うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(宮島漫遊記後編)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しております。うめぞーです。
天気が荒れていますね~~風は強いわ。大雪降るわで皆さん大変な思いをされていますよね。
被害に遭われていないことを祈りながら後編のスタートです。
宿屋で十分に静養できた我々は8:20くらいに荷物を預けて宿屋を後にします。
女の人はロープウェイで我々は登山なので道に出たところで左右に分かれます。
この宿屋から左に50mほどで大元コースの入口があります。
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(この道標が目印です。ちなみにここからは大元公園の敷地になります。)

土の道が大好きな二人にとってアスファルトから解放されるのが嬉しくてテンションがあがります。
公園の敷地とは言え、結構ここから弥山に行かれる方は多いようで公園のいたるところに弥山への道標があるため安心して進むことができます。
少し進むと大元神社という結構格式の整った神社があったので山行の安全祈願をしていきます。
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(大元神社です。流石神々の島ですね。立派な社殿です。)

大元神社を越えてしばらく進むとコケまみれの味のある橋が掛かっています。
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(公園の最深部に近いせいか誰もいませんがナカナカ素敵な橋です。)

この橋を越えたあたりから徐々に登山道らしくなってきます。
歩いていた時はあまり感じませんでしたが写真で振り返ると結構な石段があります。
ただ、周りの景色(巨岩や巨石)が凄すぎて石段のことはすっかり忘れていました。
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(珍しい丁石です。普通は丁の字ですがここのは町になっています。)
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(歩いている最中は巨石が大好物なふたりはこんな石段があることすら気になりませんでした。)

しばらく進むと目の前をまるで水木しげる大先生の妖怪事典に出てくる塗り壁のような巨岩が目の前を塞ぎます。
私は水木しげる大先生が「もののけというものは感性で感じるものなんだよ、今日のように街の隅々まで電気の光が届くようでは妖怪などの気配は感じ取れないんだろうね。」とおっしゃっていたことを思い出しました。
きっと昔の方が夜道を行灯の明かりなんかで山越えするときにこんな巨岩がいきなり目の前を塞いだら「ウワ━(。・ω・)ァァ━・゚・出た~~」なんでしょうね。
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(下から見た富士岩ですが余りにも大きすぎてカメラのフレームに収まりきりません。)
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(富士岩を回り込むように登山道が設けられています。岩の右横には足場があるので景色を見ることができますがくれぐれも危ないので岩の上には登らないようにしてください。)
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(この右側に生えている樹木の隙間から景色が見れますよ。)
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(富士岩からの眺望です。天気が良ければもっと向こうまで見渡せそうです。)

感動した我々はもう嬉しくてたまりません。だってこんなに素敵な道だなんて想像もしていませんでしたから。
熊野古道を彷彿するような素敵な山道、周りはこれまた大好きな巨石・巨岩のオンパレード。
他府県からこられた方は(我々もですが)ナカナカ登山目的ではこないと思いますがチャンスがあれば是非とも登られることをオススメします。
無理さえしなければ3時間までで駒ケ林と弥山を上ることができますし疲れたなら帰路は弥山のロープウェイで楽チン下山ができます。(最低、靴とウェアは登山用をチョイスしてくださいね。)
ゴリラーマンと感動しながら進んでいくと大きな岩の前に祠がありました。
ここが風吹き岩と呼ばれる場所で冷たい風が岩の隙間から吹き付けてきます。
富士の樹海にある風穴ほどではないですが夏場は重宝できる場所です。
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(風吹き岩です。ちなみにですが祠はお大師さまが祀られています。)

我々は冬場に訪れたため、休憩はせずに祠にお参りしてから次を目指します。
このあたりから巨岩というよりもはや山でしょ?と言いたくなるような大きな岩が現れます。
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(これ、すごくないですか?まるで山です。またよく見るとわかりますが一枚岩です。)

もう、友人とテンションMAXでワクワクしながら進んでいくと道標があり、岩屋大師と書かれた看板があったので見に行きます。
コースを少し外れますが直ぐにあるので安心して行くことが出来ます。
大きな岩の洞窟に入ると中は約10畳くらいの広いスペースがあり、一番奥にお大師様やお不動様が祀られていました。
岩の隙間から射し込む陽射しに照らされて佇んで居られる御姿に感動した我々はここまで無事に来れた事を感謝して岩屋大師を後にします。
ちなみに中は広いですが天井は低いので頭を打たないように注意してください。
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(ね、すごくないですか?こんな岩の洞窟の中にお大師さまが祀られています。)

昔の方はどんな思いでここの場所に神を祀ろうとしたのか?またこの地に何を感じたのか?いろいろな意味で考えさせられる場所でした。
岩屋大師から少し上がると稜線となり道も平坦ですがアホな我々は左側へ上がっていける道を見つけたのでそっちも探検しに行きます。
ちゃんとした道ですが突き当たりは目の前に岩山がそびえるくらいで(多分、駒ケ林と思います。)特に何もないので普通に稜線を歩いてください。
一応、その時に見た岩山をアップしておきますね。
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(おそらく位置関係から言って駒ケ林で間違いありません。が、樹木の隙間からなのでオススメできません。)

