うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

登山と健康(登山の特典)

皆様、お元気でしょうか?うめぞーです。
前回、直ぐにアップするような事を書いておきながらズルズルと今日に至り申し訳ありません。
楽しみにしてくださっていた方、本当にごめんなさい。
前回は私の体験(病気になったこと)を踏まえながら登山と健康について少し語らせていただきました。
今回は登山をすればどのような効能があるのか解説していきたいと思います。
それでは少しの間、うめぞーの与太話にお付き合いください。

おおよその方は漠然と登山につき「健康にいいやろな~だって全身運動やもんね。」とまあこれぐらいには考えていらっしゃると思います。
はっきり言いますが違いますよ。取り組み方でアスリートにもなれますがただの散歩にもなってしまうのです。
まず、皆さんは登山をどう考えています?
「そんなもん、ただ山に登るだけやろ?」・・・正解です。ただ山に登るだけです。
登山はスポーツではありません。カテゴリー上ではレジャーです。
「ええ~だって結構ハードですやん。スポーツちゃいますのん?」ごめんなさい関西人なので・・・こんな感じで・・
確かに3000m級の山に登られたことのある方にとってはある意味侮辱ですよね?
じゃあ、スポーツはなんなのか?答えは単純です。
スポーツとは競合するものが必ずあるということです。
例えば野球やサッカーなどは得点を争う競技でボクシングや空手などは勝ち負けが必ずあります。
登山に近いマラソンでも順位というものがついてきます。
ところが登山にはそういうものが一切ありません。
誰かと順位を競うこともなければ脱落ということもありません。(六甲全山縦走でもタイムアウトは基本ありませんし大会が終了してもゴールを目指すことができます。まあそんな遅い人は大抵途中でリタイヤしますが・・・)
嫌になれば途中でいくらでもエスケープできますし休憩も取り放題です。
ここがスポーツと言われない所以です。(誰も管理者がいない所謂自己申告の世界です。)
私が何を言いたいかというと要は自己管理の世界なので体を鍛えるか適当に流すかはあなた次第なのです。
以上の事を踏まえたうえで真剣に取り組みたい方だけ以下を読んでください。

登山は先程も述べたように単純に山を登るだけのことなのですが実はここが一番のミソなのです。
皆さんは単純に登るという行為をほかのスポーツで見たことありますか?
一番近いマラソンでもせいぜい高低差20mあるかないかのアップダウンでしょう。
ところが登山だけは低山でも200m以上はありますしそれこそ富士山にもなればゆうに3000mは超えます。
これが大きいのです。実は人間の筋肉の中で一番鍛えにくいのはハムストリングス(太ももの裏の筋肉)と言われています。
ここを鍛えるにはスクワットが一番いいのですがそれでも登山者と比べると実用的な筋肉はつかないとされています。
人間は面白い動物で使わないものはドンドン退化(機能の低下)していき使うものはドンドン進化(機能の向上)していく生き物です。
スクワットは確かに筋肉を鍛えることはできますが実用的ではないのです。
実用というのは実際にその目的に合わせなければ意味がないのです。
ただ機械的に鍛えたところでそこだけでは登山をするボディはできません。
登山はご存知でしょうが有酸素運動です。(近いものにマラソン・ジョギング・ウォーキングなどがあります。)
ただマラソンなどと比べると決定的に違うのが登山には荷上げという行為がついてくるのです。
荷上げとはその名のとおり荷物を上に上げることです。(荷揚げは荷物を引き上げること、船なんかで使いますよね?)荷物とは自分の体も含みます。
例えば体重が60kgの人がザック(登山用のリュックサックのこと)に10kgの荷物を詰めて登れば単純に70kgの負荷をかけて上に上がる行為をするということです。
わかりますか?ここがスクワットと違うところです。スクワットはその場で屈伸運動をする行為です。
登山は自分自身も含め荷上げをする行為なのです。
このことでどんなメリットがあるか以下に記載します。

1、心肺能力(スポーツ心臓及び腎臓が形成される。)の向上。
スポーツ心臓とは身体に負荷をかける運動を続けていると体全身に酸素を送るため心臓が大きくなることを言い腎臓も同じなのですが腎臓はやめてしまうと元に戻るのではなく却って小さくなるので注意が必要です。

2、体幹の向上
登山は不安定な足場を登ったり降りたりすることから自然とバランス能力が上がり体幹が鍛えられます。
ただしある程度鍛えてからストックを使用しないと最初からストックに頼っていては鍛えられないので注意。

3、ダイエット効果
登山は全身有酸素運動なので続けることで体の中の脂肪を燃焼させてくれます。

4、血管の強化
登山は有酸素運動なので当然ながら酸素を体の隅々まで送るため自然と血管が太くなり硬化しなくなります。

5、持久力の向上
当たり前ですが登山は持久力を必要とします。続けていればバテないからだになります。

ここまで読めばいいことずくめのようですが当然デメリットもありますので以下に記載します。

1、心臓病・腎臓病の悪化
心臓や腎臓に重度な障害がある方は医師とよく相談して始めないと症状を悪化させる可能性があります。

2、尿酸値の値が上がる。
登山はハードな運動なので元々尿酸値が高い人は値が上がる可能性があります。
(尿酸値は運動をすると上がるという厄介な代物です。)

3、筋肉痛・アキレス腱の炎症
筋肉痛はただの運動不足ですがアキレス腱は登山者の悩みの種でよく登山する人ほど炎症になる方が多いです。(私も左かかとが炎症気味です。)

上記のメリット・デメリットを踏まえても登山は体にいいのでオススメです。
文の関係でメリットも簡潔にしていますがまだまだメリットがあります。(精神面でも)
今日は山へ行く予定でしたが悪天候で中止になったため調子に乗って次も書きます。
次は登山のやり方及び道具(ギア)についてです。
ではでわ~~