うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山登りと健康について

こんにちは~うめぞーです。
いつも山行の記録ばっかりでブログらしからぬ結果になってきたので今回は趣向を変えます。
タイトルにもあるように山登りと健康の因果関係についてうんちくを語らせてください。

まず最初に皆さんは運動らしい運動をしてらっしゃいますか?
してるという方はジョギングですか?それともジム通いですか?
目的はなんですか?健康のため?体力をつけるため?筋肉美を保つため?
でも本当に好きでやってますか?高いジム代が勿体無いからイヤイヤ?周りがやっているから?
スポーツって中高年になるとなかなか手軽にできませんよね?
時間がない(仕事や休日は家族のケアに追われる)
お金がない(お父さんの小遣い程度では月の食費で終わりがち)
腹が中年太りで少しでも動くとしんどい・・・etc
言い訳はいろいろあります。
まずは中高年のお悩みから・・・・
若い時はそれなりに体型も維持してこんなはずじゃなかったって人が多いんじゃないですか?
いつの間にかブクブク太ってた。ビールの飲み過ぎだけど付き合いだから仕方がない。
怖いですよ~今は大丈夫とタカをくくっていませんか?
病気はあなたのとなりで牙をむく機会を伺っているだけです。
あなたの体のバランスが少しでも崩れてきたら突撃~~ッテ感じで病魔は押し寄せます。
あなたは年に一回会社で健康診断を受けてますよね?
どうでした?健康ですか?
まず30代早ければ前半から何かしら引っかかってる人が大半じゃないですか?
まあ、大抵はメタボ・・・医師から太り過ぎもう少しデンプンを控えましょう・・・な~んて言われてませんか?
まず、中年太りになって一番なりやすいのが糖尿病・・・日本人の実に6割以上が糖尿病もしくは予備軍と呼ばれています。
もう立派な国民病なのです。(1型は生まれつきインシュリンが出にくい人、大半の方は2型にかかります。)
ところが大半の方は認めたくないんですね~
自分はまだ大丈夫だとか少々数値が高くてもそれほど恐怖を感じないのは何故か??
実は糖尿病って自覚症状がないんです。
正確に言うとあるんですが自覚症状が出たときは重症なんです。
実はね、なぜこんなに詳しいかというと私も糖尿病になって去年2週間ほど入院したんです。
そりゃびっくりしましたよ。正直入院って言われたときは??なんで??どっこも問題ないんですけど??
って感じで先生のお話が理解できなかったぐらいですから・・・
回想しますね。
あれは7月ぐらいですかね。会社にいても休日にパチ屋に行ってもやたらと喉が渇くんですよね。
しかも今までは大抵お茶しか飲まなかった私がコーラや甘い飲み物を欲しがるようになったんです。
まあ、決定的でうちのカミさんが病院に連れていこうと決心したきっかけが私の一言でした。
パチ屋でいつものようにスロットを打っていた私は横に居たカミさんに「なんかシンドいし横になりたいわ~」と言ってだるそうに打ってたんですね。
それを聞いたカミさんは「この前からやたら甘いものを欲しがるし今日は結婚して初めてダルイって聞いたし・・・これって糖尿病にかかったんでは?ここ最近痩せてきたし・・・」と疑いだしたのです。
それまで私の体重は多い時で96~8kgあったのでお腹もカエルのようになっていたのにここ最近シュっとしてきたのでおかしいな?と思っていたようです。(流石カミさん)
で、カミさんにせっつかれ渋々病院に行き血液検査と尿検査を終えた私の一言が「腹減ったし吉野家行こう」でした。
大体今まで牛丼も月に一回食べるか食べないかだった私がここ最近頻繁に行くようになったのも今から思えば糖尿病のせいだったんですね。
で、病院に帰ってきて診察を待っていると内科の先生に呼ばれたので診察室へ・・・・
そこで言われたのは「うめぞーさん、これは私の手に負えないので糖尿専門医と代わりますから詳しくきいてください」でした。
え~~俺糖尿?カミさんはやっぱりかって感じですが本人はショックでした。
それでもまあ大したことはないだろうと思い糖尿の先生に呼ばれるのを待っていました。
10分ぐらいで内科の先生と引き継ぎを終えた先生は私を診察室に呼ぶなり開口一番「今すぐ入院してください」
ええ~大層な~っと思った私は先生に「今すぐですか?家に着替えなど取りに行ってはダメですか?」と聞いたところ先生は「うめぞーさん、あなたいつ昏倒してそのまま意識障害を起こしてもおかしくない数値なんですよ、今から病室を開けますから看護師が来たら車いすに乗って病室まで移動してください。ああ、奥さんは申し訳ありませんが入院の手続きとご主人の着替えなどを取りに行ってください。」
オイラ・・・ボーゼン・・・カミさんは顔面蒼白・・・そこからは慌ただしいこと。
私はそのまま病室に連れて行かれ太ももの付け根ぐらいから血管の検査・・終われば点滴(終日)
カミさんは手続きやら着替えを取りに行くやら私の会社に休暇届を電話するやら(私は電話できない)