まあね、体力バカの二人が歩けば大抵こういうことになるんです。
お互いが「あ、あそこなかなかよさげやから見に行きたいな~」と思って相方に声をかけるとこれまたお互いに断った試しがありません。
まあ、断るぐらいなら一緒に登山はしませんけどね。
友人がここで笑いながら「俺はお前がすごいな~といつも尊敬しているところが二つある。」といきなり言い出したので私が「何が?」と聞くと「一つ目はお前はいつでもどこに行く時でも俺が行こうといった時に断った試しがない。」というのでそれはお互いさんというと┏(<:)ニカッと笑って「まあな、でも二つ目は絶対俺には真似でけへん」と言うのでこれまた何がと聞き返します。
「お前がすごいのは毎日、毎朝、好きな時間にウンコが出来ること。」そうなんです。
びろうな話で申し訳ないのですが特技と言っていいのか?私は今まで必ず朝の任意の時間にうんこをすることが出来るんです。
また、それは場所が変わろうが時差があろうが関係ないんです。(このおかげかどうかは知りませんが時差ボケになったことは一度もありません。)
また、その気になれば一日3回は行けるので生れてこの方便秘にもなったことがなければニキビも出たことがありません。
お医者様からも「君は宿便という言葉が該当せん人やな~」と感心されています。
まあ、閑話休題ということで・・・・
稜線からしばらく進むと駒ケ林への分岐がありますので急な石段を進んでいきます。
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(この道標に従い進みますが結構急なのでゆっくり登りましょう。)
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(山頂はこんな大きな岩で覆われています。ゆっくり休憩するといいでしょう。)
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(正面の山が弥山です。もう家族が着いた頃だろうと思い電話したらまだついてませんでした。)

駒ケ林山頂からの風景を楽しんでいた時にふと家族は着いてるかも?と思って手を振ってみました。
その後、電話して「今手を振ってるけど見える?」と聞くとまだ山頂に着いていないらしく息が絶え絶えだったので「焦らなくていいよ~俺らもまだまだやし~」と慰めておきました。
後で聞くとロープウェイの始発は9:00からだそうで当然ですがこの時間ならまだ弥山への道を歩いている最中だったんですね。
我々は一時間ほどで駒ケ林についていたのでこの時点ではちょうどロープウェイ駅から坂道を上がりだしたところぐらいだったんでしょう。
家族と合流すべく我々も駒ケ林から弥山を目指します。
ここからは一旦鞍部(分岐のあるところ)まで下りていきます。
この分岐は大聖院へと下る道と奥の院への道、そして弥山へと上がる道に分かれます。
本当は奥の院へ行きたかったのですが家族を待たせてしまうのと小雨が降ってきたので断念して弥山へ向かいます。
分岐から直ぐに仁王門がありますので仁王様を拝見します。(もう何回もお会いしてるんですけどね。)
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(こういう山深いところにある仁王門はまた格別ですね。)
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(クジラ岩の上からの景色です。日差しが戻ってきたので綺麗です。)

ふたりは駆け上がるように仁王門から大日堂を経て、干満岩へとたどり着きます。
この岩は潮の満ち引きとリンクしており、干潮時は水が少なく満潮時は水が溢れるくらいになる何とも不思議な岩です。
水は岩の真ん中あたりに空いた穴から確認できるのですが何故岩の中に水があって潮の満ち引きと関係があるのか?今でも分かって無いようです。
そこから少し進むと弥山の山頂広場に出ます。
ここには大小様々な岩があります。
展望台もありますのでゆっくり景色を楽しんでください。
我々より少し前に着いた家族と合流し、周辺の景色を楽しみます。
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(干満岩です、なぜ潮の満ち引きとリンクしているのか未だに解明されていないようです。)
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(弥山山頂です。上がれる岩もありますが基本は神の岩なので足をかけないほうがいいでしょうね。)
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(先程までいた駒ケ林山頂から虹が出ていました。みんなで感動して眺めました。)

山頂は結構冷えてきていたのでコーヒーを飲むためロープウェイ駅まで戻ることにした我々は下山を開始します。
途中にある三鬼堂を見学して弥山本堂に行きます。
ここには有名な消えずの火がある霊火堂があります。
この消えずの火で沸かしたお湯を飲むと無病息災で過ごせることから老若男女がこぞって飲んで居られました。
もちろん我々も頂きます。
ここで御朱印も頂いた我々は一路ロープウェイ駅に向かいます。
途中で可愛い鹿と出会い写真に収めて先へ進みます。
ロープウェイ駅には獅子岩と呼ばれる巨岩がありますが獅子に見えるかはその方の感性と言えます。
ここの二階には喫茶店があり、コーヒーセットを注文したのですがコレが絶品です。
ケーキがメチャ美味くて家族全員でお気に入りの一品となりました。
コーヒーも美味しく店のおばさんもいい方だったので楽しく休憩が出来ました。
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(このお堂が消えずの火で有名な霊火堂です。左隣で御朱印がいただけます。)
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(鹿がコケを食べていたので写真を撮ったらこっちを見てくれました。可愛いです。)
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(これがロープウェイ駅にある獅子岩です。そう見えるかどうかは・・・・・・感性です。)

