うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(低山ハイキング)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しています。うめぞーです。
新年が明けて早いものでもう2月も半ばです。
ご挨拶が遅れて申し訳ありません。今年もよろしくお願い申し上げます。

さて、本題に入る前に少し悲しい事故がありましたね?
昨日(2月12日)のテレビニュースで六甲山の保塁岩で74歳の高齢者が滑落して死亡されたという事故が紹介されました。
場所は六甲ケーブル山頂駅から記念碑台へ向かう道の左側に有る岩石群なのですが正直理解に苦しむのはここってロッククライミングの方の練習場所として知る人ぞ知るという場所なんです。
言い換えれば知らない人は行き方さえわからないはずなんです。
山岳地図はもちろんのこと、ガイドブックにすら記載されていない場所なんです。
なのでこの方がどのような意図でそこに行かれたのかはわかりませんが相当危険な場所です。
道も有ってないような道しかなく(はっきり言って獣道)踏み跡はクライマーが岩から降りるために付けたぐらいのものしかありません。(ごめんなさい、結構昔に行ったきりなので今はあるかもしれませんが・・・・)
で、私が気がかりなのは事故の原因なんです。
単純に道迷いなのか?好奇心から行ってみて事故にあったのか?・・・言いたくないけど認知症から訳がわからず滑落したのか?(74歳って結構高齢です。)
いずれにせよご冥福を祈るばかりなのですが・・・万が一、好奇心から行かれたのであれば・・・・やっぱり地図にもガイドブックにも記載されないような場所には近寄って欲しくないです。
地図にもガイドブックにも記載されないのは皆さんに行って欲しくないからなんです。
よっぽどそのあたりの地理に精通している方と同行するならまだしも好奇心から捨てられるほど命は軽くも安くもありませんのでみなさんもお気をつけください。

ここから本題です。
実は上記のような事故を紹介してからこんなことを書くのは矛盾も甚だしいのですが・・・
皆さんは山のプランをどのように決めていますか?
大抵はガイドブックや山岳地図でコースが明確になっている山ですよね?正解です。
ただね、みんながこぞって行く山はそれこそ休日の晴天ともなると無茶苦茶混雑しますよね?
特にロープウェーなんかで一般の観光客までくるような山ともなれば下手するとお昼を食べる場所を確保するのも一苦労ですよね?
それこそ某国の爆買い客のように大声で騒ぐ輩も多くて辟易しますよね?
だったらメジャーな場所を少し避けるだけでとてもいい山はたくさんあるので行ってみませんか?
私は2月の11日(すごくいい天気でしたね。)に高取山(奈良県の飛鳥近辺の山)へ行ってきました。
詳しくはヤマレコに記載しましたので参照してください。
ちなみにヤマレコには載せなかった写真を私のブログを見てくださって頂いてる方にだけ少し紹介しますね。
イメージ 3
(猿岩めっちゃ可愛いです。ちなみに土台も飛鳥時代のものらしいです。)
イメージ 1
(山頂からの雄大な眺めです。遠くに大台ケ原や八経ヶ岳が望めます。)
イメージ 2
(こんな素敵な磨崖仏がいたるところに点在している山って他に見たことありますか?)

この山は歴史好きにはたまらない山です。豊臣秀長が築城した高取城跡が山頂になっており、眺望はとても素晴らしく途中には登山したものしか見ることができない猿石があります。
ここって標高は600m未満の山ですが急登続きの上りごたえのある山ですし何よりも観光客が来ないので静かにゆっくり山を楽しむことができます。

私がなぜ今回のタイトルを低山ハイキングにしたかというと山を登り出した頃(18歳くらいからかな~)は高山に憧れ、有名どころばっかり登ってたんですね。
もちろん今でも3000m級の山によく出かけますけど見直してみると地元や近郊にも素敵な山はいっぱいあるんです。
その山の歴史や史跡に触れながら登ってみると自分の知らなかったことが如何に多いか教えてもらえるわけですよ。
ですから私の家には近畿圏だけで30冊ぐらいのガイドブックがあります。
この高取山もその中からチョイスしたのですが悲しいことに山岳地図には詳細がありません。
なので結構知らない方が多く穴場なわけです。(ただし、ガイドブックにはしっかりとしたルート図があります。)
この高取山は距離もあり高度も一気に稼ぐので初級者には少し厳しいかもしれませんが途中までタクシーを利用すれば距離を短縮できますし(帰りも壺阪寺からバスが出ています。)高度もゆっくり取り組めば行って帰れます。
道標もしっかりしているので道迷いの心配も少ないですしとてもいい山です。

