うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(熊野古道伊勢路権兵衛の里)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
ご無沙汰しております。うめぞーです。

いやぁ、なかなかブログが更新できなくて本当にごめんなさいです。
たまの休みは山に出かけてなんとかアップできるのがヤマケイの記録ぐらいで・・・・言い訳ですね。
なんとか頑張って皆さんに忘れられないようにします。

3月の3連休、皆さんはどこかに出かけられましたか?
私はゴリラーマンとともに熊野古道伊勢路に行ってきました。
伊勢路の中でも一番人気である馬越峠と八鬼山をクリアしようと計画した我々は日曜日の朝6時から京都を出発してその日のうちにクリアし、本日のお宿につきました。
この道中記は既にヤマケイの記録には記載してありますがそのうち山ガイドにも記載します。
今回はタイトルにもあるように次の日訪れた権兵衛の里を中心に紹介していこうと思います。
まず、今回お世話になったお宿はとても綺麗なお宿でご飯も美味しく女将さんもおもてなしをとても大切にされる素敵なお宿でした。
中でもびっくりしたのがマンボウ・・・食べたことありますか?
新鮮でとれたてでないとなかなか食べられないそうでそのお味はとても美味です。
食感は歯ごたえがあるのに噛めば溶けていくような何とも言えない食感でお味はとても美味しいです。
ちなみにですがマンボウはその昔紀州の殿様がこの地を訪れた際に食されとても美味であったことから捕れたら献上するようおっしゃったそうですがこの地から和歌山城までかなりの距離があることからマンボウはしばらく封印(捕れなかったことにしたらしい。)したぐらいだそうです。
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(うまし宿 漁亭 美乃島さんです。綺麗な外観ですが中もとても綺麗です。)

堪能し早くに就寝した我々ですがぐっすり寝たのはどうも私だけのようでゴリラーマンは何回か目が覚めていたみたいです。
なので朝早くに目覚めた私はゴリラーマンを宿に残して周辺の散策に出かけます。
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(宿からすぐにある古里海岸です。なかなか綺麗でした。夏は海水浴で賑わいそうです。)

海岸に出ると波は穏やかで清々しい景色が広がっていたのでテンションがあがります。
最初はコーヒーを買いに行くだけのつもりでしたがテンションが上がった私はこの集落を全て見てまわろうと思い立ち周遊路を歩き始めます。
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(温泉街の中に公衆浴場もありました、すごく立派な温泉でした。)

一通り見て回ったのですが何故かどこにも自動販売機がなくて仕方がないので宿に戻ります。
宿に戻って理由が分かりました。
どうも各お宿に自動販売機が設置されているようでわざわざ外に設置する必要がないから置いていないようです。(まあ、ゴミが出るので仕方がないのでしょうが不便といえば不便です。)
コーヒーが飲みたかったのですがあいにく売り切れていたのでりんごジュースをゴリラーマンの分まで買って部屋に戻ります。
すでに部屋を片付けてくれていたゴリラーマンが「えらい遅かったけどお前のことやから全部見て回ったん?」流石兄貴です、全てお見通しです。
8時から朝食をお願いしていたので早速食べに行きましたが朝食とは思えないほど豪華で朝から伊勢海老の赤出汁までついてきました。
美味しい朝食を堪能した我々はお宿の女将に感謝を述べていよいよ出発します。
まず目指したのが海山道の駅、ここでコーヒーを買って堪能します。
実は昨日馬越峠を目指したときはここに終日車を停めさせていただきました。
結構ここを拠点にされている方が多いようでこの日も3組ほどが馬越峠を目指して行かれました。
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(海山道の駅です。駐車場は結構広いのでここを拠点に馬越峠を目指すといいでしょう。)
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馬越峠を少しだけお見せしましょう、こんな素敵な石畳の道を歩いていきます。)

コーヒーを堪能した我々は急ぐ旅でもないのでゆっくりと権兵衛の里へ向かいます。
ちなみに有名な「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる(ほぜくるとも言う)~」の俗謡で有名なあの権兵衛さんのことなのです。
実は私も知らなかったのですがこの歌の続きがありまして正確には「権兵衛が種まきゃカラスがほじくる~三度に一度は追わずばなるまい、ズンベラ、ズンベラ・・・」と続くのです。
ここで疑問が?ズンベラって何?
その疑問は権兵衛の里に行くと分かりました。
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(駐車場にある案内図です。)

