うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(テント泊初級編)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
めちゃくちゃご無沙汰しております。うめぞーです。

出張に復帰してから此の方、待ってましたと言わんばかりの出張ラッシュが続いています。
はっきり言って極端すぎますが今まで迷惑をかけていたのでここは我慢で対応しています。

さて、今回お届けするのは前回でお約束したテント泊ですがここは簡単に書ききれないので初級編・中級編・上級編と三段階でお届けしたいと考えます。
というのも昨今のテント泊を記述した本や雑誌を見るとまずはテントありきで最新のテントのラインナップをずらっと並べて「さあ、どれにする?」と言わんばかりの本が増えています。

はっきり言いましょう。初心者や初級者にテントは必要ありません。
またこんな事を言うと怒られそうですが私は本当の初心者の方までを視野に入れてお話したいのでここは寛大な目で見ていただければ幸いです。
まず、必要ないと言い切った理由は簡単です。

1、自分の力のみでテントを張れますか?
2、キャンプなどアウトドアには慣れ親しんでますか?
3、野外で寝泊まりできますか?
4、最低1500mの山へ総重量10kg以上の荷物をもって上がったことはありますか?
5、山小屋に寝泊まりしたことありますか?
6、山を縦走したことありますか?

本当はまだまだお伺いしたいこともありますがテント泊というカテゴリーだけなら上記6項目で十分でしょう。
どうですか?全てクリアできるならあなたは初心者でも初級者でもありません。
次回お届けする中級者編を楽しみにお待ちください。
もう一回言いますがここはあくまでもこれから始める方を対象にしています。
なので知っていることも多々出てくるでしょうが自分を見つめ直すチャンスと捉えて読んでいただくか今回は無視していただいても構いません。

さあ、前置きが長くなりましたがここから初級者編の始まりです。
まずは野外、それもキャンプ場に出かけてみましょう。
キャンプ場といっても同じではありません。初心者に優しいキャンプ場もあればかなりハードルの高いキャンプ場もあります。
これから始めようという方はまずほとんどと言って良いほど道具は揃っていないはずです。
そこで頼りになるのは友人でキャンプ大好きな方に連れて行ってもらうこと。
何がいいのか?手っ取り早いのです。
テントは持ってる、バーベキューコンロは持っている、うまくいけば本格的なシュラフを持っている方もいるでしょう。
テントの張り方や火のおこし方など教えてもらえることはたくさんあります。
でも残念なことにそんなお友達がいない方、まずはバンガローに泊まってみましょう。
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(バンガローってちょっとこじゃれたキャンプ場なら大抵あります。まあ、テントより快適ですけどね。)

大体、一泊10000円~20000円前後で泊まれます。(定員8~15人程度)仲の良い友達家族で利用すればひとりあたりは2000円前後になりますが自分の家族だけだと結構な料金です。
もちろん市や府など行政が関わるような場所(青少年の家みたいな場所)ならもっと割安で借りられます。
これなら住の心配はないので食を頑張ってみましょう。
あなたは飯盒を知っていますか?キャンプが好きな方や高齢者の方なら知っていると思いますが飯盒で米を炊ければキャンプは合格といっていいでしょう。
ご飯が上手に炊ければおかずは結構なんでもおいしく食べることができます。
最初は定番のカレーでも作ってみましょう。
実はこのトレーニングが大事なんです。
山ではテントの設営はもちろんですが自分で炊事ができなければせっかく山で自由を満喫するのに食事が買ってきたパンなどになってしまいます。(これでは本末転倒です。)

バンガローで野外活動が理解できればいよいよテントに泊まりましょう。
といってもまだ自前のテントは必要ありません。
あらかじめテントを設営してあるキャンプ場も探せばいくらでもあるのでそこを利用しましょう。
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(野外テントが張ってあるので料金を支払えばそのテントは一日あなたのものです。)

相場は大体ですがテント1張り800~1000円程度、大人ひとり300円前後子供は無料か半額というキャンプ場が多いです。
こういうところは道具(飯盒・お皿・スプーンなど食事関係から毛布など)を格安で貸してくれるところが大半ですのである意味手ぶらで行くことができます。(事前問い合わせは必ずしてください。)
こういう場所は全国どこでもあるのでご自身の家の近くで検索すればいいでしょう。
そしてこういう場所で野外活動をすることで自然に対する思いというか覚悟を勉強してください。
で、自信が持てたらいよいよテントを自分で設営しましょう。
まずはお友達でテントをもっておられたら貸してもらいましょう。
残念な方は・・・・レンタルテントを借りるか、ホームセンターで格安のテントを購入しましょう。
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(これはレンタルショップそらのしたさんの料金表です。基本使いっぱで返却できるので楽といえば楽です。)

まあ、レンタルなら必要な時だけ借りれば家に保管場所を設けなくていいですしお手入れも必要ありません。
ただ、子供さんがいる家庭ならこの際、1張り持っていても損はしないと思います。

