うめぞーの山登りブログ

山登り大好きオヤジの回顧録です。

山と健康(天使がいなくなった日)

ご無沙汰しております。うめぞーです。

タイトルにもあるように昨日はおそらく日本中の大半の方がショックを受ける出来事がありました。
小林麻央さんがお亡くなりになりました。
私は心から回復を願っていた一人だったので昨日からテレビで取り上げられるたびに泣いております。
家内が同じようにガンに侵され、途方に暮れていた私は奇跡が起きて家内が助かった時に世の中の全てのがん患者が同じように助かってほしいと心から思いました。
もちろん小林麻央さんもそんな中のひとりですが私は少し違う意識で彼女を見ていました。
といっても変な意味ではなく彼女は意外と知っている人は少ないと思いますが結婚する以前から植樹に興味を持っておられてずっと取り組んでおられました。
かれこれ取り組まれるようになって10年くらいになるのでしょうか。
もちろん毎年できなかった時もあったと思いますが海老蔵さんが地球になにかできないか?と考えたときに真っ先に植樹の提案をしたのも真央さんだと聞いています。
今では麻央さんが植えられた樹木がすくすく育ち森を形成しています。

人はいずれ誰でも必ず死にます。
それは覆らない事実ですがほんの少しだけ長生きを望んだ彼女を無常にも病魔は連れ去りました。
人は言うでしょう、「子供さんが小さいのに心残りでしょうね。」「まだ若いのにお気の毒に。」すべて間違いではありません。
でも、彼女は最後まで病魔に抗いその色だけに染まることを拒み続けました。
私はそんな彼女に崇高なものを感じます。

海老蔵さんが言いました。「私を変えてくれた人です。」おそらくこの言葉に彼は万感の想いを込めたのでしょう。
私も家内が病魔に侵された時に同じ思いにとらわれました。
おそらく私にとって家内がいなければまっとうな人生を歩めなかったのではないか?
なので私はいつでも山に登る時にその山の神様に祈りを捧げます。
一つ目は夫婦いつまでも健康で仲良く過ごさせてください。
二つ目は盟友ゴリラーマンといつまでも仲良く登山をさせてください。
いつもこの思いを抱きながら山に上っています。

どうかみなさんも今の生活を当たり前と捉えるのではなく幸せなんだと実感してください。
そうすれば夫婦間や恋人間の争いごとなど起こらなくなるでしょう。
もし、パートナーになにか腹が立つことが起きたなら心に問いかけてみてください。
「この人がもし明日からいなくなったら?」そうすれば自ずと優しく振る舞えるはずです。

どんな人にも必ず無くしたくないかけがえのない心の拠り所があるはずです。
それを居て当たり前だとか愛されて当たり前だとか思わないでください。
当たり前だと思っていることは言い換えれば自分の中で不変なのです。
だから人はいつまでもその生活が続くものだと勝手な思い込みをしているだけなんです。

家内は私が変わったといいます。
優しくなったといいます。
でも、私は変わったわけではないのです。
気づいただけなんです。失いたくないという自分の心に。
海老蔵さんが言っていました。「自分が先に逝きたかった。」おそらく男なら皆同じでしょう。
彼は自分の置かれている立場を重々理解して立派な立ち振る舞いをしています。
私には無理です。泣きじゃくりこの世の全てを呪いなぜ自分だけがと自分を責め続けるでしょう。
人は弱い生き物です。
心がけ次第で善人にも悪人にもなります。
でも、自分が明日死ぬかも知れないとわかっていながら人に笑顔と生きる勇気を与えられる人はそうそういないと私は思います。
普通なら忍び寄る死への恐怖で錯乱しそうなものです。
だから今回のタイトルになったのです。
彼女は世界に影響を与える100人に選ばれました。
もちろん本人はそんなことを望んだわけではないでしょう。
でも、私は彼女の崇高な生き方に心を打たれました。
どうか安らかに眠ってください。
そして来世も愛する海老蔵さんと結ばれてください。
そして今度こそ長生きして愛されるおばあちゃんを経験してください。

私もたとえどんなに辛いことがこの先あったとしても今まで生かしていただいた数々の奇跡に感謝して生きられるだけ生きていきたいと思います。

久しぶりのブログなのに湿っぽい話でごめんなさい。
でも、書かずにいられなかった、私のこんな拙いブログでも楽しみに山行への参考にしていただいたり同じような病で傷ついている方が少しでも励みにしてくださっているのなら私はこれからもそれこそ足腰が立たなくなるか死ぬまで山に登り続け、皆様に少しでも役に立つ記事を書いていきたい。
真央さんのような崇高な魂にはなれないけれど少しでも近づきたい。
今回はそんな思いからこのブログを書きました。
写真も絵も何もありませんし味気なく湿っぽいかもしれませんが私のひとつの決意表明でもあります。

どうかみなさん、これからも不定期開催になりますがよろしくお願いします。
では、また近いうちに今度は楽しい記事でお会いしましょう。