うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(ギア第二弾 登山靴について)

こんにちは~~うめぞーです。
皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしですか?
残念なことに関西地方は本日(5月4日)雨ですね~
私は明日から6日まで泊まりで山へ行きますので晴れて欲しいです。
ちなみに昨日は麻耶山から天上寺を参詣して新緑と温泉を楽しみながらビール三昧でした。
今日はタイトルにもあるように登山靴について私のうんちくを語らせてください。

皆さん(登山をするしないは別です。)靴を選ぶときのポイントはなんですか?
もちろん人それぞれだと思いますが・・・
1、デザイン(流行りも含む)
2、機能(自分の用途に合わせて)
3、メーカー(自分のこだわりor好きなメーカー)
4、店員さんに進められて
とまあいろいろあるとは思いますが結局自分が気に入るかそうでないかで決まりますよね?
実はこれってすごく大事なことなんです。
靴に限らず服でもそうですが自分が気に入らないものはまず購入しませんし着用もしません。
多少機能的に劣っていてもお気に入りなら気にせず着用できますよね?
ところが何故か登山靴に限って言えば自分の好きなデザインや色はほとんど無視なんですね。
これって変ですよね?なぜなんでしょうか?
まあ、一概には言えないんですが登山靴って普通の靴と比べるとかなり高価なんです。
なのでメーカーも無難な色やデザインに走る傾向があって滅多にド派手な色やデザインのものを作らないんですよね。
なので山に行ってもみんな似たりよったりの色や靴になってるんです。
でもね、そのこと自体が問題じゃないんです。
問題なのは個性が全くないことなんです。
個性って私が言いたいのは別に色やデザインを言いたいんじゃないんです。
あなたは登山靴をなんの基準で選んでいるんですか?と言いたいんです。
「そんなん、ショップに行って店員さんに教えてもらいながら自分の足に合わせて買ってるから色なんか二の次になるしデザインかて選べへんやん?」とまあこんな感じになるんですかね?
じゃあ、聞きますが店員さんは何を教えてくれます?大抵はこうじゃないですか?
「お客様、そちらに登山用の靴下をご用意しておりますのでご自身の靴下の上から履いていただき、それから靴をお試し下さい。ああ、そちらにある坂道は実際の登山道をイメージしておりますので靴をお履きになったら上り下りを何回か繰り返してみて問題が無いようでしたらお客様に合った靴だと思います。」・・・・・どうです?
こんな説明でなにか得ることができましたか?
こんなん普通の靴を購入する時と何も変わらんでしょう?違いといえば靴下一枚余分に履くのとちょっとした坂道を歩くぐらいでしょう?これで自分に合う一足が選べたと思いますか?
そうじゃないでしょ?あなたはどこに行きたいの?「そんなん山に決まってるやん?」いやいや山といっても大雑把な選択肢ですね。
山にはカテゴリーがあって以下に定義すると
1、里山(100~400mぐらいの裏山レベル)
2、低山(300~1000m以下の山、ただしコースによっては上級者向けもあるので注意が必要)
3、中山(1000~2000mぐらいの山、初級者には厳しい山が多い。)
4、高山(2000~3000m超の厳しい山、昨今初級者でも登れるように整備されているがまだまだ厳しい。)
ここに冬山装備ともなればどんどんカテゴリーが広がりますがここでは夏山限定で紹介します。

さて、もう一度聞きます。皆さんはどの山に行きたいの?
へ?普段は低山だけどたま~に高山に行きたい?いいと思いますよ。
じゃあ、それに見合った靴を購入しましょう。
まず靴選びのポイントは自分がどんな山に年間どれぐらい行くのか?月に換算したとき一回程度なら通常の低山レベルはトレッキングシューズ(防水が望ましいがゴアテックスまでは必要ない。)で十分です。
で、高山用は高いですが革でできた頑丈で靴底張替え可能な靴にしましょう。
おそらくこの靴は一年に一回あるかないかの状態が何年も続くと思われます。
革でできた登山靴は高価ですがアフターケアさえ間違えずにしておけば10~30年ぐらいは平気で持ちます。
現に私の友人は未だに20年ほど前に購入した革の登山靴を大切に使用しています。
まあ、彼の場合頻度が高いので靴底は3~5回ぐらい張り替えていますが・・・
では何故低山なのにトレッキングシューズで十分と言い切ったか?答えは簡単です。
そんな頻度では体を鍛えるには至らず低山といえどもコースタイムの1.5倍はかかると思うからです。
休憩しながらゆっくり歩いて山を楽しむ分には正直散歩の延長なので登山靴なんて必要ないんです。
登山靴っていうのは基本は急峻な斜面や岩場・ガレ場で足を痛めないよう作られています。
言い返せば無意味に頑丈なんです。だから高いんです。(平均相場は2万~3万前後)
そんな高価なものを使用頻度も低いのに買っても勿体無いだけでしょ?
それならトレッキングシューズにすれば今はデザインもかっこよく色もカラフルで下手な登山靴より機能的なものもたくさん出回っています。
私が言いたいのは世間やショップに惑わされず自分の用途に合わせて必要なものを買ってほしいということです。
大体、登山靴メーカーの大半は海外のブランドが多くて外国(欧米諸国)の方の足と日本人の足は根本的に甲の高さが違い(日本人は甲の高さが異様に高い。)靴が合わないことが多いんです。
今は各メーカーが研究を重ね、かなり日本人向けの靴も出てきましたがそれでもマダマダ合わないことのほうが多いようです。
で、トレッキングシューズは国産メーカーも結構出していて日本人向けの靴も多数出ているからおすすめしているわけです。(別に私、靴メーカや靴屋さんに勤めているわけではありません。)