何が何だかわからないまま初日を終え眠りに入ったのですがいきなり環境も変わったせいで眠りが浅かったんでしょうね。
夜中足元に誰かいる気配を感じて薄目を開けてみると看護師さんが私の足の指をそっと触ってました。
そのときは他の患者さんもいるので翌朝聞いてみると「ああ~ごめんなさいね。起こしちゃった?実は先生の指示でうめぞーさんの末端神経の確認をしてたのよ。」とのこと・・・
意味がわからないので聞いてみると「ごめんね~気を悪くしないで聞いて欲しいんだけど・・・うめぞーさんには現在・・・末端神経の壊死からくる手足の切断と腎臓がんと血管障害と失明と心臓疾患の疑いがかかっているのよ~」・・・・聞いていて吐きそうになる言葉がポンポン飛び出す始末・・・
ちなみに私の入院時の数値・・・ヘモグロビンA1Cと言う値が曲者ですが正常値5.2~6.2なんですが私は17あったそうで早い話いつ逝ってもおかしくないそうです。
昏倒したらそのまま意識が戻らない数値でもあるそうで可哀想に看護師さんは夜中でも1時間置きに私の様子を見に来てくれていたそうです。
後でその事実を知ったカミさんは「私がもっと早く気づいていれば」と泣き崩れる始末・・・
悪いのは私の不摂生なんですが・・・・言い訳ではないのですが私の職業は出張が多く特に海外へ行くことが多かったのでどうしても油っこい食事が多かったのも事実です。(欧米諸国は大半の料理が肉主体)
おまけに仕事の忙しさのせいにして運動らしい運動は学生時代からしていませんでした。
おかげで見事にメタボの仲間入り・・・「年を重ねると誰でもこうなるわな~」と自分を甘やかせたせいで生死の境目を行ったり来たりする羽目になったのです。
いかがです?皆さん立場が違えど大体は私みたいな生活じゃないですか?
さあ、ここからが本題・・現在このようなブログを立ち上げそこらじゅうの山に出かけるまで回復した私の回復までの道のりです。
しばらく(入院してから6日目ぐらい)してからだいぶ容態が安定してきたのを見て(安定したというのはとりあえず今すぐ死んだり症状が悪化しないぐらいのレベル)看護師さんから「ゆっくりでいいし一日一本でもいいから見てね。」とテレビデオ(今頃まだあるとは・・テレビとビデオが一体型になった物です。)とビデオ約20本程を置いていったので暇つぶしぐらいに考え(病院って基本暇です。)観だしたところ糖尿病のビデオでした。
全般的にアニメで構成され患者のメンタルに負担が掛からないように工夫されているのですが・・・・
3~4本に一回ぐらい実話及び実体験で当事者が出てくるのですが・・・・
失明した人、足を切断した人、腎臓に著しい障害が残り透析されている人etc・・・
自分がもしこんなになったら家族は?例えば寝たきりになったら?(私の叔母は実際寝たきりで死にました。)
そんな時病室から見えたのが愛宕山でした。(私京都です。)
ああ~山に登れるようになりたいな~・・・率直な気持ちでした。
私はもともと若い頃から山が大好きで富士山はもとより北アルプス南アルプスのほとんどを登っていました。
なんでこんななったんやろ?そういえば全然山にいかんようになったな~と思った私は一大決心。
山に登れる体を作るため現在の病気と闘いもう一度全盛期のような体力を取り戻すためその日から私の戦いが始まりました。
まず病室(4Fにある)から出歩く際はエレベーターを使わずすべて階段で移動。
病院から出される食事を時間をかけて食べ(最初は量が少ないため夜中腹が減って眠れませんでした。)
外出許可が出たら(最初は近所のデパートまでしか許可が出なかった。)交通機関を使わず基本歩きで・・・
帰宅許可が出たら終日歩いてと少しずつ体力を回復していきました。
幸いにも血管や腎臓に合併症が見られなかったため退院が早まり入院から2週間で退院できました。
それから毎日10km(内250mの低山へ登ることを含む)雨の日も暑い日も寒い日も一日も欠かさず歩き、退院後わずか2ヶ月でインシュリンの注射も免除され少しずつ本格的に登山を再開し退院後4ヶ月で全ての値を正常値に戻し主治医から「何をどうしたらこんなに劇的に良くなるんですか?」と感嘆されるほどの回復ぶりで現在は六甲山を縦走できるまでになりました。
今では若い頃とまでは言いませんがそれでも足の筋肉はアスリートばりに筋肉の鎧で守られ胸板や腕にも筋肉が戻り、山を10~20kg近いザックを背負って歩いてもバテない体を取り戻すことができました。
中高年の皆さん、今からでも決して遅くはありません。
ただ、たまたま私は山が大好きだったので続けられますが基本自分の好きなスポーツでないと長続きしません。
人に言われてジム通いしても内心いやいやなら身にはつきません。
ウォーキングでもジョギングでも自分が好きなことをやるほうが持続性が上がります。
じゃあ、なぜ山登りが健康にいいのでしょう?
実は健康だけじゃないんです。山登りにはいろんな要素が加わり真剣に取り組めばアスリートとなれるのです。
今回は文字数が多くなってしまいました。
次回山登りの特典について詳しく説明します。それでは~~