うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

果無峠越え(参詣の旅)珍道中記

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
うめぞーです。
行ってきました。連休を利用して熊野古道小辺路最終路となる果無峠越え。
21日はそれはもういい天気でありがたいことです。
詳細はヤマレコに登録しました。(しばらくしたら山ガイドにも記載します。)
ここでは第二弾となるスピンオフ・・・っていつもの面白話ですけど・・・
今回はヤマレコには記載しなかった様々なことを書き込みたいと思います。
我々は20日の日曜日から出発しました。
いつもの友人が私の家まで迎えに来てくれたので家をAM9:00過ぎに出発し、十津川を目指します。
今回は久しぶりに谷瀬の吊り橋も見に行くことにしたので寄り道ありきです。
谷瀬の吊り橋は最後に訪れたのが約20年ほど前だったのでワクワクしながら行きました。
まぁ流石に雰囲気も変わったかな?と友人と言っていたのですが変わったのは道がとても良くなったぐらいで周りの建物などは当時のままでした。
駐車場に車を止めて早速吊り橋に行ったのですが・・・まぁー風が強いからか揺れる揺れる・・・このままでは落ちるんじゃなかろうか?と思うぐらい揺れる。
泣き叫ぶ子供、カップル、お年寄り・・・そんな中、スリルがあってええなあ~とアホな我々は進みます。
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(ね、よく見ると女性が橋の金網にすがりついてるでしょ?写真ではわかりにくいですが揺れまくりです。)

流石に向こう岸に渡ったのはいいけど怖い思いをするのが嫌だったんでしょうね。みなさん向こう岸で休憩されていました。
写真を撮りまくって満喫した我々はかえって人がいない方が歩きやすいわとそのまま引き返します。
まあ、おかげで行きよりも帰りの方がスムーズに渡ることができました。
ちょうど昼食の時間だったのでうどんとめはりずし(これご存知ですか?めっちゃうまいんです。)を食べた我々は十津川村を目指して走ります。
事前に果無峠越えを調べていた私は西国33番の観音像が設置されていることを知り、いつもの癖で全てを写真に収めたいのですが石畳の正規ルートからでは30番からになり31~33番は旧道の方にあるため先に32番と33番を見に行こうと友人に言ってました。
もちろん友人も賛同してくれたのでとりあえず本日宿泊予定のやまとやさんに直行し、山用のザックだけ預かってもらおうということになりやまとやさんに立ち寄ります。
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(やまとやさんです。すごくいいお宿で従業員の方もとてもいい方ばっかりです。ご飯も美味しかった。)

このやまとやさんはドライブイン長谷川さんが経営されているのでまずはドライブインに顔を出します。
ここからが今回のメインとなる正ちゃん(仮名)の登場となります。
私「すいませ~ん、今日泊めていただくうめぞーです。」女将さん(多分おかみさんだと思います。)「ああ~うめぞーさん、いらっしゃい。」私「ごめんね~少し早いけど荷物だけ置かせてもらっていいですか?」
女将さん「全然構いませんよ。もうお部屋に案内しますから好きに使ってください。ああ、お風呂はいつでも入れます。食事は18時30分からになりますがよろしいですか?」私「大丈夫です。お世話になります。」
女将さん「正ちゃん、お客様をお部屋に案内して~それからお風呂とトイレの場所を教えてあげて~」
その声を受けて本日のメインキャラである正ちゃん登場。
ちなみに正ちゃんは高校生でアルバイト・・・で我々は正ちゃんの案内で部屋に向かいます。
入口でスリッパに履き替え、廊下を進むと正ちゃんが「ここがお風呂になります。」
私・・・・?????へっ?(         ´・∀・`         )インターネットで見た風呂と感じが違うな??と思ったので正ちゃんに「これって家族風呂みたいやけど?男湯とか女湯の区別は無いの?」
正ちゃん「ああ~特にはないですね~。」私「え、いやいや女の人も泊まるやろ?入浴中に鉢合わせしたらエライ事やん?なんか入浴中とか入口に掛ける札みたいなん無いの?ここ鍵かからへんやん?」
正ちゃん「特にないですね~浴室の脱衣所は鍵ないけど浴室自体には鍵ありますし~~。」
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?ええんかいな?と不思議に思いながらトイレも教えてもらい部屋に案内された我々は一旦宿を後にします。(この時の正ちゃんと私のやり取りが後で大変なことにつながります。
で、一旦車に乗り込み観音像を目指します。
礫砂古というバス停から石段があり民家の横を上に上がっていくのですが車は少し離れた場所にしか止めることができないので注意してください。(行きたい方は。)
33番は石段を上がったすぐにあるのですが32番は山の中腹より少し上まで上がる必要があります。
また、この山は結構な直登ではっきり言って果無越えより急なので注意してください。
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(私のブログを読んでいただいてくださっている方に分かりやすいよう写真を載せておきます。行かれる方は参考にしてください。ただし、道は結構キツいので気をつけて登ってください。)