ここからはいよいよテントの設営を説明していきます。
まず、テントですが基本はキャンプ場で設営してください。上級者ともなれば設営に適しているかいないかは一目で見分けることができますが初級者にはハードルが高いので慣れるまでキャンプ場を利用しましょう。
ポイントを項目別に分類していきます。

1、設営場所をよく考えること。

テントを張る場所を選ぶときに、まず注意しておきたいのは水はけの良い場所を選ぶこと。
普段からじめじめと湿っているような場所や、窪地になっていたりして雨水が流れ込んできそうな場所にテントを張ってしまうと、いざ雨が降った際に大変な思いをしてしまいます。
雨水が窪地に溜まってしまえばテントに浸水する恐れもありますし、水はけが悪い場所だと目が覚めたら寝袋ごとびしょ濡れなんて事もあります。
水の流れた痕跡や、水たまりだったことが想像できるような場所のテントサイトを割り当てられてしまった場合は、テントの周辺に溝を掘ったりして工的に水の流れを作ってテントの下に水が流れこまないような工夫をしましょう。

2、基本は木陰を選ぶべし。

ひらけた土地に一本だけ生えているような木の場合、落雷の危険性も出てくるため注意が必要ですが、木の下というのは根が張っており水はけも良くなっているため地面の環境としてはテントを張るのに好都合です。
特に日中であれば直射日光を避けられますし、夜露からも守られます、雨が降っていたとしても木が天然の傘のようなってくれるので、基本的には木の近くや根元にテントを張るのは上手な張り方のポイントと言えます。
しかしこの木の下にテントを張るという考え方は初心者~中級者向けの考え方、上級者キャンパーの中には樹木の下に落ちてくる雨は大粒だからうるさいという意見や、虫や樹液が落ちてくるという考え方もあります、あくまでもテントを張る時の考え方として参考にしていただけたら良いと思います。

3、自然を舐めるな。

河川敷や砂浜などでバーベキューやキャンプを楽しむなんて絵になる光景ですが、水位の変化に対する知識がなければ命がけのキャンプを経験する羽目になるので、キャンプ初心者は基本的に水位の変動する水辺は注意が必要です。
たとえば、キャンプ場の川辺は晴天だったとしても、その川の上流で豪雨だった場合急激に川幅が変動します、河川の水位上昇は非常に早いため、違和感に気がついてからテントの撤収作業を始めてもおそらく間に合いません、もちろんそれは川辺だけでなく海辺も同じであり、最悪の場合テントと一緒に自分も流されてしまう事も。
キャンプは自然を楽しむレジャーです、それはつまり自然の脅威とも隣り合わせであるということを忘れずに、安全な場所を見極めてテントを張ることが重要となるのです。

設営場所がだいたい理解できたところで次はテントの張り方です。

1、グランドシートを敷く。

グランドシートは専用のものでなくても、ピクニックシートでも構いません。
要はテントが直に地面に接触しないようにします。
これはテントの損傷を防ぐのが目的です。
一旦テントを破ってしまうと砂や土や水が容赦なく侵入してきます。
また仮に破れないにしても、地面との摩擦により生地の防水性能が著しく低下します。
そうなると、チョットした雨でもテント内に雨水が浸入してきます。

2、風の向きを考える。

テント設営時に考慮するのは風の向き。
テントの入口は必ず風下にします。
ドームテントが丸い形状で背が低いのは風に抵抗するためです。
なのにあえて入口を風上にするのは愚の骨頂なわけです。
ペグ止めしていないテントの場合、風速数メートルでいとも簡単に大空に舞い上がります。

3、必ず張り綱をする
そして最も重要なのは「張り綱」です。
これを省略する人の実に多いこと!
その人に話を聞くと、「中に荷物を置いておけば風で飛ぶことはない」とのたまいます。
はっきり言いますが少しの風でも人間2名が入ったくらいなら簡単に吹き飛ばされます。
体重は合わせて100kg以上あるはずなのでそれでも飛ばされるということは荷物ごときでテントを風から守ることは不可能なのです。

ここまで理解できたらテントを張ってみましょう。
下記に一例を挙げますがあくまでも基本的なテントを例にしていますのでご自身のテントの取扱説明書をよく読んで風のない家の中(リビングとか広い場所でね。)で何回か張ってみましょう。

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テントは基本、二本の支柱をクロスさせて張るのが一般的です。
ペグとはじめんに打ち込む杭のことです。これに張り綱を引っ掛けて絞ればいいのです。
詳しい張り方は次回の中級編でお届けします。
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いかがでしたか?ちょっとテントの張り方の絵はよそ様からお借りしましたがこれはあくまでもキャンプ用テントの張り方です。
しかし基本は同じなので参考にしてください。
次の中級者編で本格的にテントの部位や張り方を紹介していきます。
ちょっと仕事が忙しくてなかなか更新できませんが頑張りますのでよろしくお願いします。
皆さんが楽しく山登りできるお手伝いになっていれば幸いです。
でわでは~~