ただし・・・です。どんな山でもなめてかかると危険ですし基本山岳地図にルートが記載されていないということはいくら道標がしっかりした山でも必ずコンパスは持って行ってください。
自宅で事前に登山口から下山口の方位を確認しておけば(yahoo地図なんかで調べておくといいでしょう。)方角を見失った時にどちらへ進めばいいか指針になるでしょう。
ガイドブックを鵜呑みにするのは良くないかもしれませんが少なくともちゃんとした登山者が下調べをしたものが記載されているわけですから下手なブログやtwitterよりも信頼できます。
要は山行するまでのプランニングの段階で如何に下調べをしているかで危険はかなり回避できるわけです。
後は自分の体力や技術力を過信せず無理をしなければ岩場の上に上がっても大丈夫です。
イメージ 4
(これは白山にある黒ゴロ岩ですがちゃんとルートを確認して上がれば問題ありません。)

上記の写真は去年白山に行った時のものですが私の後ろによく見れば子供の頭が見えると思います。
(別に心霊写真ではありません。念のため。)
こんな岩場でも気をつけて安全確保すれば子供でも登れるのです。
まあ、お母さんはヒヤヒヤしていたので写真を撮る間だけ子供さんに動かないでと言って撮り終えたら私がサポートして無事に下ろしましたが・・・(赤の他人ですが山では互助精神が大切です。)
イメージ 5
(これは大台ケ原の大蛇嵓ですが安全対策の鎖も有ってないようなものです。足を滑らせ鎖を抜けてしまえば奈落の底です。小さなお子さんを連れて行く時は特に注意が必要です。)

景色がいいということは言い換えれば周りには何もない場所が多いのです。
この頃親子ハイクを楽しまれる方が増えましたが子供(特に小さいお子さん)は目を離すと怖いもの知らずのせいかとんでもない場所に行くこともありますので注意してあげてください。

あと、この季節(冬場)はいくらいい天気でも汗をかくと山頂付近で低体温症になる危険もありますので億劫がらずにこまめに着替えましょうね。

最後にここ最近私が愛用(愛読)しているガイドブックを紹介しておきます。
ブルーガイドから出ている関西 里山・低山歩き という本です。
この本は実に多彩なバリエーションが紹介してあり基本は低山で距離も初級者向けに作成されたものが多いので中・上級者には物足りないかもしれませんがそこは考えようでこのルート+近辺の山を組み合わせれば歴史や史跡を探訪しながらそこそこ登りごたえのある山行をプランニングできます。
例えばここに明智越え(京都府亀岡市から保津峡へ抜けるルート)が紹介されていますが私はそれに愛宕山を組み合わせて行ってきました。(詳細はヤマレコの「明智越えから清和天皇廟を経て愛宕山へ」を参照してください。)
関東の方には申し訳ないのですが(関東の本はほとんど持っていないため何がいいかわかりません。)関西の低山は結構網羅しているのでオススメです。
記載されている地図も山岳地図と何ら変わらず遜色のないものなので参考になります。
六甲山の定番であるロックガーデンからの山登りも楽しいですがやはり休日となると人がうようよいます。
人ごみが大好きな人(そんな人いるのかなあ?)以外は結構内心では嫌だなぁと思いながら登っていることと思います。
なら、少し目線を変えて人が知らないようなもしくはあまり行かないような山に出かけてみませんか?
今回のブログが今年初めてですがこれから登山を始める人や少しマンネリ感を感じている方に少しでもお役に立てれば幸いです。
今年も精力的にいろんな山にトライしていきます。
相変わらずブログは不定期開催になりますがどうか見捨てないで読んでやってください。
皆さんが素敵な登山と出会いを経験されることを祈念して終了させていただきます。
でわでは~~