じゃあ、ここからは今は初心者もしくは初級者だけど頑張ってチャレンジしていきたい人。
中級者だけどもっとレベルアップしたい人。上級者だけど靴選び下手だなぁと思っている方へ出来るだけいい買い物をしていただくために私の経験から何点かご紹介します。

1、靴は全てバラせ。
皆さんは登山靴を購入するとき靴ひもどうしてます?面倒だし店側にも悪いからっと言ってあまり緩めずに履いてますよね?
でもそれって本当に足にあっているかどうかわからないですよ。
ここは面倒でも靴ひもを外す勢いで緩められるだけ緩めて一から履き直す形で履いてみてください。
意外なのは海外メーカーでもこうすることによって合う時があるんです。
ちなみに私はマムートを愛用しています。
でね、こういう買い方をすると時間がかかりますので休みの日に一日潰すぐらいの覚悟で行きましょう。
実は店側も買ってくれるならバンザイなので基本文句は言ってきませんし、もし文句を言うような店なら今後付き合いはやめてOKです。(見に行くだけ見に行って購入はほかの店に行くとか使い道はあります。)
大体冷やかしの客がそんな真剣に靴選びしないのでそっとしておいてくれる店が大半です。
もちろん試し履きが終わったら元に戻しておいてくださいね。

2、履いた時のフィーリングを大切に。
靴の良し悪しは履いた時に大体わかります。
例えば少しでもつま先に違和感を感じたりどこか部分的に圧迫感を感じたらどんなに素敵な靴であってもあなたにはあっていないんです。
長いこと履き続ければ馴染んではきますがそこにたどり着くまでにはかなりの危険があります。
極端な話で言えば外反母趾のように骨が歪む可能性もあります。
理想的なのは自分の足より全体的にワンサイズ小さいかな?ぐらいで足全体的に適度の締めつけがあるぐらいがちょうどいいです。(馴染んできた時がジャストフィットになります。)
この締め付け具合は文章にするのは難しいですが両手で足をやんわり包まれたぐらいがそれに近いですかね。
あまり緩いと馴染んできたらガタガタですしきついと上記のように足を痛めます。

3、用途に合わせて何足か履き替えよう。
これは少しお金がかかりますが自分の山行に合わせて靴を履き替えるとメリットがありますのでオススメです。
一つ目は長い目で見ると靴が長持ちします。
一足でいろんなところに行くと当然ながら靴は早く痛みますが用途に合わせて履き替えれば靴にも休養ができるため結果的には長持ちします。
出来れば高山用にハイカットの底が分厚いタイプと低山(アスファルトが多い道等)用にローカットもしくはミドルカットで歩きやすい靴を持っておくと便利です。
登山計画を立てる際、アクセスやコースタイムばかり気にする人が多いですが実際の山道がどうなのか?ということにも気を配り、ガレ場や岩場が多いのであればハイカットの頑丈な靴を平坦な道や歩きやすい道が多いような山であればローやミドルをチョイスすると一味違う山行が楽しめます。

4、最終目標は地下足袋
皆さんは歩荷(ぼっかと言います。)さんを見かけたことはありますか?高山を登ったことのある方なら見かけたこともあるかもしれませんが歩荷さんのおかげで我々は山頂で素敵な食事を頂いたりすることができるんです。
歩荷さんって地方によっては剛力さん、強力さん(どちらもごうりきさんと読みます。)とも呼ばれ大体平均50kg~100kg多い人で驚きですが300kgほどの荷物を山麓から山頂までほとんど休むことなく運ばれています。
(休むと次動けなくなるそうで基本は杖を立てて立ち休憩するだけだそうです。なので山言葉で一本立てるというのは休憩を意味しますがこの歩荷さんが杖を立てて休憩したことが由来だそうです。)
その歩荷さんの愛用している靴は地下足袋が大半です。(一概には言えませんが)
なぜかと言うと基本歩荷さんの足元は荷物のせいで見づらい(あまり下を向けない。)ので足の感覚だけでガレ場や岩場を越えなくてはならないため地下足袋のように足の感覚が阻害されないものが好まれるのです。
我々もこれを見習い自分の靴の特性をよく知り、岩を踏んだ感触をよく覚えておけばまるで自分の靴が地下足袋になったように感覚が研ぎ澄まされ結果的には足を痛める事故が大幅に減ります。
ああ、言い忘れましたが山で歩荷さんに出会った時の挨拶はお辞儀か目礼で敬意が伝わればOKです。
声を掛けても大半は返ってきません。(当たり前ですがメチャメチャしんどいのに返事できるわけがない。)
下手に声を掛けるとかえって迷惑なので笑顔でお辞儀が一番いいですね。
イメージ 1私のお気に入りマムートのテトンGTXです。今では体の一部と化してます。

イメージ 2ちなみにこちらも愛用しているメレルのGTXです。草鞋化しています。

私は上記2点の靴を履き替えながらいろんな山に出かけています。
ちなみにメレルは登山靴だけではなく通常の靴でもいいものを出しているので私の普段靴もメレルです。
みなさんもいろんなショップを巡って自分に合う最適な靴を見つけてください。
ではでわ~~~