うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(山の神様)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
お元気ですか?ご無沙汰しています。うめぞーです。

梅雨は鬱陶しいですが水不足で困っている地方の事を考えると降ってもらわないと困りますね。
でも、そんな梅雨の合間に山に出かけると新緑がキラキラしていて花が綺麗に咲き乱れています。
本当に奇跡でしかないですがうまく晴れ間に行けた方、山からの贈り物です。

私はいつものゴリラーマンと八ヶ岳に行ってきました。
みなさんもご存知のように八ヶ岳というのは総称です。
色々な説や意見もありますが日本百名山の著者である深田久弥さんは南八ヶ岳の事を言っています。
私はこだわらず北も南も含めて八ヶ岳と呼んでいます。
確かに南のほうが有名どころが揃っていますが北には北の魅力ある山々が揃っています。
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八ヶ岳火山地帯の主だった山々です。もちろん抜けている山もあります。参考程度に・・・)

今回は阿弥陀岳⇒中岳⇒赤岳⇒横岳⇒硫黄岳⇒赤岩の頭と縦走してきました。
八ヶ岳はその昔、富士山より標高が高く怒った富士山が八ヶ岳を蹴り飛ばし現在の山々に分割したという神話があるほどです。(山の神様・・・過激ですね。≧(´▽`)≦アハハハ)

さて、そこで今回のタイトルである山の神様です。
山の神様は山によって違いますが大抵女性の神様が多いようで一説には醜女が多いと言われています。
なので地方によってはオコゼという醜い魚をお供えするところもあるそうです。(自分より醜いものを見ると喜ばれるそうです。)
また、春には里に下りて田の神となり、秋に山に帰るとされている地方(お百姓さんが多い地方)や山の民にとっては一年中その山にいて民を守るとされている地方もあり、一口に山の神様といっても捉え方は人それぞれです。
よく、女人禁制(女の人が山に入ることを禁じられた山のこと)の山もありますが女性は生理や出産で出血をするため不浄とされたことが由来です。(今は日本でも数える程しかないですが・・・)
山の神様は多産で一年に12人の子供を作るとされています。(地方によって違います。)
なので山の中で12という地名や滝はそのほとんどが神様のお子から来ていると思われます。
禁忌も12に纏わり、12月の12日は果の日と言われ、この日に山に入ることを禁じた地方はたくさんあります。
山の神様の所有物を数える日(主に樹木)だそうでこの日に山に入ると樹木の一つとして数えられて生きて帰ってこれない(木になってしまう。)とされています。

私は以前にひょんなことから山の民の末裔の方と知り合いになったことをここで書きました。
その方に聞いたのが山を愛する者は山の神様に好まれ、時に願いを聞いてやる代わりに自分の子供を次の山へ連れて行かせるということを聞いたことがあります。
どういうことかというと縦走に限りますが願い事を心に秘めながら、あるいは山頂で願ってから次の山を目指すと途中でいきなり誰かが上に乗ったように体もしくは荷物が重くなるそうです。
それでも諦めたりせずに無事に次の山へ着くと、途端に嘘のように体が軽くなり気分が爽快になるそうです。
これは山の神様が願いを聞き届けてくださった時に出されるサインらしいので体感してみたい方は一度縦走される時に試してみてはいかがでしょう。(俗世間の欲はダメです。お金とか地位とかは聞いてもらえません。)
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阿弥陀岳の山頂に着いた直後です。景色が何も見えないことに落胆した私は山の神様にお願いしました。)
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(祈り始めて5分後です、最初は笑ってみていた友人も慌てて一緒に祈り出します。)
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(祈り始めて10分後です。風もないのに見事にガスが抜けました。右横で感心して景色を見ているのはゴリラーマンです。ちなみに我々はちゃんとヘルメットをかぶっています。)

