うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

貴船山・鞍馬山

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御朱印集めで貴船神社を思い出した時にそういえば貴船山のガイドブックがあったなと家を探したところ出てきたため計画を立てました。
それではコース案内です。
叡山電鉄の始発駅である出町柳まで向かいます。
アクセスとしては市バスもしくは京都バスなら京都駅から乗り換えなしで行くことができますが地下鉄は途中で東西線に乗り換えないとならないので少し不便かもしれません。
自分にあった方法で出町柳まで向かってください。
叡山電鉄出町柳駅からは鞍馬口行きに乗ります。
この電車、主要な駅(大きな駅)では全てのドアが開きますがローカルな駅(小さな駅)では運転席のある車両しかドアが開きませんので二ノ瀬が近づいたら先頭車両に移動してください。(それまではどこに座っていても大丈夫です。)
二ノ瀬駅は小さな駅ですが木造の駅舎がありなかなかの風情があります。
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(まるで四国の山奥の駅舎を思い出させるような味のある駅です。)
 
電車を降りたら線路をわたって対岸側から階段を下りていきます。
階段を下りてすぐぐらいに橋が見えますので渡ってください。
橋の手前にも同じ場所へ行く道がありますが私有地のため通行できません。
(看板も立っていて通行しないように注意書きが書かれています。)
橋を渡ったらすぐに左へ川沿いを歩いていきます。
道は狭いですがたまに車が通るので注意してください。
川沿いを歩いていくと進行方向左側に橋が見えます。(壊れかけたように見える橋です。)
この橋を渡って左側に進むと踏切が見えます。(二ノ瀬2号踏切といいます。)
踏切を渡ると右側に富士神社が見えます。(惟喬親王を祀っています。)
そのまま真っ直ぐに坂道を上がっていくと向谷川堰提があります。
その手前に右へ上がる階段と京都トレイルの道標がありますので道標に従い、階段を上がります。(ここが登山道です。)
ここからは夜泣き峠を目指します。
道標が所々にありますので道迷いの心配はありません。
夜泣き峠まではスムーズに到着できると思いますが問題はここからです。
峠をそのまま真っ直ぐに越えてしまうと20mほどで左側に道迷いに注意してくださいの
看板が現れます。(この道は大岩へ行くための道です。)
もう一度夜泣き峠に戻りよく見ると右へ進むように道標では指示されます。
(二ノ瀬ユリを経て滝谷峠へと書いてあります。)
しかしこの道、まるで枝道のようで今までの道と明らかに踏み跡も変わってきます。
また今まであれほどあった道標もここから先は二ノ瀬ユリ道合流まで一切ありません。
従いこの道を進む際はテープの見落としが無いようにすることはもちろんですが地図を確認し、コンパスで絶えず方向を確認し高度を確認しながら進まなければなりません。
道自体は荒れていないので山行に慣れた方なら迷うようなことはないと思いますが枝道が結構あるので迷い込まないように注意してください。
しばらく細い道に不安を覚えながら進むといきなり林道ほどの大きな道に合流します。
これが二ノ瀬ユリ道の合流地点です。
ここからは道標はないのですが地元消防団の方が設置した地点標が2~300m置きに設置してあります。
これは不測の事態で動けなくなった時にこの地点標のナンバーを伝えればどのへんで遭難しているかが消防団や警察にはわかるという画期的なシステムです。
我々登山者には滝谷峠までの道標として使えるのでとても助かります。
ここからはこの地点標を頼りに滝谷峠方面へ進んでいきます。
やがて歩きやすかった林道が少し小さくなってきたなと感じたぐらいで樋ノ水峠分岐に出ます。そのまま右上に上がっていくと滝谷峠方面ですが貴船山には左に進みます。
ここからは道標は地点標も含め一切ありませんが道は結構整備されておりほぼ一本道なので問題なく進むことができます。(それでも地図・コンパス・高度で確認しましょう。)
しばらく進むと右側に大きな岩が見えます。
この岩を通り過ぎて少しの急登を登ると右手に樋ノ水峠と書かれた木のプレートが見えます。(注意してみないと見過ごします。手製の小さなプレートです。)
その辺から右手を注視すると赤テープが所々に巻かれています。
それに従い登っていけば貴船山山頂です。(帰るルートを確認しながら登ってください。)
山頂には地元山岳会の方が作成されたものか標高看板が掛かっています。
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(標高看板と三角点です。山頂は眺望もなく閑散としています。)
 
