うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(捜索願)

みなさんこんにちは
ご無沙汰しております。うめぞーです。
本日はタイトルにもありますように捜索のお願いです。
実は私のブログを読んでいただいている方から相談を受けました。
内容は愛宕山で知人のお父上が行方不明になったので力を貸して欲しいとのことでした。
もちろん、山を愛する人への協力は惜しまないのが私の信条なので協力をさせていただこうと思います。
まずは私自身、搜索へ行くことにしたのですが現在まで詳細がわからなかったので行けなかったのです。
やっと、先方から詳細が届きましたので皆様にも公開してご協力をいただければと考えます。

念のため下記の方の娘さんのFacebookのアドレスも記載しますので拡散できる方は拡散してあげてください。

氏名 平本祥三 ヒラモト ショウゾウ
年齢 68歳
身長 177センチ
体型 痩せ型
服装 登山用の厚手のチェック柄シャツ
グレーのズボン
えんじ色のリュック
(大変汗かきなので、上着は脱いでいたかもしれません)
父は登山が好きで、愛宕山も何回も登ったことがあります。山頂の神社のお札を貰いに行くと言っていました。どの山道を行ったのか、お札を買ったのか、買っていないのかもわかっていません。ヘルニアの手術をしていますが、それ以外の持病はありません。
何か情報をお持ちの方いらっしゃいましたら、右京警察署までご連絡お願いいたします。
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上記が娘さんのFacebookから抜粋した内容です。

6月14日の朝8:40頃から愛宕山へ入られたようでルートは清滝側とのことなので考えられるのは月輪寺方面へのルートか空也の滝からの大杉谷方面へか清滝手前の大杉谷からのルートと思われます。

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(少し細かくて見えにくいかもしれませんが赤線が正規ルート、黄色と青と黒は一般の方はあまり知らないルートです。)
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水尾の別れを越えて樒小屋の手前を右に入っていく道がありますが道標もないので普通の方は入りません。
ただ、頻繁に愛宕山へ行くような人(私みたいな)で普通の道に飽きた人は行く可能性があります。
空也の滝からの遡上ルートは滝の中を通るわけではありませんが足場が悪いところがあり、滑落する可能性があります。
空也の滝から上の月輪寺の上に出るルート(黒の点線)は大杉谷といい、よく知っている方しか通らないルートで基本は赤線が一般ルートです。
何か見た、聞いた、その日に愛宕山へ行ったなど少しの情報でも構いませんので下記、右京警察署へ連絡してあげて頂ければ幸いです。
右京警察署075-865-0110

現在、民間の捜索チームで捜索は続いていますが警察や消防団の捜索は先週打ち切られている状態です。
念の為に申し上げますが私はこの平本さんも娘さんも存じ上げません。
私のブログを読んでくださっている方からの依頼ですので利害関係は一切ありません。
ですが明日は我が身です。どんな方も道迷いなどからいとも簡単に遭難することは私のブログで散々紹介してきました。
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(これは京都府警が出している遭難白書からの抜粋です。これだけの方が遭難しています。)

わかりますか?遭難者の実に半分が60歳以上の方なんです。
で、理由がほとんど山道から外れてなんです。
珍しい花、山菜、人と違う道を行って自慢してやろう・・・・なぜゆえに年を重ねるとこんな馬鹿な考えに至るのか?理解に苦しみますがこれが現実です。
この平本さんがそうだったと言っているのではありません・・・・が普通に考えて表参道から上がって御札をもらい表参道もしくは月輪寺方面からの下山ならとっくに見つかっています。
当然何かしらの理由で脇道にそれたとしか思えませんが好奇心ならもうこれは申し訳ないのですが自業自得です。
ただ、私が心配するのは軽い脳梗塞や出血から来る認知症で方向がわからなくなることがあります。
高齢者になればなるほどこれは気を付けないと誰にでも訪れます。
私が常日頃から血圧に気をつけて欲しいと願うのはこのことがあるからなのです。
それこそ毎日のように登山をしているかトレーニングをしているならともかくたまに行く程度なら血圧には気をつけたいものです。
また、登山ルートこれも常日頃から口を酸っぱくしていますが平本さんもおそらく家族には「愛宕山へ行ってくるわ」ぐらいにしか言っていないのでしょう。
これでは残された家族にはどのルートから上った?と警察に聞かれたところで答えようがありません。
どんな低山でも必ずルートを説明し、最低1~3日程度の水と食料は持たなければなりません。
全くの赤の他人ですが娘さんの心情を思うと胸が張り裂けそうです。
自慢に聞こえるのが嫌で今まで言っていませんがこれまでに3組ほど愛宕山で救助したことがあります。
その大半が夏なのに軽い気持ちで水も持たず登って熱中症で倒れられた方でした。
そのうちのひと組は(御夫婦)自力下山が不可だったので私が担いで下りました。
変な道に一人で入ろうとしている人には出来るだけ声をかけていますがまあ大半が「お前に関係ないやろ!」と悪態をつく輩です。(これ意外ですが高齢者の方が悪態をつきやすいです。)
一応、何かあった時のためにその人に内緒でこっそり写真を撮り、どのルートに入ったかしばらく見定めてからその場を離れ、一週間ほど何も無ければ撮った写真は廃棄しています。
私は常日頃から皆さんに偉そうに講釈をたれていますが一応することはしています。
なので、今回のことに大変憤りを感じるんです。
家族のことを考えて生きていますか?自分だけ良ければ山のどこに入ってもいいんですか?
ほんの少しでいいんです。ほんの少しだけ自分の周りのことを考えるだけで生き様は変わります。

最後に捜索をしてほしいとお願いしているのではありません、二次災害を引き起こさないためにも変なところに入らないでください。
ここで皆さんにお願いしたいのは平本さんの目撃情報をお持ちの方は警察に教えてあげて欲しいということです。
それこそ神社で見たよとか休憩所で見たよとかたまたま同年代だったから少し話したよとか些細なことで結構ですので存じ寄りの方はご協力をお願いします。
私は今週行くつもりでしたが家の用事とカミさんの腰痛で行けませんでした。
なんとか都合をつけて来週には行きたいと考えています。
また、友人にもお願いしようと思っています。
私のブログは結構高齢の方が見てくださっています。
どうかみなさん、明日は我が身ですので必ず家族にはルートの明快な説明をお願いします。
また、これからは熱中症の季節です。水分は多めに持ってください。
食べ物がなくても人は一週間ほどは生きられますが水が無ければ三日と持ちません。
家で無事を祈っている家族のことを忘れてはいけません。
皆さんが安全に登山をされることと平本さんが無事に見つかることを祈願して今回は終了です。