うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(愛宕山捜索)

みなさんこんにちは
うめぞーです。


前回公約したとおり、今日は朝から平本さんの搜索に行ってきました。
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正直、キツかったです。
今回はいつもの楽しい登山ではなく人を探すという漠然とした目的のためゴールがありません。
山頂に行くわけでも景色を楽しむわけでもなくひたすら道なき道を行き、人を探すというのはメンタルに来ます。
今日も暑くなる予報だったので朝早く出かけた私はAM7:00頃に清滝に到着しました。
そこから大杉谷分岐を目指します。
大杉谷への道へ入った私はまず、ひぐらしの滝を目指します。
このルートは道標も無ければ明確なルートでもないので基本は皆さんに行って欲しくないです。
どうしても行きたい方は熟練者同行のもと、必ず来た道を引き返してください。
なぜならここからが愛宕山の怖いルートだからです。
どれだけ厳しい道か写真を貼りましょう。
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ひぐらしの滝です、ここまでが大杉谷左岸と呼ばれる道ですがここから右岸への道がえげつないのです。)
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(写真ではわかりにくいかもしれませんが斜度があり、道はところどころ倒木があり大変です。)
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(もはや道とは言えないかもしれません、またこんなところに人が来ないので滑落したら終わりです。)
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(今回、ひぐらしの滝で私の愛用しているカメラを落としてしまい水没したため携帯からです。)
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(この道は一見、普通の登山道のようですが倒木の500m先は行き止まりです。)

どうですか?正直こんな道を行けばどこで滑落してもおかしくないですし行き止まりや崖などたくさんあります。
私は以前から愛宕山に精通しているのでどの道がどこにつながっているか把握して歩いています。
何も知らない方が歩くと間違いなく道迷いする道です。
山道には平気で赤テープが巻いてありますがこのあたりは杣道用のテープのため樹木伐採用の道が大半です。
なので赤テープを目安に歩いているととんでもない場所に誘われます。
絶対に大杉谷右岸からの道へは進まないでください。
もう、何が起きても私は関与できません。
というのも本日、平本さんを捜索していたら心無い人が悪口を言っていたので気を悪くしたのと(同い年くらいなのに明日は我が身と知れ!!)こんだけ言ってもまだまだ軽く見ているのか大杉谷への道でも軽装で来る人がたくさんいて嫌になりました。(酷い奴はサンダル履きでした。何を考えてるんだか・・・・)
後は軽装のくせに「この道行ったらどこに行くんやろ?行ってみよか?」馬鹿かコイツは・・・・
地図も持たずコンパスも持たず道なき道に行こうとする輩のなんと多いことか・・・・
流石に頭にきたので「捜索している人間の身にもなってみろ~」と怒鳴りつけてやりました。
怖かったんでしょうね~謝りながら逃げて行きました。
ちなみに普通に愛宕山に登った方は涼しげな感じで降りてこられたのに対し、私は頭から足まで汗でどぼどぼ・・正直バスに載せてくれるか心配なほどぐっしょり濡れました。
そりゃ汗もありますが道なき道ですから草や樹木の葉っぱに何度も当たるので濡れますわな~~
おまけに大事なカメラを水没させたりと踏んだり蹴ったりでしたがそれでも平本さんのご家族の心痛を考えるとせめて遺留品でも見つけられればと崖から崖下を双眼鏡でのぞきながら歩いてきました。
元々情報では空也の滝周辺で異臭を嗅いだとの情報もあったので空也の滝を上流側から攻めましたが昨日の雨で滑りやすくなっており危うく私自身が遭難するところでした。
山の神様に命を助けていただき、感謝しながら進みましたが発見できなかったのでもう一度アプローチを変えて大杉谷に入りました。
谷沿いの道なき道を歩いて(滑落したらこの辺りに来るため)ヘロヘロになりながらアップダウンを繰り返しましたが残念なことに見つけられなかったです。
正直、この辺ではないような気がします。
あと、考えられるのが愛宕山の三角点から首なし地蔵を経由してサカサマ峠あたりが怪しいです。
地蔵山の方へ行かれたり竜ヶ岳方面に行かれていたら捜索範囲が広すぎて大変です。
みなさんの中で正規ルートで竜ヶ岳や地蔵山に行かれる方がいらっしゃいましたら少し気をつけて周囲を見てください。
もう、家族の方には申し訳ありませんがご遺体はほぼ白骨化していると思われますので遺留品に留意してください。
ストックやタオルが落ちているとか服の切れ端とか些細なものが発見につながります。
ただ、何遍も言いますが変な脇道には決してはいらず正規ルートのみで気をつけて頂ければ結構です。
愛宕山正規ルートを踏み外すと一気に怖い山へと変貌します。
ましてやこれから気温も高くなりますので体調と水は大切に登ってください。
本日の総距離は20kmに及ぶため疲れました。
登山道のいたるところに平本さんの顔写真が貼り付けてありましたが気にされている方は私を除けばほぼ皆無だったのが残念でたまりません。
どうかみなさん明日は我が身ですので他人事とは思わず心に留めてあげてください。
私は来週、いつもの友人と山に出かけるため搜索には行けませんが時間が許す限り平本さんの捜索はこれからも続けていくつもりです。
では失礼します。