コーヒーを満喫し、すっかり落ち着いたので家族に下りはどうすると聞くと運動がてらに歩いて下りたいというので下山は紅葉谷方面へ下ります。
前に来た時は大聖院方面に下りたのでまあ初めての道ということもあり選んだのですが正直オススメできません。
階段だらけで普段登山をしない人を巻き込むと一発で筋肉痛になること。
景色が短調で代わり映えがしないこと。
まあ、急いでいなければもしくは我々のように目的がなければ大聖院方面へ下りることをオススメします。
この道は途中に滝もあり、見所は満載です。
我々がなぜこの道を選んだのか?前編で少しお話したあなご飯のせいなんです。
クソ不味い(ごめんなさい、言葉が汚いですね。)あなご飯のことをホテルのお姉さんに言ったところ流石に客商売なのでその店の悪口は言いませんでしたが私が「じゃあ、お姉さんならどこで食べる?」と聞いたときに自信をもって勧めてくれたのが紅葉谷公園にある山村茶屋さんだったんです。
お姉さんいわく「ここはお母さんが自分で穴子を市場に仕入れに行ってその日いい穴子がなければあなご飯を出さないという徹底したこだわりを持っていますので安心して食べてみてください。あと、私個人がおすすめするのはオムライス・・・・これはもう食べてみてください。」そこまでお姉さんが言うのならと本日の昼飯はそこにしようと家族全員で決めていたのでこのコースから下山したんです。
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(結構急でしょ?こんな階段が延々と続くので注意してくださいね。)

で、やっとこさ公園の敷地の中にある山村茶屋さんにつきました。
早速おかみさんに注文しワクワクしながら待ちます。
威勢のいい「お待たせしました~」という声とともに出てきたあなごめし・・・・昨日のとは色艶が違います。
写真もお見せしますがごめんなさい・・・少し食べてから気がついて撮りました。
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(絶妙な焼き加減と上質な素材、美味しいタレが奏でるハーモニー・・・まさしく至福です。ちなみに向かいで家内がオムライスを食べており、少しもらいましたがめちゃくちゃ美味い。おそらくここのメニューで不味いものはないと思います。是非とも食べてみてください。ここは本当にオススメです。)

女性陣はオムライス、男性陣はあなご飯を頼んで交換しながら食べましたがオムライスもめちゃくちゃ美味い。
なんか懐かしいというのか本当にどこかで味わった味なんですが毎日頂いても飽きないくらいのお味です。
おしるこもあったので男性陣はおしるこを頼んで女性陣がつまむという形をとりましたがおしるこも美味い。
もうね~何を食ってもうまい店ってそうそうない世の中でここは女将さんの人柄なんでしょうね。
来ていただく人に喜んで欲しいという気持ちがひしひしと伝わってくるお味です。
その代わり混雑時はなかなか出てきませんので気長に待ってあげてくださいね。
待つだけの甲斐は必ずありますから。
ほんでもってお値段が・・・・・めっちゃリーズナブル・・・・一品で千円を超えるのはあなごめしくらい(それでも1100円くらいです。)
あとはそのへんの食堂とほぼ同じ値段。
観光地なのにボラないのもお気に入りの一つ。
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(山村茶屋さんです。外観も峠の茶屋みたいで味があります。)

すっかり気分が良くなった我々はこれから宮島を訪れる際はどんなにお腹がすいていてもここまでは我慢しようねと誓い合います。
ちなみにですがこの公園から坂道を下り厳島神社へ向かう右側に「岩村もみじ屋」というもみじ饅頭を売っているお店があるのですが宮島のいろんなところでもみじ饅頭を食べてきた私がオススメするお店です。
特に粒あんは絶品ですのでお試しあれ。
宿屋に戻り帰りは潮の引いた大鳥居を眺めながら帰路に着きます。
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(大鳥居はいつ見ても素敵だな~と思います。)
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厳島神社に礼拝して離れます。本当にありがとうございました。)
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(帰りのフェリーから今朝登った駒ケ林を望みます。)

思えば家内が元気になってくれてまたこうして思い出の土地に来られたことの感動はおそらく私だけではなくみんなが感じていたのでしょう。
帰りのフェリーでゴリラーマンの奥さんが「またみんなでこようね。」と嬉しそうに景色を眺めていたのが心に響きました。
帰路の車中でも盛り上がりまくり楽しい旅は終焉を迎えます。
ゴリラーマンが「おおそういえばもうひとつの約束まだやったな~」というので何が?と聞くと家内が元気になったら焼肉を奢ると言っていたそうです。
「お前には言ってなかったからお前は無しな?」ヾ(・∀・;)オイオイそりゃねえぜ兄貴!!

皆さんはどこかに行かれましたか?
仲の良い家族や友人とたまには旅行もいいものですよ。
でわでは~~