うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(血圧について)

ドモヽ(*´ω`*))((*´ω`*)ノドモ
うめぞーです。
ちょっとこの頃日記の方が山と健康という私の原点から外れた方向に走りがちなので原点回帰の意味も込めて皆様に役立つ情報をお届けしたいと思います。

今回、なぜこのタイトルにしたか・・・まだご記憶に新しいと思いますが先日大阪は梅田の交差点で凄惨な事故がありました。
巻き込まれてお亡くなりになった方、意思に反して事故を起こされた運転手の方のご冥福を祈るとともにまだ怪我で苦しんでおられる方の一日も早い回復を祈念しながらこの話を進めていきたいと考えます。
実はこの事故のあった先が阪急バスの停留所になっており私自身よく利用しているだけに他人事とは思えません。
事故の原因は運転手の方の大動脈解離という突発性の病気だったらしいのですが・・・・

実はここからが血圧と関係あるのです。
大動脈解離という病気自体は誰にでもなる可能性はありますが逆に発症率は極めて低く約10万人に一人ほどと言われています。
しかし、なりやすい人というのはある程度わかっていて血管が脆いもしくはつまりがちな人はなりやすいのです。
言い換えれば血管が健康な人はなりにくいと言えます。
この運転手の方も健康には気をつけておられたようでダイエットにも成功されていたようです。
しかし、じゃあ何故ダイエットなどをしようと思ったのか?
この方、太り気味のせいから血圧が高かったようでそのためダイエットに取り組んだようです。
このこと自体はとてもいいことでダイエットにより血圧が正常に戻るのは医学的に実証され、推奨もされています。(ただ、血管は既にボロボロだったんでしょうね。残念です。)
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(血圧の値です。ご自身の数値を当てはめて参照してください。)

上の図を見ていただければわかりますが血圧の値が高い人の場合、何らかの病気を抱えておられる方が多いです。
ただ単に高血圧だけで済んでいる方はまぁー希で大抵は高脂血症や糖尿病、心臓病、重篤なものになると脳卒中の危険すらあると医者から言われている方が大半なのです。
でね、そこまではひどくないけど常に高い目の方(表の中で言う正常高値)は安心していてはいけません。
なかなか見てもらう機会がないと思いますが血管がボロボロになっている可能性があるのです。
私は2年前、糖尿病になったことは既にこのブログで紹介させていただきました。
その際、先生が恐れていたのはガンや末端神経の壊死だったのですが一番先生が確実だろうと思っていたのは血管の拡張障害だったそうです。
拡張とは言っていますが要は血管自体に伸縮性がなくなり何らかの原因で傷ついたり詰まったりしやすい状態のことをいいます。
これは先ほどの大動脈解離も引き起こす一番なってはいけない状態なのです。
たまたま、私は若い頃から山登りが好きでよく運動をしていたせいで血管自身は何の問題も無かったので良かったのですが・・・(これを貯金というそうです。中年になって太っても若い頃に運動していた方は基礎ができているので治りも早いそうです。)
ただ、貯金に甘えていてはいつか残高は底を尽きます。
そうなってからでは遅いのです。病魔はいつあなたに牙をむくかわからないのです。
まず、一番の大敵は肥満・・・もう肥満に何一ついいことはありません。
私も一番肥えていた時は98kgありましたが真冬でも結構暑がりだったんです。
当たり前ですよね?血圧が高いんだから常に熱がポッポしているようなもんです。
おまけに内臓脂肪や皮下脂肪が血管を圧迫するので余計に血圧が上がります。
これでは悪循環です。心当たりのある方・・・・まずは痩せましょう。
カロリーを計算して食事をし、適度な運動をすればいいのですが・・・言うは易し、行うは難し・・・ですよね?
まずは無理のない程度の運動から始めましょう。
例えば体重のことは意識せずに毎日雨がふろうが寒かろうが仕事から帰ってきて家の周りを2~3kmぐらい歩くのであれば(最初は1kmでも良い。)そんなに苦にはならないでしょう。
肉が好きな方は脂身の少ないものに変える(ロースやカルビをハラミやタンに変えるなど)出来るだけ野菜の摂取量を増やす。(できればサラダや温野菜を食べてから主食を食べる。)
御飯は(米やパンなどの炭水化物)は量を少しずつ少なくしてオカズを食べるなど。
要は慣れなので最初は家族にも協力してもらいながら改善していきましょう。