ちなみに権兵衛の里は無料で入れますし駐車場も約200~300台くらい軽く停められるほど大きく綺麗な場所ですがここも無料です。
入口から入ろうとすると村の方から紙を渡されます。
なんだろうと見てみるとどうもこの日は権兵衛さんの祭りの日だったようで祭りのプログラムが刷ってありました。
見てみると8時半から9時半まで宝泉寺(権兵衛さんの菩提寺)で法要が営まれその後、祭りがスタート・・・まずは新権兵衛踊り(約30分)餅まき、新新権兵衛踊り(約30分)餅まき、旧権兵衛踊り(約30分)餅まき・・・・・権兵衛踊りと餅まきやないかい~~~と突っ込みたくなるほどののどかな祭り。
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(権兵衛の里はすごく綺麗な公園です。)
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(まだ早朝だったのか法要のせいか人影はまばらですが綺麗な庭園です。)

素敵な庭園を通り過ぎ権兵衛さんの菩提寺を見学しに行こうと我々は進みます。
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(こんな素敵な道が宝泉寺まで続きますが意外と距離はあります。)

ちなみに権兵衛さんは実在の人物で本当の名前は上村権兵衛、一時は武芸に身をおき知力・胆力ともに並外れていたそうですが父親が亡くなったのを機に本業である農業に打ち込んだそうです。
また、紀州一円で有名な鉄砲の名手でもあったようです。
しかし心根が優しかった権兵衛さんは種まきをしている後ろからカラスや獣に種を奪われても決して怒ることもなく追い払おうともしなかったそうです。
その頃、馬越峠に大蛇が住み着き近隣の人々が難儀していたので鉄砲の名手であった権兵衛さんが退治しに行き見事鉄砲は命中したのですが大蛇が死に至らなかったので肌身離さずに持っていたお守りのズンベラ石を投げつけてようやく退治したそうです。(これがズンベラの由来です。)
ところが大蛇の毒気に侵された権兵衛さんもその後亡くなってしまったので権兵衛さんの功績をたたえ、この村では権兵衛さんを祀っているそうです。
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(権兵衛さんの菩提寺である宝泉寺です。)
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(宝泉寺の中には権兵衛さんとズンベラ石が祀られています。ちなみに資料館にあるズンベラ石はレプリカで宝泉寺のズンベラ石が本物だそうです。)
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(ズンベラ石です。横の黒板に触っていいよ。と書いてあったので触らせていただきました。ツルツルでとても冷たく不思議な石でした。)

この日は村総出で祭りをするためか宝泉寺にはどなたもいらっしゃらなかったので勝手に上がらせていただいたところ親切にも黒板にズンベラ石は直に触ってみてくださいねと書いてあったので触らせていただきました。
盗まれたりしないか心配じゃないのかな?と思いましたが我々のような人間とは違い、田舎の人は性善説に則って生きておられるので家も開けっ放し、道でであっても訝ることもなくご挨拶をしてくださいます。
古きよき日本はまだまだ健在なんだなと胸を熱くしながら権兵衛の里を後にします。

ここから近くに魚飛渓谷があるとのことなのでそちらを見に行きます。
近くといっても車でないといけませんので注意してください。
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(魚飛渓谷です、水がとても綺麗です。)
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(こんな大きな岩がゴロゴロしています。)
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(やはり、天気がいいとスガスガしいですね。)
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(こんなところに立派なお不動様が祀られていました。)
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(岩の下なので恐ろしい場所ですが参詣させていただきました。)
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(ふと、気が付くと右側にいらっしゃるのは役行者様のようです。)

駐車場はありませんが大きな待避所が何箇所かありますのでそこに停めさせていただき周囲を散策します。
綺麗な水が流れる川を遡っていくと途中にお不動様が祀られていましたので参詣します。
またここにはお助け水があり、飲めるようなのでありがたく飲ませていただきました。
とても素敵な渓谷ですが認知度が低いのか?我々しかいませんでした。
素敵な景色を堪能した我々は帰路に着くべく権兵衛の里の前を通ったのですがあんなに大きな駐車場がすでにいっぱいで道路まで車が溢れていました。
権兵衛さんが意外な人気者だったことを再認識した我々は帰路につきました。
みなさんもこんなふうに山や古道と近くの観光地(メジャーなところではない)を組み合わせて計画されてみてはいかがでしょうか?
素敵な発見や出会いがあるかもしれませんよ。
でわでは~~~