うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

摩耶山から桜谷道を経て石楠花山へ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3


今回はトエンティ・クロスから石楠花山に行くコースを予定していたのですが私の凡ミスから麻耶山経由となってしまいました。
しかしそのおかげで素晴らしい道を知ることができたので良かったです。
それではコース案内です。
JR新神戸駅で下車しますが今回私は少し贅沢に新幹線で行きました。
従って地下鉄や他の公共交通機関は事前に調べてから出かけてください。
京都駅7:43発で新神戸には8:11に着きます。
駅の改札を出たら布引の滝方面を示唆する案内板がありますので従います。
駅の裏手に回るようにガード下をくぐり抜けるようになっています。
裏手に回れば大きなコース案内図がありますので確認してください。
ガード下をくぐり抜け右手に坂道を上がって行きます。
左手に再度山方面を示唆する道標がありますがそちらへは行きませんのでまっすぐに進んでください。(基本布引の滝への道標はたくさんあるので従えば問題なくいけます。)
最初は雌滝が美しい容姿を見せてくれます。
写真を撮って一通り満喫したら階段を上がって雄滝へ向かいます。
途中に鼓滝がありますので見学しておきましょう。
またコースの所々に布引の滝を読んだ和歌の碑が点在しているので興味のある方は眺めていくのも楽しいと思います。
ブラブラ歩いていくと直ぐに雄滝に着きます。
イメージ 4
(雄滝で自画撮りしました。)

ここは雌滝よりも落差が大きい滝が悠然と落ちています。
滝の右手には不動明王を祀ってありますのでこれからの山行の安全を祈願します。
一通り写真を撮ったら階段を上がっていくのですが途中すごく滝が綺麗に見えるポイントがありますのでほかの人の邪魔にならないように写真を撮るといいでしょう。
階段を上がりきったところに雄滝茶屋があります。
雄滝茶屋を越えてしばらく行くと坂道となり上がりきったぐらいから自然道になります。
その先にはかずら橋(祖谷のかずら橋がモチーフ)があります。
その先を進んでいけば布引貯水池があり堰堤はなかなか見ごたえがあります。
貯水池の周りを周遊する形で進んでいくと市ケ原への分岐がありその先には紅葉茶屋があります。
紅葉茶屋・あけぼの茶屋・桜茶屋と越えてくれば市ケ原です。
桜茶屋の前にはトイレがありますので済ませていきましょう。(この先ありません。)
桜茶屋の前を過ぎて進んでいくと最初の分岐があります。
摩耶山に行くならここからでも行けますが当初の目的はトエンティ・クロスへ向かう予定だったので次の分岐へ向かいます。
天狗道と刻まれた古びた道標を目印に上へ上がって行きます。
途中、麻耶山(縦走路)と森林植物園との分岐があるのですが私のミスはトエンティ・クロスの表記がなかったのともっと上でトエンティ・クロスの表記を見た覚えがあったのでこの分岐は違うと判断してしまいそのまま上がってしまいました。
二度目の分岐は布引ハーブ園との分岐で流石に??となった私はそこで初めて地図を見る始末、当然ですがそのまま行けば直ぐ稲妻坂なので間違いでした。
うろ覚えの記憶を頼りにしてはイケナイいい見本なので皆さんは確認してください。
前回ここを通った時は猛吹雪に見舞われ良い思い出がなかったので今回は天気がいいこともあり再チャレンジと切り替えて進むことにしました。
ここから山頂までのルートは前回の鵯越から麻耶山で詳しく説明しているので割愛します。
ただ、びっくりしたのは前回はほとんど人がいなかったのに今回は結構人を見かけました。
それも稲妻坂あたりから急に後ろから抜いていく人が増えたので正直驚きました。
天狗道では2人ぐらいしか出会わず、しかもかなりのペースで歩いていた私を抜いていくということは皆さん健脚で走ってこられたんだな~と感心していたら理由が分かりました。
どうも布引ハーブ園までリフトで上がりそこから元気に進んできたので抜かれたようです。
登山は競争ではないので抜かれても気にはなりませんが走るのはあまり感心しません。
全山縦走を目指している人がトレーニングするためならわかりますがこの頃増えてきたのが田中陽希さん(百名山一筆書き走破した人)の真似をして走られる方が多いということです。(気持ちはわかります。)
ただ、お見かけするとかなり無理をしておられる方も多く息があがってます。
また単独行者に多く見受けられ万が一パンクすると他のパーティに「だから単独者は危ないんだ。」なんてくだらないことを言われかねないので気をつけてください。
山頂の三角点にたどり着き天狗大神様にご挨拶をして掬星台へ向かいます。
景色を満喫して写真を撮り少し休憩してからルートを決めないとな~と考えていたら女性が怒っていらっしゃったのでそちらを見ると清掃員の方でした。
どうも10人ぐらいで来ていたパーティがゴミの分別をせず、好き勝手に捨てていったようで・・・まだ近くにいたそのパーティに対して「ゴミは分別してください。」と怒っておられたようです。
当たり前のことなのですがそのパーティの方は「なんか言うたはるわ。」と言いながら謝るわけでもなく分別するわけでもなくその場を離れて行きました。
はっきり言いますがこんなダメな人たちのせいでこの清掃員の方の登山者への印象はかなり悪くなったことは確かです。
仮にその場に100人いたとしてそのパーティは10人、しかし残りの90人の方はちゃんと分別しモラルやマナーを守ったとしてもそのたった10人のせいで全員同罪に見られることでしょう。
近ければ私が直接言いに行ったのですが生憎かなり離れていたので残念ですがみなさんもこういう場面に遭遇したときは見て見ぬふりをせず注意してあげてください。
昨今、登山者のマナーが落ちたとよく言われるのを聞くたびに悲しい思いでいっぱいです。
山を楽しく登るためにもみんなで取り組んでいきたいと心からお願いします。
いたたまれない気持ちになりましたが気を取り直し東屋でルートを考えるため休憩を兼ねて地図とにらめっこしました。
結果、桜谷道が良さそうだと思い桜谷道から石楠花山を目指すことにしたのですがこれが大正解ですごく素敵な道でした。
まず階段を下りていくと産湯の井戸と言う井戸があり梵字が刻まれた大昔の石が井戸の中に鎮座しています。
当時の暮らしぶりに思いを馳せながら下っていくと直ぐに分岐があります。
イメージ 5
(産湯の井戸です。井戸の中にある岩は梵字が刻まれています。)