ある程度脂肪が落ちてきたかな?と思ったぐらいから本格的なトレーニングに移行しましょう。
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(上記の図のようにまずは自分のことをよく理解してからトレーニングしましょう。)

ここからは心拍数が影響します。いきなりゼハ~ゼハ~と大きく息切れするような運動はかえって体を壊します。
よく言われる心拍数は「220-自分の年齢X0.65」まあ数値は210を推奨されたり日頃の運動量で人それぞれですし第一心拍数を計りながら運動するのはそれなりの器具が必要なのでお勧めできません。
一番簡単なのは先ほどのゼハ~ゼハ~を一度経験するのです。
階段を上がる、山を登る、ランニングetc・・・なんでもいいのです。要は大きく息切れしている状態が最大心拍数なので次に同じ運動するときに同じ行程を少し息が上がるな~ぐらいで行うのです。
これがあなたの適正な心拍数運動と言えます。(毎日平均にするため、時間は測ってください。)
これを毎日繰り返していると同じ一時間でも以前は少し息が上がっていたのに全く息が上がらなくなります。
この状態はあなたがワンステップ進んだ証拠なので今度は速度や強度(斜度や荷物を増やす。)をあげてまた息がゼハ~ゼハ~となる環境を作ります。そこから少し強度を下げて・・・・とこれの繰り返しです。
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(こんな感じで自分が楽に感じたらワンステップ進んだと解釈して次へ進みましょう。心拍計はなくても大丈夫。)

あなたのご近所に病院はありますか?そこそこ大きな病院なら廊下に血圧計が常備されています。
もちろん使用するのはただなので意識的に血圧を測りましょう。
まあ、家庭用の血圧計も今では安価で買えますので家に一台置いておくのもいいでしょう。

ここまで来るともう血圧の心配はなくなっているはずです。
気が付けばいつ測っても正常値でしょうし体重も知らず知らずに落ちているでしょう。
後は維持するだけです。またこれぐらいになると体が思うように動くので登山がさらに楽しくなるでしょう。

最後に登山を快適に行うための目標の指針というものを考えてみましょう。
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この表はある大学のサークルが提唱している問いかけですが自分に当てはめてみましょう。
自宅から会社や買い物先までどれぐらいの標高差があるのか?
仕事や買い物の行き帰りでどれぐらい歩くのか?
仕事や買い物でどれぐらいの荷物を持つのか?
などなど置き換えればいいだけです。
後は現在の生活環境で血圧が高い方や肥満の方は上記のトレーニングが足りていないから太ったり血圧が高かったりしているだけなので出来るだけ生活環境を改善していけばいいのです。

何遍も言いますが太ったり血圧が高かったりしていいことなんて一つもありません。
病気になってからでは遅いんです。
あなたは立ったままふらつかずに靴下履けますか?慣れれば靴下どころか爪まで切れます。
これは体幹のチェックです。山では体幹がとても重要です。
でもなんにもしなければ当然ですが体力はがた落ちで体幹なんて夢のまた夢です。
あなたは山へ一緒に行ってくれる方はいますか?いるという人、その方に迷惑をかけてませんか?
少し登っては休憩~などとわがまま言ってませんか?
ほかの人が足が遅くても待ってあげればいいだけですが自分が遅いと嫌じゃないですか?
ゼハ~ゼハ~と息を切らしながら登っている横を息も切らさず颯爽と抜き去っていく登山者の方に嫉妬を覚えたりしませんか?
でもね、その方とあなたの違いなんかどこにもないんですよ。
強いてあげればその方は普段からトレーニングを怠らず、あなたは何もしていないだけ・・・
今からでも遅くありません。健康に登山するため体重と血圧を落として頑張りましょう。
皆さんが医者いらずの体を作られることを心から願います。
そして楽しく登山ができるよう・・・祈ってます。
ではでわ~~