うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(テント泊上級者編)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しております。うめぞーです。

いやあ、結局あれからむちゃくちゃ忙しくてブログの更新が遅くなりました。ごめんなさい。
そして休みができると山に行っていたため余計に遅れました。
といっても愛宕山に平本さんの捜索を再開したというのもあります。
私は決して諦めたわけでも放棄したわけでもありませんのでこれからもわずかな暇を見つけては行くつもりです。
口十さんに言われたとおり表参道を中心に特に大杉大神様あたりから左側が滑落するとかなり下まで行くのでその辺を重点的に見てきました。(上から双眼鏡でですが・・・)
ただ、ここを滑落したとしてお年寄りが登り返すだろうか?結構な斜度があるのでそのまま下から抜けようとしたなら?これはもう正直どこへ行くかわからないので難しいな~と思いながら結局何も手がかりは得られませんでした。
が、これからも暇があれば探しに行くつもりです。

さて、本題に戻ります。
今回は上級者編・・・といっても正直、私の考え方と実際の行動なので私の嗜好に偏ることを最初にお断りしておきます。
私のスタイルは・・・ズバリ野宿です。
まあ、早い話テント泊も極めれば野宿なんです。
私の尊敬する登山家で加藤文太郎という方がいます。
この方は六甲山全山縦走の礎を築いたすごい人なんです。
元々ご自宅が須磨にあったことからある日加藤さんは「そや、六甲歩いてきたろ。」くらいの軽いノリで歩き出し宝塚に下山すると「なんや~歩き足らんな~。」とそのまま須磨の自宅まで歩いて戻られたという(総距離100km)恐ろしいまでに足が早くタフな方なんです。
でね、私が野宿に目覚めたきっかけがこの加藤さんの逸話なんです。
冬のある日、横尾から涸沢を目指していた登山者がふと道の脇を見ると雪に埋もれて人が倒れていたそうです。
「かわいそうに、おろくか~」と思ったその方はそっと横を通り過ぎようとしたとき雪に埋もれていた死体(おろくって山で死んだ人のことね。)がむくむくと動き出し「\(~o~)/ファあ~よ~寝たな~」と言って起きだしたんです。
これが加藤さんだったわけで加藤さん曰く「どんな状況下でもどこでも眠れるようにすれば山はどこにでも行ける。」とおっしゃったそうです。
流石に凡人の私は雪に埋もれては眠れませんがこの逸話を聞いてから加藤さんに憧れるようになりました。
なので基本は野宿なんですがいくら野宿がしたいといっても自治体等に聞いておかないと山で焚き火なんかできません。(緊急時は仕方がないのですが・・・)
そこで持っていくものはツェルト・ストーブ(ガスのことね。)ダウンの上下、食料(水を含む)以上。
後は人に迷惑がかからないよう事前に行きたい山域の自治体に問合せをします。
まあ、大抵の自治体は火を使わなければ(焚き火ね。)自己責任です。というのと下山したら念のため連絡くださいというのと電話番号を聞いてくるぐらいです。
ただ、クマの出没情報がある自治体では禁止されます。(まあ、当たり前ですね。)
前回はテントの張り方を説明したので今回はツェルトを軽く説明しましょう。
イメージ 1
今回もアライテントさんの写真をお借りして説明しましょう。
上のツェルトは私と同型のものですがA~Fまで順番に振ってあるので順を追って説明します。

A、ポール(これ、実は別売なので普段はストックを代用しています。まあ、あったほうが便利です。)
B、フレーム受け(わかりにくいと思うけど要は紐が出ててそこに張り綱を付けるようになってます。)
C、張り綱(もはや説明不要ですよね?ちなみにこれも別売なので気をつけてね。)
D、ツェルト本体
E、ベンチレータ(かぶるときはここから手を出せばポンチョになるよ。)
F、ペグループ(要はペグを打ち込む穴ね。ちなみにペグも別売です。)