32、33番の観音像を写真に収めた我々は熊野本宮前の観光センターを目指します。
ここの駐車場は無料で車を止めさせてくださいますので拠点としてとても便利です。
例えば中辺路を歩くとき、ここに車を止めてバスで滝尻まで行き、2日かけて熊野本宮に来ても帰りは車で帰れるのでとても楽チンです。
我々は車を止めてバスの時間まで大齋原の鳥居などを眺めて時間を満喫します。
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(大齋原の大鳥居です。昔はこの奥に熊野本宮の社殿があったのですが水害のせいで今の場所になりました。)

時間が来たので十津川村行きのバスに乗り込みます。(15時26分発が便利、というかそれしかないけど。)
約、40分ほどかけて十津川村役場のバスターミナルに着きます。(終点です。)
バスを降りた我々はその辺を写真を撮りながら宿に戻ります。
しばらく部屋でくつろいだ我々は宿泊客が集まる前に風呂を済まそうということになり風呂場へ向かいます。
誰も入っていないことを確認した我々は脱衣所の電気がつかないことに違和感を感じましたが別にまだ外も明るいので気にせず裸になります。
ところがな~んか使いさしのタオルとかが放置してありあまり気にしない我々も流石に「ヾ(・∀・;)オイオイ客が来るの分かってて普通掃除するやろ?なんや~この宿屋?」などと悪態をつきます。
椅子が2脚あったので脱いだ服をとりあえず椅子に置き、私が先陣を切って風呂に突入します。
風呂には満タンにお湯が張ってあるように見えたのでためらわず手をつけようとしたら・・・・・
(;`Д´)<お゙お゙!お゙お゙!水やんけ~~~
後からきた友人がバルブをひねりますがそこからも水しか出ません。
「あぶな~なんにも気にせんとかけ湯なんかしてたら死んでるで~~」「どないなっとんねん!!」
「あか~ん、とりあえず寒いし服着よう~~」二人は慌てて服を着ます。
「ちょ~~俺文句言うてくるわ~」と私が言うと友人もさすがに頭にきたようで「俺も行くわ~」
で、二人して玄関に行くとちょうど宿泊客を連れて従業員の女性が(メチャメチャいい人)・・・
私「おい、お前んとこ、どないなっとんねん?風呂水やんけ?炊いてへんのかいな?」と矢継ぎ早に質問します。
女性はびっくりして「!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?そんなアホな~ちょっと待ってて。聞いてきます。」
私「俺ら部屋に戻るから風呂出来たら言いに来て~」女性「分かりました。今すぐ。」そう言うとドライブインの方向へ駆け出しました。
気の毒なのは宿泊?日帰り入浴?の二人組の男性。
女性にいきなりほっぽかれて途方にくれていたので私の方から「ゴメンな~」と謝りました。
二人は事情は理解してくれていたみたいで「水風呂って・・・風邪引きますよね?」と逆に慰めてくれました。
部屋で待つこと5分、おっとり刀で来たのはこの宿の長老と思しきおばあさん。
「お兄ちゃんらか?風呂水や~言うたん?」私「そやで~」おばあさん「そんなアホな~私今の今まで湯加減見てたけどちょうどええ感じやで~熱い言うんやったら分かるけど・・・水はないわ~~」
私「いや、嘘ちゃうで~あっちの風呂・・」と指差すとおばあさんが「あ?そっち風呂ちゃうで?風呂はこっち」
私「へ???」おばあさん「ついてきて、案内するから」と言われ外に出たとこ直ぐに大浴場ののれんが男湯と女湯に分かれて・・・・あるじゃ~ないですか。
