旅のように脇目も振らず無言で山を歩いていて楽しいのかな?と疑問に思います。
せめて周りの景色を楽しみ、小鳥のさえずりに耳を傾け、綺麗な花が咲いていれば立ち止まり愛でるくらいの心の余裕が欲しいものです。(登山道の邪魔はしない場所で楽しんでね。)

そういえば山小屋で面白いおじさんに出会いました。
かれこれ一時間ほどああでもないこうでもないと独り言を言いながら何かを紙に書き付けているのです。
たまたま近づいた私に「兄さん、ここの宿泊料金いくらだった?」と聞いてきたので答えるとまたもやああでもないこうでもないが始まります。
どうも幹事をしていて金額を立て替えているのでしょうね。それを人数分で割るもんだから・・・
おうちですればどうですか?と言いたかったけどそっとしておきました。

今回はスピンオフも並行したのでとりとめのない話になってしまいましたが山は楽しく危険を回避しながら登ってください。
今回はガスで景色を楽しむことはできませんでしたがそれでも山は楽しいですし上高地はいいところです。
みなさんもこれから高山に出かける際は十分に注意して楽しんでください。
でわでは~~~