まあ、ツェルトとテントの違いは強度、これにつきます。
はっきり言って強風時には何の役にも立たないです。(かぶっている分には役に立つ。)
私ははっきり言って写真のように設営することは希です。
大抵はフレーム受けに張り綱をつけて木と木の間にベンチレータから引っ張るように設営します。
ポイントは地面に着くかつかないかぐらいで張ると人が入った時にちょうどいいテンションになること。
もちろん寝袋なんか持って行きません。(そのためのダウン上下です。)
あと、あったら格段に便利なのが折りたたみの傘、これを中で開ければ居住空間が確保できます。

本当は昔の西部劇でよく主人公がしていたように大きな丸太でも燃やしてその横でごろ寝・・・これが本当の野宿なのでアイテムを使うのはどうかとは思うのですが勝手に変なところで焚き火なんかできないですしね。
まあ、キャンプ場などで(大きなキャンプ場なら結構できます。)丸太を燃やしてごろ寝をしてみてください。
これね、一回はツェルトになれておかないと本当に遭難したとき困りますよ。
まあ、そんなものも持たずに遭難する人の方が多いですけどね。
決して快適ではないですがツェルトに寝泊まりできるようになると装備が軽くで済むので行動範囲が格段に広がります。
何よりも野宿になれると山の中で寝ることが怖くなくなります。
そうなれば遭難したとしても格段に生存率も上がるでしょう。
私の最終目標は無人島に一人で行って持ち物はサバイバルナイフのみで生活できるぐらいに能力を上げたいと思っています。(まあ、今でも結構変わらないぐらいのことはしているんですけどね。(@^▽^@) )
本格的な山や高山、冬山は流石にちゃんとしたテントを持っていきますし装備もそれなりに整えますが装備に甘えるのではなく最終的には自分の肉体とメンタルで勝負したほうが危機管理能力があがります。

ちなみにこの前の3連休はいつものゴリラーマンと立山に登山してきました。
みなさんもご存知のように大雨でしたが屈することなく登ってこれたのは普段のトレーニングと友人のおかげだと思っています。
普段からあらゆることを想定するには実地体験も必要です。
なので基本、野宿なのです。
おそらく一番不便で心もとない宿泊でしょう、そこには快適さも爽快感もないかもしれません。
でも、野宿が好きな時に好きな場所でできるようになれば大概のことに対応できます。
いきなりはハードルが高いでしょうからまずはご自身の家の近所の山で(ちゃんとした山ね、個人の所有物はダメですよ。)始めてみましょう。
もちろんそこを管轄する自治体に寝泊まりして良いか確認しておかないと不審者として通報される場合があるので勝手に寝泊まりしないでくださいね。
あと、慣れるまでは必ずいいお天気の夜に実行することと最低気温を確認すること。
山では自分が思っている以上に気温が下がるので注意すること。
エスケープできる場所や緊急連絡先は確保しておくこと。
最初は必ず何人かで行うこと。(特に女性は)
家族の理解を得ること。(これが一番大事。)

今回の記事が一番参考にならなかったかもしれません。(ごめんなさいね。)
でも、山を畏敬し無事に下山するためにも万が一を絶えず想定していけば必ずぶつかる壁なのです。
この前の立山でも遭難している方が居ました。
無謀な計画で登った挙句、周囲の方に迷惑をかける・・・おそらく登山計画もずさんだったのでしょう。
雨が降ればどうなる?風が強ければ?思っていた以上にハードなら?
時間がかかりすぎて予定していた時間に下山ができなければ?
山に登る以上、色々なシチュエーションを想定するのは当たり前なのです。
登山は楽しいだけではありません。
自然を相手にする以上、自然の驚異にさらされることも想定しておきましょう。
その上で成功するからこそ素晴らしい世界が待っているのです。
だからこそ自分に出来ること(健康に気をつける、体力をつける、メンタルを強くするなど。)を少しずつしていきましょう。
そうすれば皆さんを素晴らしい世界に山は誘ってくれることでしょう。
これから紅葉の季節です。
が、山では冬の始まりでもあります。
どうか気をつけて山を楽しんでください。
皆さんが素晴らしい山行をされることを祈りながら終了です。
でわでは~~