またそのすぐそばには三角点があります。
眺望は全くありませんので休憩やお昼ご飯を食べたらすぐ降りてもいいでしょう。
元来た道を分岐まで戻ります。(この間、行き30分下り20分ぐらいです。)
今度は滝谷峠を目指します。ここからは地点標を道標がわりに進めるので気はかなり楽ですが今度は道が結構ワイルドになってくるので注意してください。
途中、722mのピークを左に巻くように進むのですがその辺の道幅がかなり狭く踏み外すと大変危険なので慎重に進んでください。
こういった箇所が何箇所かありますので開けた箇所で十分に休憩してから進むようにしてください。
後でわかったことですが(鞍馬山西口のおばさんからの情報)このあたりは国有林ではなく私有林のようで登山をしても問題は無いようですが私有地のため道標が設置できないようです。(当然コースも整備できないようです。)なので消防団が苦肉の策で地点標を設置されたようです。
なのでコースが悪いとか道がわからないとか文句は言わないようにお願いします。
しばらく進むと地点標の残り距離が100m程になり滝谷峠が見えてきます。
(地点標には滝谷峠から2000m等距離が入っています。)
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(滝谷峠です。ここから先は道標が登山口あたりまで全くないので地図とコンパスは必須です。)

滝谷峠には道標がありますがこれから下りていく道は道標も地点標も全くありませんので少しでも不安を覚えたら地図とコンパスと高度計で現在地を把握しながら進んでください。
ただし、ここからは谷をひたすら下に向かい下りていくだけなので道迷いの心配はまずありません。(間違えるためにはわざわざ傾斜のきつい斜面をはいあがらなければなりません。)
ですが道は整備されておらず沢も所々ありますので大雨の後などでは立ち入らない方が賢明です。
道はよく見ると人の踏み跡があるのでここが山道だということは分かります。
ただし危険な箇所が最後の方で数箇所出てきますので注意が必要です。
また谷間のせいか全体的に滑りやすく私も転倒しました。(幸い怪我はありませんでした。)
しばらく進み危険な箇所もようやく通り抜けたかなと思ったところぐらいで嬉しい道標が久しぶりに出てきます。
道標に従い進むとすぐに車道に出ますので右へ進みます。(下りです。)
しばらく進むと貴船神社奥の院へ出ますのでお参りしました。
さらに進むと貴船神社です。待望の御朱印を頂き参詣を済ませたら鞍馬へ向かいます。
貴船神社からさらに下りていくと鞍馬寺西口の方向への道標があります。
道標に従い進むと拝観チケットを売っている小さな小屋が(ゲート?)ありますので入山料300円を支払って入山します。
ちなみにここをたかだかお寺への参拝路程度に甘く見ているとえらい目にあいます。
普通の山道ですのでここまでで疲れた人はそのまま貴船口まで歩いて電車で帰ることをおすすめします。(石段・木の階段のオンパレードです。標高も600mほど上がります。)
まず、魔王殿を目指しますがここまででも結構な階段があります。
次に義経が修行したとされる義経堂に向かいます。(石段だらけです。)
そこを過ぎると大杉権現へ向かいます。(ここが本殿と魔王殿の中間です。)
このあたりは木の根道になっていますので足元には注意してください。
木の根道とは地中に大きな岩があり木の根が地中を進むことができず地表に網の目のような文様を浮かべる大変貴重な現象です。優しく歩いてあげてください。
ここからは本殿まで石段の長い下りを下りていきます。
石段を下りきると左手に本殿が見えますのでお参りしていきましょう。
私はここでも御朱印をいただきました。
ちなみに本殿前には三角の石畳でできたパワースポットがありますので力を分けていただきましょう(笑)本当はその先にしめ縄ではいれなくした2m四方の出っ張りがあるのですが魔王が降臨した場所です。ここが本当のパワースポットです。
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(本堂の前にあるのは踏むことが出来ますがここは立ち入り禁止です。)

ここに降り立ったのが魔王と呼ばれるサナート・クマラです。
ちなみにここで言われる魔王とは天狗様のことです。(諸説あります。)
元々ここの本尊は650万年前に金星より降り立ったサナート・クマラとされており高次元の意識体で常に16歳より年を取らなかったと言われています。。(宇宙人ですやん!?)
鞍馬寺では護法魔王尊として祀られています。)
このクマラ=僧正坊との説(諸説あります。)があり僧正坊は日本全国の天狗の総元締として君臨したと伝えられています。
天狗様大好きな私としてはなんとも夢のある話ですが大昔に宇宙人?が降り立ったという解釈は科学が未発達の時代によくもまあ結論づけられたなあと感動します。
さて、参詣を済ましたら後はひたすら下ります。
石段が続きますので疲れた方はケーブルで降りるといいでしょう。
元気な人は下りる途中に由岐神社などまだまだ見所が満載されていますので歩いて下りることをおすすめします。
入口には有名な仁王門もありますので時間が許す限り散策してください。
帰路は鞍馬寺から少し歩いたところにある叡山電鉄鞍馬口駅から出町柳まで戻ります。
お風呂に入りたい人はここで待っていると鞍馬温泉への送迎バスが20~30分おきにきますのでそれに乗っていくといいでしょう。
ただし料金は結構なお値段ですので私は京都駅まで戻り京都タワー地下の温泉(はっきり言って銭湯なんですけど便利なんです。)に入って帰りました。