うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(標高差)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
うめぞーです。

いやぁ、三連休エグいですねえ~観光客が・・・
私は京都なので特に感じるのかもしれませんが最早足を踏み入れる場所がないほど混雑しています。
今日はいいお天気だったので久しぶりに愛宕山でも行こうかと思いましたが昨日の嵐山界隈のニュース映像を見たら萎えてしまいました。(京都駅もえげつないくらい人だらけでした。)
従って今日はトレーニングと自宅警備に切り替えました。(要は引きこもったということ)
私は別に人嫌いではないのですが好き好んで人ごみに行けるほど人間もできておりません。
山もあんまり人がいない山のほうが落ち着きます。
静かに山頂からの景色をコーヒーでも飲みながらのんびり眺めるのが好きなんです。
皆さんは嵐山の渡月橋をテレビなどでご覧になったことはあると思いますが普通に歩けば2分ほどで渡れるくらいの橋なんですがこの季節は下手をすると10分以上かかる場合もあります。
また、観光客のマナーが悪くて車道も占拠して歩くもんだから異様な交通渋滞も引き起こしています。
観光客相手のご商売の方はウハウハなんでしょうが近隣住民は辟易しているのが現状です。
観光客が線路に入って写真を撮ったりするため電車の遅延はしょっちゅうです。(ヽ´ω`)トホホ・・
なので冬の季節になったら愛宕山へ行こうと思います。(まだマシなんです。)

またもや話が横道にそれてしまいましたね、本題にまいります。
皆さんが山行を決める基準は綺麗だからだとか行きやすいとかいろいろあるとは思いますが実際行ってみて「こんなはずじゃなかったのに・・」と思うことは無いですか?
別に山が思っていたより大したことが無かった(景色)じゃなくて意外とアップダウンが厳しかったりしてヘロヘロになったという意味です。
それは標高差を見ていないからなんです。
たかが400m程の山だからそれこそ低山ハイキング感覚で出かけてみたら実はアップダウンが激しくて大変だったということは誰にでも経験があると思います。
なので私の山ガイドには最初にコースと標高図を記載しています。
でも、標高図はよく深読みしないと思わぬ落とし穴があります。
実際の標高図(私の記録)を見ながら説明していきます。
イメージ 1
(この図は北穂高に登った時の図です。)

上の図は北穂高岳の図ですが一見するととても鋭角で厳しい山容が思い描けます。
しかし、2日に分けて登攀しているので一日の距離は20km、また一気に1500m程上がっていますが下の距離を見てもらえば分かることですが1500mから3000mまでは約7kmあります。
早い話が1500mの山を7kmかけて登ると考えればそれほどでもないのです。
ただ、高山なので空気が薄くなめてかかるとエライ目に合いますが・・・
イメージ 2
(これは住塚山から鎧岳まで縦走した時のものです。)

上の図は住塚山から鎧兜を縦走した時のものですが11km~13kmあたりの曲線を(丸印)見てもらえればわかりますが600mから900mまで一気に上がり、700mまで下って直ぐに900mまで登り返していることがわかると思います。
短い距離であればあるほど峻険な山容ということができるのでご自身の脚力とよく相談してから山行を決めないとこういうところで落とし穴があるのです。
イメージ 3
(私がホームグランドにしている愛宕山です。)

上の図は私のホームグランドである愛宕山ですがパッと見、なだらかな山容に見えます。
ところがスタートは海抜60mほどで山頂は970mほどあるため900mの登山になります。
また、スタートから山頂までわずか4kmほどしかないので平均1kmあたり200m登ることになります。
ピンと来ないかもしれませんが北穂高に上がるのに5kmで500mなので1kmは100mとなり(一概には言えないのですが)愛宕山は倍登るということです。
下に皆さんがイメージしやすいように図を作成してみました。
イメージ 4
(これでもわかるように距離が長ければ角度(傾斜)も緩やかですが距離が短いと鋭角になります。)

実際にはこんな短調に登れるわけではないので傾斜がキツイと崖のような感じになりますしジグザグに登山道が出来ている山域は低山であろうとも急登だということができます。
イメージ 5
北穂高岳です、先程はたかだか1500m登るだけだと言いましたがやっぱり厳しい山です。)
イメージ 6
(左の丸い山が兜、右の尖った山が鎧岳です。一見すると兜の方が楽そうですが実際は反対です。)
イメージ 7
(これが実際の兜岳への道ですが最早崖としか言いようのない道です。)
イメージ 8
渡月橋から愛宕山(正面の山)を望みます。京都どころか近畿圏でも峻険な山で通っています。)

山はとても楽しく登り続けていたら健康にもなりますしいいのですが登山計画を立てるときは必ず標高差を気にしてください。
標高差(私が上がる時は大抵1000m超えています、(ヽ´ω`)トホホ・・スミマセンです。)が1000mを超えるということは単純に1000mの山を登るということではありません。
例えば400mの山でも標高差が1000mになる場合があります。
逆に言えば1000mを上がって下りてくる方がよっぽど楽なんです。
200m上がって100m下りて300m上がって200m下りるなんて山では当たり前なんです。
なのでご自身の足腰にあった山域をチョイスしないとバテてしまいます。
また、総距離は実際のものと少し変わります。
大体が+2km~4Kmほど見ておくといいでしょう。
これはGPSが悪いのではなく地図上に表記された場合地図上の計算で表記されるからです。
私のGPSは携帯のを使用していますが結構距離や標高に関してズレはありません。
しかしヤマケイオンラインの地図に落とし込むと少しいつも短くなっています。
なので余分目に見ておいてください。

あとがき 

山へ行くということはその山域をよく調べて出来れば地図・ガイドブックも買い込んで熟知してから出かけて欲しいと願います。
なぜなら遭難の大半は山の事を知らずに出かけて「こんなはずじゃなかったのに・・・」と遭難されています。
急激なアップダウンでヘロヘロになって無意識に踏み込んだ道が杣道や林道で全然違う場所に誘われたということは誰にでも起こります。
山岳地図や地形図で想像した時にその山の形までが思い浮かぶような方なら何の問題もありません。
ですが大半の方は他の方の記録(SNS等)でその気になってという方がほとんどでしょう。
私はヤマケイオンラインに記録を載せるときは出来るだけ詳細に載せるようにしています。
楽しいことだけ書いてインスタ映えするような写真を載せればブログやヤマケイオンラインの記録ももっと皆さんの共感を得れるのかもしれません。
ですが遭難された方のご家族の嘆き苦しみ悲しみを知る身としては私のように楽しくもない記事をかく人間が一人くらいいた方がいいんじゃないかと思って書いています。
おせっかいかもしれませんがこれで例えひとりでも意識が変わって遭難が防げるのなら嬉しいことです。
皆さんが安全に登山をされることを願って終了です。
でわでは~~~