うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

赤坂山

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前回の千日回峰行で失った相棒(愛帽)への傷心(?)を癒すため今回はマキノにある赤坂山へトライしてきました。
この赤坂山周辺は滋賀県の山独特の裸山で展望が良いことから人気のコースです。
ただ、距離が長くなるきらいがあるので事前に下調べをして自分に合うコースを選択することをおすすめします。(コースバリエーションは豊富です。)
私は欲張りなタチなので展望のいいところを巡る寒風から赤坂山経由、明王の禿までのコースを選びました。(三国山まで行ける体力はありますが早く降りて温泉に入りたかったので今回は明王の禿で折り返しました。理由は本文で記載します。)
それではコース紹介です。
マキノ高原サラサ前でバスを降りたらそのままキャンプ場やゲートゴルフ場を横目にスキーゲレンデの方面へ向かいます。
(飲み物が足りないときは自販機が点在しているので購入できます。)
ゲレンデを正面から山側に見て右側に武奈の木平経由で赤坂山へ直接登頂できるコースがあります。時間が無いときや初心者・脚力に自信が無い方はこちらから赤坂山をピストンしても十分に景色は堪能できますのでおすすめします。
左側をゲレンデ沿いというか横切るように登っていくと寒風コースです。
とまあ、またもや偉そうに書きましたが私は道を間違えてゲレンデ左側にある車道をひたすら上へと上がってしまい気がついたら中央分水嶺の頂上でした。(苦笑)
もどるかどうするか地図を見ようとザックを下ろした時にふと目の前を見るとすごく整備されたまるでハイキングコースのような道が赤坂山方面に向けて伸びているのが見えました。
ただ、案内板が無いので本当に行けるかどうかわからない状態だったので念のため地図で確認し、もしダメだった場合はこの車道まで戻る覚悟で進むことにしました。
ここで初心者の方も見ておられる可能性があるのでお願いですが基本道を見失った場合は
1、分かるところまで戻る。2、下りの場合は山頂方面に引き返す。3、少しでも危険を感じるようなルートであった場合無理に進まない。以上のことを頭の片隅に入れておいてください。(遭難は自分だけではなく家族も不幸になることを忘れずに!)
さて、実際に進んでみると思ってた以上に整備されており(恐らく高島トレイルの一部と思われる。)道も一本道でサクサク進むため問題が有るまでは進むことに決め、しばらく進むと本道の分岐(スキー場から登る正規ルート)に出くわしホッと一安心、山の神様に感謝をしながら正規ルートを順調に高度を上げていくとガイドブックにも載っている休憩ポイントに到達したので休憩は取らず写真だけ撮って先へと進みました。(ビューポイントです。)
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(眼下にマキノ高原を一望できます。休憩用のベンチも敷設されています。)

しばらく行くと登山者が同じ道を上へと進んでおられ私が近づいたため道を譲ってくださったのですが実はこの方、私と同じバスでこられた方で密かに道に不案内であった私がついていこうと決めていた人だったのですがゲレンデで私が靴ひもを締め直している間に見失い
それで車道に行ってしまったと言う経緯があり(車道に行ったのは私の責任でこの方に何の罪もありませんので誤解の無いようにお願いします)挨拶ついでにゲレンデからの道を教えていただこうと私の状況を説明したらご親切にも地図を取り出され丁寧に教えていただきました。その節は本当にお世話になりありがとうございました。
見たところご年配の方でしたが自分のペースを見失わず歩いておられるのを拝見して私も
いつまでも元気に山へトライしたいとつくづく思いました。
さて、分岐からは結構高度を稼ぐような道が続き、また休憩できるような広場がないので
注意が必要です。しばらく足場の悪い道を上へ上がっていくとやがてブナの木に囲まれた地帯へ突入します。景色は特に開けるわけでは無いのでそのまま上がるしかないのですが上がりきればご褒美が待っていますので頑張ってください。
やがて周りを鬱蒼と覆っていたブナの木がいつの間にか少なくなってくると寒風が目の前に待っています。ここは急に視界が開け、琵琶湖も眼下に広がり本当にいいところです。
ただ、残念であったのがこの日は風が強く、しばらくじっとしているとどんどん体温が下がっていくので休憩もそこそこに写真を数枚撮って先へ進みました。
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(琵琶湖が一望でき休憩場所としても広々とした寒風ですがこの日はその名のとおり寒風が吹いていました。)