 右へ行くと摩耶山の方へ戻ってしまうので左の下る道へ進んでください。(間違えやすいです)
そのまま下っていくとトエンティ・クロスのように何回も沢を渡渉します。
渡渉といっても大きな物は無く簡単に渡ることが出来るので子供さんでも安心です。
ある程度渡渉を繰り返していると山道に入りますがこれがまた気持ちのいい道です。
気分良く下っていくと大きな川に出くわします。
これが桜谷出合となり、川は生田川になります。
下りてきて右へ進むとシュール道を介して獺池方面へ、真っ直ぐ川を渡渉すると徳川道の途中から石楠花山方面へ行くことができます。
この日は天気が良かったため、この河川敷は休憩されている方がたくさんいらっしゃいました。
私は石楠花山で食事を取ろうと思っていたのでそのまままっすぐに進みました。
少し坂道を上りその後はなだらかな下りを山の雰囲気を楽しみながら下っていくと約10分ほどで布引谷出合に着きます。
真っ直ぐに行けば森林植物園方面へ行きますがここは右に折れます。
そのまま進んでいくと少しずつ高度を稼ぐ形からどんどん急な上りになっていきます。
木で出来た土止めの階段をゆっくり登っていくと道標があります。
道標に従い進んでいくと最後の階段が待ち受けています。
登りきった先はドライブウェイになっており対岸に渡るのですが休日は走り屋と思しき人たちが結構なスピードで走っていますので注意して渡ってください。
渡った先からまた急な上りが続きます。
途中鉄塔がありますがそこを越えたあたりから最後の急登になります。
結構な距離を登りますので足に負担が掛からないようにゆっくり上ってください。
桜谷出合で高度は約400mまで下り、石楠花山(展望台)が650mほどありますので約250mの上り返しとなります。
縦走を行くということは二つ三つの山を乗り越えていくということで例え低山といえ侮っているとえらい目にあいます。
600mの山を200mぐらいから上り400mまで下りて600m上り返したら2000m級の登山をしたのと変わりません。
なので縦走をされる際はペース配分をよく考えて行動してください。
急登を上りきれば広場になっており大きめの展望台(2階建て)があります。
イメージ 6
(山頂にぽつんとある展望台です。殺風景ですが休憩するにはもってこいです。)