実は我々もこの経験をまさしく八ヶ岳で経験しました。
阿弥陀岳で晴れて欲しいと心から願った我々はガスを晴らしてくださったことに感謝して中岳を経由して赤岳に向かいました。
中岳を無事に乗り越え、赤岳の急峻な上りの前にある平坦なケルンのある場所を越えた瞬間、まるで結界の中に身を乗り入れたように途端に荷物がずっしりと重くなりました。
私だけなら「疲れた?」で済むのですが友人も同じだったようで友人から「おい、なんか急に荷物が重くなったけど?お前は大丈夫か?」と聞いてきたのでびっくりしました。
私も同じだと答えると友人は「まあ、酸素も薄いから気をつけんとな~」と言いましたが酸素が薄かろうが急峻だろうが今までそんな場所に沢山行っている二人にとって同時に荷物が重く感じるということはありえない話です。
私自身、山の神様の逸話をすっかり忘れていたので「これは過酷だ~」と思いながら登っていました。
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(見てください、こんな平らな場所でケルンの間を越えた瞬間体が重くなるって・・・ありえないです。)
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(急峻な岩場を越えるのに体が重いと怖いですが気力で乗り切ります。)
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(我々は3000m級の山々を数々と踏破してきましたがこんなに大変だったのは久しぶりです。)
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(で、山頂についたとたん、嘘のように体が軽くなりびっくりしました。)
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(思わず神様に無事に来られたことを感謝しました。)
まあ、何年ぶりだろうこんなに疲労しながら登ったのは?と思いながらなんとか山頂に着いた我々はまたもや同時に「ウワ━(。・ω・)ァァ━・゚・体めっちゃ軽いんですけど~~」と言ってお互い顔を見合わせ大笑いしました。
そこに休憩されていた山ガール(一人でこられていたんですかね?すごく素敵な綺麗な方でした。)が「どうされたんですか?」と人懐こい可愛い笑顔で聞いてこられたので一部始終を伝えると「山に愛されてますねえ。」と言われたので最初は「へ?」って感じだったんですが後で思い返してみるとこの方も伝承を知っておられたのかもしれません。(若い方なのに物知りだ~~)
そういえば私は阿弥陀岳のお地蔵さまに逢いたくて無理やり阿弥陀岳を予定に入れていたんですね。
まあ、ゴリラーマンとなら楽々行けますし、大体奴が嫌がるはずがないのはよくわかっていたのですが・・・
で、山頂がガスっていたので晴らしてくださいとお願いした時に明日のお願いも一緒にしていたんです。
というのも次の日は朝から雨予報で昼から本降りの予報だったんです。
それこそ周りの方々が微笑むほど(ちょっと馬鹿にされていたかも?)阿弥陀岳でお祈りしていたんです。
赤岳の北峰(山荘がある方)でコーヒーを飲んでいたとき、友人が「明日は晴れるわ~俺らは山に愛されてる。」となにげに言った一言がなぜか心に温かいものを運んでくれました。
でね、その日泊まった赤岳天望荘でほかの宿泊客がパソコンの天気予報を見ているとやっぱり朝から雨予報・・・天望荘のご主人も「明日は朝から下山したほうがいいね、昼からだと滑落の危険が増すから。」とその人にアドバイスしているときも普通なら「そうなんや~~明日雨か~~残念。」と落ち込むはずなのになぜか我々は「絶対に晴れる。」と信じて疑いませんでした。
寝るときも友人が「明日は晴れるから楽しみやなあ~」と嬉しそうに言ってから眠るのを見て私も不思議と少しも不安を感じず寝ました。
翌朝・・・・・まあ見てください。
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(早朝の赤岳です。どピカンです。)
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(地蔵尾根のお地蔵さまに感謝を伝えました。)
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(左から赤岳・中岳・阿弥陀岳です。とても綺麗です。)
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(花がきれいに咲いています。それもこれも天気がいいから景色もいいのです。ありがたいです。)

前にも言いましたが私は別に変な宗教もしていませんしどちらかというと今までは無神論者でしたがこの頃は違います。
人間が作った宗教というものについては未だに懐疑的ですが少なくとも自然には目に見えない何かがあります。
それを神というのか偶然というのかも私にはわかりません。
ただ、私は山の神様は固く信じていますし天狗様も信じて疑いません。
母を亡くしてから初めて魂の存在を感じることができたので今では魂はあるものとして捉えています。
そうすると不思議なもので草木や動物に対して今まで以上に優しくなれるようになりました。
皆さんに信じろと言うつもりはありませんしただの偶然と片付けられても構いません。
ただ、赤岳の山頂で素敵な方から言われた言葉が忘れられません。
「山に愛されてますねえ~~」この方がどのような意図でおっしゃったのかはわかりませんが私にとって最上級の褒め言葉でした。
これからも山を大切に愛され続けられるよう歩いていきたいと思います。
みなさんも山の神様に試されたときはありがたく受け止めてください(笑)
きっと何かしらのご褒美がいただけますよ。
登る際には礼を持って下山する際には感謝を込めて山の神様を尊びましょう。
みなさんの登山スタイルに何かしらの変化があることを期待して今回は終了です。
ではでわ~~