寒風から栗柄越(分岐)まではそのほとんどが裸山(樹木が全くない)なので風が強い日は吹きさらしの中、進むことになります。帽子等飛ばされやすいものには注意が必要です。
また、何箇所か馬の背の様な場所があるため風にあおられて転倒・滑落しないように注意して進んでください。天気が良い日はこれから登る赤坂山が目の前に見えてきますので危なくない場所で写真を撮るのもいいと思います。
足元は岩場等は無いですが赤土系の道なので結構滑りやすいです。また、裸山のため芝生ぐらいの草しか生えていないので樹木に掴まる事も出来ません。(ストックがあれば便利です。)途中赤坂山方面から来られた若い女性のパーティ(3名)とすれ違い挨拶を交わしましたが今流行りの山ガールでしょうか、とてもいいことですね。山は老若男女関係なく楽しめればと常日頃から思っているので登山人口が増えるのは大歓迎です。
いくつかのアップダウンを繰り返しながら進むと大きな電波塔が進行方向左手に見えてきます。それとほぼ同じく周りの景色がススキが原の様相になります。
秋を感じながら道を下っていくと栗柄越の分岐に出ます。
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(二つ目の道標です。右に進むと山頂です。写真でもわかるようにススキが右にたなびいてます。)
 
ここからは道標に従い進みます。二つ目の道標には左側に進めば敦賀に出れることを示唆していますが13kmとなっていますのでもし行こうと考えている方がいらっしゃったら自己責任でお願いします。
道標通りに赤坂山を目指し登っていくとやがて標高823.8mの山頂へ到達します。
ここからの見晴らしは遮るものが何もないため360°の展望が望めます。
本来なら大休憩をしたいところですが風が強いため写真だけ撮り、直ぐに明王の禿へ向かいました。
ここからは急勾配の下りと上りがありますので寒風コースからここまで来た人は体力及び時間と相談して行くかどうか決めてください。(この時点で相当な距離を歩いています。)
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明王の禿です。特に規制がないのでいろいろなところに入れますが岩場なので危ないとこには行かないように)
 
明王の禿までは400mほどですがてっぺんまで行くと600mぐらいあります。
また、三国山(標高876.3m)まで行くとなると赤坂山山頂から往復2時間程度を必要とします。かなりの急登もありますのでよくよく考えて行動してください。
この日は風が強く明王の禿も吹きさらしで寒いため、写真だけ撮って早々に赤坂山に引き返しました。昼食がまだだったため、赤坂山でできるだけ風をよけられるポイントを探し、また下着や着ていたものを着替えて昼食をいただき、下山を開始しました。
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(赤坂山山頂です。景色は素晴らしかったのですが・・・寒かった・・・)
 
この時点で私の頭にあったのは温泉の二文字のみです。(本当に寒かった・・・)
元来た道を足元に気をつけながらゆっくりと体が馴染むまで下りていきます。
(体が冷えている時にいつもと同じように動かすとこむら返りをおこす危険があります。)
栗柄越でマキノスキー場方面へ進路を取り、ひたすら下りていきます。
しばらく行くと樹木が周りを覆ってくれるので風からの直撃を防ぐことができ、気分的に楽になりました。
順調に高度を下げていくと武奈の木平の休憩小屋に出ます。ここで小休憩しておかないとこれから訪れる階段地獄に足が耐えられなくなるので時間と相談の上、出来るだけ足を休ませるのがいいでしょう。(体が冷え切らない程度に)ちなみに小屋と書きましたが正確には東屋ですので当然風は防げません。(樹木が周囲にあるのでマシですが)
休憩が終わったら道標に従い、下りていきます。
しばらくすると木で出来た階段が現れます。ここからはほとんど階段です。(約1km)
特にスキー場が見え出した頃から階段の角度が急になりますのでゆっくり下りてください。
下りきればスキー場の敷地内ですので下った先に見える大きな建物サラサの湯を目指します。
ここでそのまま帰る人はサラサの湯前にバス停があります。
時間に余裕があれば温泉に浸かって疲れを取ることをおすすめします。(入浴料600円)
帰路はバスでマキノ駅まで戻ります。タクシー利用したい方はサラサの湯フロントで呼んでもらえます。(約20分ぐらいで迎えに来てくれます。料金は2000円程度です)