 展望台からの景色は絶景とは言い難いのですが休憩するにはもってこいなので昼食はここでいただきました。
ところで石楠花山の山頂(三角点がある場所)はここではなく少し離れた場所にあります。
ただ、すごくわかりづらく読図ができること、コンパスを持っていること、ルートファイティングが出来る方でないと道迷いする危険があります。
基本登山者以外は行かない方がいいでしょう。
登山客やハイキングでこられている方は装備がまずないと思いますのでやめておいてください。(草深い山なので道迷いすると完全に戻れないと思います。)
私は三角点を目指し山頂(展望台)から林道を下っていったのですが・・・まず道標がないので高度はどんどん下がるのに三角点へ行くような道が見つからず少々不安になってきた頃、やっと分岐を見つけました。
しかし道標がないため、正規ルートか分からず地図とコンパスで確かめながら進みました。
途中で地元の山岳会の方が設置したと思われる小さな方向看板が山頂を示していたので従い進んだのですが今は訪れる人がほとんどいないようで道は熊笹に覆われ気をつけて進まないと獣道との区別がつきにくくコンパスと地図を頼りにやっとこさ三角点にたどり着きました。(三角点までほとんど来た道をもどる形となりました。)
三角点は殺風景な場所にぽつんと有り、景色も見られないので三角点に興味が無ければ行かない方が良いと思います。(時間が30分ほどかかります。)
春から秋にかけては草も生い茂り野生動物にも遭遇しそうな場所なので注意してください。
山頂から戻って来ると途中に道標があり???どうも私が上がった分岐とは違うようで微妙なズレがあるみたいですがこの道標こそこれから行きたい炭谷道のものだったのでそのまま従い下山にかかります。
炭谷道は快適な道で最初は気持ちよかったのですがだんだん道が切れ込んでいき最後は沢下りの様相を呈したあたりから少し不安になってきます。
それほどルートが消えていて雨の翌日などはかなり危険な道ですがよく見ると微かに踏み跡があったためそのまま進みました。
約500mほど進むと待望の山道があり、少し先にこれまた待ち望んでいた道標がありました。
道標に勇気づけられながら進むと炭焼き窯跡地がありこれが炭谷道の由来のようです。
どうもこのあたりは私有地なのか極端に道標が少ないのですが道自体はしっかりしており谷間さえ無事に抜ければ道迷いの心配はありません。
ただ、少し行った先に道標があり道が右と左に分かれています。
一見すると右のように見えますが左が正解です。(右でも行けるかもしれませんが・・)
左は堰堤沿いに進む形となりそこそこ道自体整備してありました。
下りきった場所で先ほどの道と合流するような感じが見受けられたのでどちらでも行けるかもしれませんが右の方向へ進む際は戻ることも視野に入れて行動してください。
そのまま進むと高速道路の高架下をくぐる形となり前回の失敗(高速の出口に出た)から少し不安でしたが高架下を出たところに直ぐ道標があり、車道を渡った先にも道標があるので安心しました。
道標に従い里山のような道を進むと道が右と左に分かれています。
そばに道標があるのですが炭谷道方面を示唆するだけで右なのか左なのかはわかりません。
駅の方向は左なので左へ進みましたが右へ進めばバス停方向に行くのだと思います。
(右方向は少し遠回りですがわかりやすい道だと思います。)
左へ進むとしばらくしてコンクリートの階段に出くわします。
そのまま下りるとマンションの横に出ます。
いきなり住宅地の真ん中に出てしまうので方向に注意して駅に進みます。
ここから駅まで約10分ほどです。(基本一本道です。)
できればGPSで確認しながら進めばいいでしょう。(無ければコンパスで西へ向かえばOKです。)
このあたりの住宅街は閑静な場所で人も見かけませんでしたので人に聞くのは難しいかもしれません。
しばらく進めば右手に神鉄谷上駅が見えてきます。
私は谷上駅から帰路につきました。