呆気に取られているとおばあさんが「あれはなあ、もう使こてへんねん。そやし電気つかへんやろ?」
われに帰った私は「そやけど部屋を案内してくれたアンタんとこの正ちゃんが風呂はここやって言うたで~」
と言うとおばあさんは呆れて「そんなこと言いよったん?アホちゃうか?怒っとくわ~ゴメンな~」
私はとりあえず風呂に入るといい友人を呼んできました。
おばあさんはしきりに頭を下げていたので老人と子供には弱い我々は「もう気にしんとき~俺らも風呂さえちゃんとしてたらもう恨まへんし~」となだめてそのまま風呂に入りました。
風呂はインターネットで見た写真のとおり綺麗な檜風呂でとてもいい湯加減。
二人で思いっきり風呂を満喫してから出ました。
晩御飯は少し早いけどビールが飲みたかった我々は18時過ぎに食堂に向かいます。
入口を開けて「ゴメンな~ご飯にはまだ早いと思うけどビール飲みたいねん。エエか?」と聞くと女性従業員が女将さんやほかの人に「この人らです。さっき迷惑をおかけしたお客さんは。」と変な紹介。
すると女将さん以下全員が我々に口々に謝ってきたので気にせんといて~と慰めます。
中央で一際ショボくれた正ちゃんの姿が・・・恐らくみんなからこっぴどく怒られたんでしょうね。
でも、素直なとてもいい子・・・怒られたことより我々に迷惑をかけたことを本当に申し訳なさそうにしているのが理解できたので「正ちゃん、もう気にするな~俺らも楽しかったわ~~」と言って慰めました。
で、ここのご飯、名物は釜飯・・・これがめっちゃうまい、おまけに天然物の鮎がついてくる。
鮎が大好物の私は頭からまるかじり・・・ビールもうまい・・・で満喫しました。
次の日のお弁当をオニギリでお願いしてその日は終了、次の日を迎えます。
朝からこれまた美味しいご飯をいただき、お弁当を持たせてもらった我々は意気揚々と果無越えにチャレンジします。
昼飯の時にオニギリを見ると鮭のふりかけで握った物、ゆかり(シソのふりかけ)で握った物、おかかで握った物の3個とたくわんが竹の皮で包まれていました。(メチャメチャ美味しかった。)
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(あまりに美味しすぎて写真を撮ることを忘れてました。一個足りないのはご愛嬌。)

果無峠を越えて熊野本宮にお参りした我々は途中にある十二滝を見てからもう一度やまとやさんに立ち寄りお風呂に入ろうと相談して十津川村に向かいます。
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(十二滝です。実物は落差があり迫力があります。)

で、やまとやさんに戻り、友人が用意をしている間にドライブインに入った私は女性にお風呂に入る旨を伝えると
「昨日迷惑かけたしタダでいい。」と言われましたがそこは商売、ちゃんと料金を支払ったら女性から「お客さんがホンマええ人で良かった。みんなで言うてたとこや~」な~んかお尻がこそばゆい。
お風呂を堪能してカレーが食べたかった我々は敢えてカレーを注文。
これがまためっちゃうまいんです。もうこの宿の大ファン。
おまけにワンチャン(フクちゃんというミニチュアダックスフンド・・・ただ、かなりのお年寄り)が可愛い。
次は秋に来るからといいおいてお店をあとにしました。フクちゃん頑張って長生きしてね。
正ちゃんには悪気なく水風呂に入れられるとこでしたが今回の旅は全体的に得るものが多くいい旅でした。
やっぱり熊野はいいよね~~
ではでわ~~